帝丹高校教師冴島大河 コナン本編前

(・・・ま、後は家族三人でどうにかすることや。どうなるかは後は時間が決めることやな)
それで冴島は一先ずはもういいだろうと三人の事についてを考えるのを止め、帰路につくことへと意識を集中させていった。


















・・・そういったように三人の関係についてをまとめる事が出来た冴島は、度々三人から思い思いに経過報告の連絡をもらうことがあったのだが順風満帆とまでは行かない物の、以前と比べれば断然に良好な関係を築けているといった中身の報告を受けていった。ただ順風満帆と言わないのはちょこちょことした事で衝突があって、それをちゃんと冷静になって考える時間を取ってその事の解決に取り組んでいるといった事が多いとのことからだった。

そんな報告に冴島は以前の三人についてを知っているからこそ格段の進歩であると共に、これなら余程の何かが無ければ多少の時間はかかるかもしれないし三人でいられる時間は少ないかもしれないけれど、同居生活が出来るようになるのではないかというように感じていた。


















・・・そんな風に冴島と三人は良く連絡を取り合っていたが、時が経ち蘭が帝丹高校に上がるとなった際には学校では毛利呼びにして一生徒として扱うと言い、三人は必要なことだというように認識して頷いた。先生と生徒という関係になるからにはそういった事は確かに必要だというよう。

そうして少しして蘭が帝丹高校に入学したのだが、その時に冴島は蘭のクラスの担任となることになった。その事に蘭もだが小五郎達も喜びを浮かべたのだが、当の冴島は蘭と共に入学してきたある存在とその家族により頭を悩ませる事になった・・・






「・・・すまんな毛利、それに鈴木も。こうして放課後に残ってくれて」
「いえ、それはいいんですけれど何の用で私達に残ってくれって言ったんですか?」
・・・時は進み、蘭達の入学式も終わり一年生が普通に登校するようになってから一週間といった時間が経った日の放課後。
冴島は自身の受け持つクラスの教室の中で自分の分の机と蘭と園子の机をくっつける形にして、一対二の状態にして椅子に座りながら向き合い礼を述べるが、蘭もだが園子もどうして自分達が呼び出されたのかと疑問の視線を向ける。
「・・・話があるからや。工藤のことについてもそうやが、その両親についてもな」
「・・・新一や優作さん達の事ですか?」
「あぁ。クラスのもんに話を聞くとお前ら二人が工藤達の事について昔から知っとるっちゅう話やったからな。それで二人には残ってもらったんや・・・二人の目から見て工藤が一人暮らしをすることが出来るんかどうかと聞くためにな」
「「・・・え?」」
それで冴島は話があると切り出すと共に本題は新一の一人暮らしについてどう思うかという物だった事に、蘭も園子もキョトンといった反応を浮かべるが冴島はそこでハァと深くため息を吐いて目を閉じた。
「・・・毛利は前に親に話したことがあるから聞いてるかもしれんが、俺は毛利の両親もそうやが工藤の親の奥さんの方とも高校で知り合っとるんやが・・・ここでは旧姓の藤峰と呼ばせてもらうが、入学式で藤峰と俺は久しぶりにおうたんやがそこで会話もそこそこに言われたんや。私はこの後優作さんとアメリカに行きますから新一の事をよろしくお願いしますねと・・・それで面食らっとる最中に藤峰はさっさと俺の元から立ち去って行ったから工藤にどういうことやと話を聞いたら、高校に入ったら自分は一人でこっちに残って高校に通って父さん達はアメリカで暮らすようにすると前から決めてたと言われたんやが・・・俺はその時に初めて聞いたんや。工藤がそんな形で暮らすことについてをな・・・」
「えぇ・・・新一君もそうだけれど、おば様達もちゃんと学校に話してなかったの・・・新一君が一人暮らしすること・・・?」
「藤峰が言うには俺がここにいることは妃から聞いてたから、本当は工藤が中学卒業の後にすぐに行く予定だったのを引き伸ばしたとのことやから、本当なら工藤なら大丈夫やろうからと何かある時までは工藤の口から学校に一人暮らしの事は明らかにされんかったんやろうな・・・」
「「っ・・・」」
そうして冴島は有希子と新一とのやりとりに加えて一人暮らしの事実が明らかになった経緯を何とも言い難い様子で話し、戸惑いを浮かべていた園子もだが蘭もその姿に困惑の様子を浮かべた。園子はまだ知り合ってから日が浅いが、男らしく動揺しない頼り甲斐のある大人の人という認識をしている冴島のそんな姿を見て。









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