帝丹高校教師冴島大河 コナン本編前

「次の理由は色々な意味で時間が関係しとることや。話に聞けばお前らが別居生活をするようになってからもう七年か八年と言った時間が経つ頃なんやろ?」
「・・・はい、確かにそれくらいになります」
「そんなに時間が経っとるのにお前らがその関係を復縁か離縁かのどちらかでも選んで終わらせん理由に関しては敢えて俺は聞かん。けれど蘭ちゃんからお前らに元の関係に戻って欲しいと話をされた時に思ったんは、この辺りでお前らがどうしたいと思っとんのかをハッキリさせな蘭ちゃんの為にならんと思ったんや。もう蘭ちゃんは中学三年生っちゅう立場で後三年半以上したら高校を卒業して、大学に行くか就職するか嫁に行くかだったりはハッキリしとらんが、それでも高校卒業なんて頃になれば蘭ちゃんが毛利もそうやが妃とも距離を離して生活するなんて事もないとは言い切れん・・・つまり早ければ後三年半少しくらいしかお前らと過ごさんし、会えん可能性もあるゆうことや。親と子という関係で会えるのもそこまでになる可能性もな」
「っ!・・・だから、冴島先輩は復縁するか離縁するかのどちらかを今のうちに選べって言うんですか・・・?」
「そうやがこれに関しては先に蘭ちゃんにも話をしとるが、その結果としてお前らが仮に復縁を選ばんならもうそれは辛くとも結果は結果として受け止めると言うてくれたわ」
「「っ!?」」
それで続けて時間だと長らく離れていた時間もだがもう蘭自身が家族として関われる時間についても話の中で触れるが、冴島が口にした蘭が離縁も覚悟しているといった声に小五郎も英理も驚きと共に視線を蘭に向けると・・・そこには泣きそうなのを必死に我慢している蘭の顔があった。
「・・・冴島さんに話をしていった時、私は二人に元の仲に戻って欲しいって言ったの。でもそれで話をしていく中で言われたの。俺が絶対に仲良くしろなんて言っただけじゃ、お父さんもお母さんも意地を張ってこんな奴と仲良くなんか出来るかって互いに言う光景しか目に浮かばないって・・・」
「「っ・・・」」
そのまま蘭が辛そうな声ながらも二人に単に仲直りしろと言っても効果がないと冴島から言われたとの言葉に、小五郎も英理も言葉を詰まらせて否定を返すことが出来なかった。蘭を気遣って否定したくとも二人共に意地から別居生活をしていることもそうだが、かと言って仲良くしたいと思っているなどとそれこそ自分の口から言えない意地があるからこそ、今の状態になっていると自分自身で理解している為に。
「・・・そういった事を言われたのもそうだけど、今の二人のリアクションもあってより感じちゃったの。お母さんが家を出て行ってからもう冴島さんに言われたような時間が経ったけれど、ただ二人に元の仲に戻って欲しいって思うだけじゃ二人は戻れないんだって風に・・・それで冴島さんが言ったの。今回のここでの話で話すだけ話してもどっちもか、或いはどっちかが仲直りをしたくないっていうように言ったのなら、もう単なる意地とかでそう言っているんじゃなく本当に家族に戻りたくないっていう意志を強く持ってるというように見て、諦めた方がいいって事を・・・だからお父さん、お母さん。私は二人に元に戻って欲しいけれど、もうどうしても嫌だっていうならここでハッキリ言って欲しいの・・・意地を優先したいならしてもいいから、元になんか戻りたくないって・・・」
「「っ!」」
そして更にまたそのリアクション込みで蘭が辛いという気持ちを全く隠せないままに元に戻って欲しいとは言いつつも、それでも嫌だと言うなら覚悟はしている・・・そう口にしたことに、小五郎も英理も衝撃を受けて息を呑んだ。そこまでの考えに蘭がなっていることもだが、そうさせてしまったのは他ならぬ自分達のせいだということを理解して。








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