いつかを変えることの代償 番外編

・・・これは英理は確かに頭が良くて能力もすごいというのは確かではあるのだが、時に頭がいいということは弊害に発展することもある。それが大人と子どもの差については理解しているつもりにはなれても、その実として自分の子どもでもあるのだからだとかこれくらいは子どもでも理解出来るだろうというように、子ども側が理解出来る限界点を勝手に大人がここだろうというように見るといった事は有り得るのだ。

そしてそういった風に子どもが理解出来るかどうか怪しいことを英理は蘭に言うような形で接する事が多く、それに伴い新一と違いそこまで子どもの頃から思考回路の確立が出来ていなかった蘭は色々と噛み合わない事が多く、そんな事ばかりだったことを聞いて英理が弁護士になる為の勉強中だったり弁護士になってからも頻繁に訪れるだとか、自分達の家で蘭の面倒を見るようにしてきた英理の両親の存在が無ければ、英理が一人で蘭の面倒を見れた可能性はほぼ無いに等しかっただろう。

元々から英理は料理が壊滅的に苦手だったのもそうであるし、勉強やら仕事やらで他の家事も疎かになりやすかったことからいかにその時に小さな蘭が頑張ろうが、英理の両親の手伝いが無ければ確実に英理も蘭も爆発していたのが目に見えて親子の関係が終わると予想が簡単に出来た為に。

だから英理の両親が助けを出す形を取っていた事で蘭と英理の関係は破綻を迎えずに済んだのだが、そういった助けの中で英理の両親が英理の事をフォローしてきたことにより、蘭は英理の事を嫌わずに済んだばかりか同じ女性としてのカッコよさに憧れるような目を向けるようになっていった。弁護士として敏腕に動く凛とした女性の姿を見る形でだ。

しかしそういうようには見ても弁護士として忙しい英理と家族としての時間は小五郎と比べると明らかに少ないというようにしか取ることは出来ず、その上で英理の両親もいつも蘭の面倒を見れる訳でもない上に中学に入る前程には蘭が一通り家事は出来るようになったということから、自分が家の家事はやるからと蘭が頑張る姿勢を見せてヘルプを出さなくなったことにより、蘭の周りに大人がいない時間という物が多くなり・・・新一との関係性やらどう行動してきたのかに関してを英理や英理の両親はあまり知らないというか、額面通りの言葉を受け取るくらいしか出来なくなったのである。蘭が嬉しそうに新一との事を話す事について、新一という友達がいることもだがもしかしたら将来的に蘭の結婚相手になるかもといったよう、新一の事について明らかに子どもながらに好きだといった態度からだ。

だから英理達は一見は新一もだがその周囲の子ども達との関係も問題無いというように見たのだが、中学に上がった後くらいからの周囲の新一に対する態度の変化に蘭が憤る話を聞いた英理は、蘭に対してもそうだが新一の様子についてもどうかというようになるのだが・・・その時はまだあばたにえくぼの状態から目が覚めていなかった蘭と言い合いになった後、興奮覚めやらぬ英理は有希子に電話をして新一についてどうかというように話をした。これは優作より有希子の方との付き合いがあるからということや、気軽に言いたいことを言えるということで英理は有希子に連絡をしたのである。

だがそんな英理からの新一についていかがな物かというような抗議染みた電話を受けても、有希子は真剣に取り合わなかったというか気楽に受け流していった。新一が探偵関連の事ばかりを中心に動くことはあの子だからこそのいいところじゃないというよう。

そんな有希子の気楽な返し方に英理も有希子らしいと昔を思い出すようになりながら気が抜けて、一度新一の事について優作さんと話し合って教育方針を見直すようにと言って電話を終えるのだが、そこで優作だったらいかがな物かと思って新一に話をしていただろうが、有希子が相手だったが故に英理は気にし過ぎだというように勝手に自分の中でもういいだろうとその話を終わらせてしまったのである。新一についてこれでいいかどうかなんてことを見直そうなんて改めて考えることすら無く。









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