帝丹高校教師冴島大河 コナン本編前

「それが分かるんやったら改めてお前らがどうするかにどうしたいかを考えてみぃ。といっても復縁するんを選ぶにしてもいきなり同居を選ぶんは色々面倒があるやろうから、しばらくは仕事の合間を縫って話すなり会う機会を取るなりする方がえぇやろうけどな」
「・・・そういう形を取れるって言うなら、俺は復縁を選びたいです」
「っ!お父さん・・・!」
それで冴島がこれまでの流れを統括するよう考える事もだが復縁する場合に段階を取った方がいいと言うと、小五郎が力無くも復縁を選びたいと切り出したことに蘭は感極まったといった声を漏らす。
「・・・すまなかった、蘭。先輩の言う通りだった。俺は自分の意地ばかりを優先し過ぎてて親としてやることだったり考えるべき事を考えてなかった。そして何年もお前に辛い想いをさせた・・・でも先輩の言葉を聞いたからと言っても今すぐ自分が変わるなんてことが簡単に出来るとは思っちゃいない。だから月一でもって形で会えるようにして徐々にやり直すっつーか、前とは違うちゃんとした親子や夫婦関係を築けるようにしたいんだが・・・英理、お前はどう考えてる?」
「・・・私も同じ気持ちよ」
「お母さん・・・っ!」
小五郎はそこから蘭に自分の過ちと謝りつつも英理にどうなのかと伺いを立てると、英理も覚悟が決まったというよう静かに頷き返した事に蘭はとうとう涙を流すまでに至った。二人の仲直りという決定的な瞬間を目の当たりにして。
「・・・ごめんなさい、蘭。今になってこんなことを言って。でもここまで先輩に言われた事を考えるともうここで意地を張ってしまうと、もう貴女の親である資格を自分から捨ててしまうような事になるって感じちゃったの。だからこの人が言ったようにすぐに一緒に生活するのは無理だとは思うから少し時間はかかるけれど、そうすることを許してくれるかしら?」
「うん、うん・・・いいよ、ゆっくりでも・・・!」
英理もまたそんな蘭に謝りつつ時間がかかることを承知してくれるかと問い掛けると、蘭は涙を腕で拭いながら涙声で返していく。それでいいと確かな喜びも含ませながら。
「・・・話は決まったな。じゃあ俺はもう帰るわ。後は家族でゆっくりしてくれ」
「先輩・・・本当にありがとうございました・・・!」
そんなやり取りを見て冴島は口元を微笑で上げながら行くと言い、小五郎を代表として礼を言って三人は揃って冴島が去る後ろ姿を見送った・・・大きく頼り甲斐のあるその後ろ姿を。






(・・・これで一件落着やな。あの二人を頷かせるのは色々と骨を折ったがな)
・・・それで英理の事務所を出て街を歩く中、冴島は内心でホッとしたというように漏らしていく。
(というよりあの三人について一番厄介やったのは毛利でも妃でもなく、蘭ちゃんやったからな。あの子に上手く話が出来とらんかったら、今回のような事になっとったかと言われると失敗しとった可能性の方が高かったと言わざるを得なかったやろうな)
そしてその中で実は一番厄介だったのは蘭だったというように冴島は考えていた。蘭と上手く話せなかったら先程のようになっていなかっただろうと。










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