いつかを変えることの代償 番外編

「・・・ま、後はもうどんなに遅くても今年中って所かな。新一君と蘭が別れるっていうか付き合うことさえもなくなるように険悪になることもそうだけど、それに伴って優作や有希子のおじ様達と英理のおば様の関係が絶たれるようになるのは」
そうして園子はそっと姿勢を戻すように椅子に座り直し、もうそう遠くない未来だろうというように漏らす。前より早く訪れる事になるだろう新一と蘭の別れからの関係の断絶の時は・・・


















・・・そういった園子の予想だったが、実際にその通りになり一時は険悪だった二人の空気が次第に新一が蘭へどうか機嫌を直して欲しいというように願う態度へと変わっていき、それが完全に新一の様子が沈痛な物になった上で学校内でそういった光景が見られなくなったことで、園子や志保にその周囲は理解したのである。二人の関係は蘭から新一をフッた事で終わったのだと。

そしてその影ではこれまた園子の予想通りに優作と有希子の二人は英理にもう学校とかのイベントとか仕方なく関わらないといけない時以外、金輪際関わるつもりはないと縁を切られる事になった。主に新一の態度の改善が見られないことや優作に有希子がそうすることが出来なかったことも取り上げられた上で、もう蘭が事件に巻き込まれるような事は望まないと言う形でだ。

そんな言葉に有希子は何とかどうにかならないかというように食い下がろうとしたが英理の気持ちが固かったこともだが、優作が諦め気味に有希子をなだめた事で終わりになることになった。もう英理の気持ちが変わることを望むのは難しいということもあるが、肝心なのはこれからの事を考えると新一が今のままでいたら蘭ちゃんもそうだがこれからの人生で出会うことになる女性に対し、今のままで行ってしまえばまともに付き合う事すら怪しいからこれから新一と向き合い、少しでも改善出来るように動いていこう・・・というように言ったことでだ。

それで有希子も辛そうに頷いて終わる訳だが、やはり今まで培ってきた事についてをいきなり改めることは難しく新一は優作達からの言葉に反発するように行動し、探偵活動に一層熱を入れると共に学校内ではどれだけ自分が頑張ってるのかについて、蘭もだがその周囲にもアピールしていくようにしていったが・・・やはり今までが今までなだけにそんなアピールは蘭にも周囲にも逆効果でしかなかった。

そしてその上で蘭は新一に対してより冷めたような目を向けることになるのだが・・・だからといってその時には蘭の周りには友達がいるような事はなかった。これは園子や志保がいないことも理由ではあるのだが、前と性格が違う新一とベタベタしていた蘭が新一と関係を断ち切ったからとは言え、それなら仲良くなりましょうなんて蘭も周りも態度を変えるようなことにならなかったからである。

蘭も蘭で新一にベッタリだった時はクラスメイト達をどうかというような目と態度を取っていたから今更どう接していいか分からないというようになり、クラスメイトからすれば新一と距離が出来たからといっても蘭がいきなり変わるなんて事に繋がるとは思ってないから、結果として新一一人に蘭一人にその他のクラスメイトという構造にクラスはなったのである。

この事に園子も志保も何とも言い難いといったような気持ちを抱いたが、そこは飲み込んで黙ることにした。もう今更自分達は関わるつもりもないことであるし、仮に関わったとしても二人が変わるとはとても思えないということが容易に目に見えた為に・・・









END









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