いつかを変えることの代償 番外編

「・・・これに関しては質問させてもらいますけれど、おじ様もそうですけど有希子おば様も新一君を普通だったらやってはいけない事をやった時・・・それこそ小五郎のおじ様が『江戸川コナン』と名乗っていた頃の新一君が事件現場を動き回っているのを見た時のように、そういうことはやるなって風に声を荒く大きくして叱りつけたなんて記憶は前と今回も含めて、思い出す限りでありましたか?事件の時でもそうだし他のそうでもない時も含めてもです」
「そっ、それは・・・い、言われてみると確かに私も有希子も新一の事を声を大きくして叱った事など、記憶に無いとしか・・・」
だがここで具体的に新一の事を叱った覚えがあるかについてを園子から問われた優作は、動揺覚めやらぬ様子ながらも今までを思い返しても覚えがないというように漏らす。
「大方そうだろうなとは思っていましたけど、二人がそういうようになったのは新一君がそれこそ小さい子どもの頃から利口で、手間のかからない子どもだったっていうこともそうですけど・・・何より優作さんからしても事件の解決の為の基本的な動き方だとか考え方が正解だったからそんなことを言う気が起きなかったんだろうと思います。そういうようにしている上で考えられているなら推理はちゃんと出来ているんだっていうように考える形でです・・・これは違いますか?」
「・・・いいや、違わないよ。新一は幼い頃はまだ詰めが甘かったりする部分もあったが、私が教えていけばそれは訂正していけたから特にそういったことで叱るようなこともなかったよ・・・」
「だと思いましたけど・・・そういったように優作のおじ様は新一君が小さな時からそんな風に探偵になりたいと言っていたのもあって、新一君が優れているからということも含めて新一君のやろうとすることを咎めて叱る気なんかおば様共々起こらなかった。けど小五郎のおじ様はそんな風に小さな頃から動く新一君を見たらちゃんと叱ってきた・・・探偵としてちゃんとやれてないからとかそんなことからじゃなく、子どもなんだからやっちゃいけないことだったり危険なことをやるなって風に、新一君が探偵として事件を解決する為の行動ならいいかって見ることなく一人の子どもを相手にする形でです」
「っ、それは・・・」
「優作のおじ様からしたら子どもがやることは余程酷いことじゃないなら見守るべきと思っていたのかもしれませんし、新一君ならその能力もあるから尚更に大丈夫だろうというように思っていたのかもしれません。けれど・・・まだ幼稚園や小学生程度の子どもが事件現場を当然って様子で見て回る事を、新一君かどうか関係なくで見てみたら是非ともそうするべきどころか子どもの将来の為にもむしろ推奨するべきだって言えるんですか?少なくともこういう風な質問を小五郎のおじ様にしたら、冗談じゃねぇとか子どもにそんなことさせるなって言うと思いますけど、だからこそおじ様は新一君が事件解決を出来るかどうかの能力があるから普通の子どもと違うんだからで分けるんじゃなく、あくまで新一君も同じように子どもの一人として扱う形で叱っていったんであり・・・そこが優作のおじ様と小五郎のおじ様の違うところなんです。優作のおじ様は結局の所として親として新一君の能力があるならと贔屓目もあって、普通なら駄目な事をした時も新一君なら最終的に大丈夫なように落ち着くだろうと安穏と思うのに対して、小五郎のおじ様は子どもは子どもなんだからというように蘭や周りにいた子どもと同じように扱うと共に、やっちゃいけないことをやった時にはちゃんと蘭達と同じように常識や良識からこうしたらいけないって叱るっていうように、言ってみれば全く真逆に新一君と向きあってるんですよ。それこそ小五郎のおじ様がいなかったなら誰が新一君が普通に見たならいかに駄目な事をした時に叱っていたのか・・・となるくらいにです」
「・・・っ!!」
そんな優作へと園子は静かに淡々としながらもいかに自分が考えていった上で、優作と小五郎の違いがあるかもだがだからこそこれが核心だ・・・というように話していった中身を受け、優作はたまらず戦慄したように体を震わせてしまった。気付きたくない事実を気付かされてしまったということに対して。









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