いつかを変えることの代償 番外編

・・・『毛利小五郎』という存在が米花町から、かつては家族となり親戚となった存在達の元からいなくなることを選んだ影響・・・それらがどのような形になったのか?これはそんな形についての話である・・・





















「・・・さて、優作のおじ様。こんな形を取ってまで私とお話したいなんて何事なのか、と言いたいところだったけど・・・新一君と蘭について聞きたいんでしょう?どうして今のようになっているのかについてを」
「・・・あぁ、そうだよ・・・」
・・・とあるホテルの一室内で、園子はテーブルを挟んで一人掛けのソファーに座る優作と同じようにソファーに座り、この状況を望んだ理由についてを冷静な様子で問い掛けると疲れたといった様子を隠すことが出来ないといったように優作は頷いた。






・・・この状況を優作が望んだ。まずこれはどういうことなのかについてだが、そもそもというか前世を含めても別に園子は優作と仲が悪かった訳では無いが、かといって取り立てて仲良く話すようなことがあるような仲でもなかった。これは前世の関係だけを言うなら確かに蘭や新一と友達ではあったが、どちらと仲が良かったかと言えば様々な要素があったのも加わり断然に蘭の方であり、新一についてはあくまで友達であり蘭が想いを寄せる相手という認識であって、その親である優作達と深く仲良くなるだけの理由が園子にもだが優作達にも無かったのである。顔を合わせれば話はするし笑い合えるくらいの関係性ではあるが、精々それくらいしか繋がりがないくらいの相手だった為に。

そしてそんな繋がり程度だったことから優作達が日本に帰ることなく暮らしていたという状態だったのも相まり、新一と蘭の結婚式以降に両者が顔を合わせるような機会は以降に訪れる事なく時間は進み・・・何故か過去に逆行したとなった時も含めても園子は最初から蘭や新一と関わることを選ばず距離を離したことにより、優作達との縁も結ばれることなく生きることになっていった。

だがその中で志保と出会えたこと及び安室経由で小五郎の事についてを知ったことがきっかけになる形で、後になって優作もまた逆行していたことを知ることになるのだが・・・その時の園子の率直な気持ちは自分に関わらないならどうでもいい、というものだった。もう園子からすれば優作がどうだろうが仲がいいも何も関わっていない相手であるのだから、別にそういった事情があると知っても何か自分達に関わる事もないのだろうと思ってだ。

だがそう考えていた園子がテニス部で部活を終えて帰ろうとしていた所に、優作が現れたのである。少し話たい事があるから時間を取って話せないかというようにだ。

そんな優作の要求もそうだが優作がやけに疲れたような様子でいたことに園子は大方何を話たいのかを察した上で、流石に部活が終わって疲れてるしあまり人目につくような事は嫌なので、後日こちらが用意する場でいいなら付き合いますよと言って優作もそれでいいと返し、連絡先を交換した後で園子がこの日のこの時間でと約束した時が今という訳である・・・









.
2/18ページ
スキ