近くに見えた物と遠くから見た物の差 後編
「・・・自分がこうしたいという気持ちを持つことを否定することは誰にも出来ない。人間には個人個人の自我があるからな。だがそうすることの意味がどういうことなのかもだが、他人から見たらその行動についてどう見えるのかの是非を考えられないからこそ、もしあの時に俺達が密かに接触していなかったとしても、アンタは変装していた赤井の事を好きになれなかっただろうことは想像は簡単につくが、どうだ?」
『・・・まずそうだっただろうことは想像は私にもつくわ。工藤君は工藤君で私に事実を報せもしないのに警戒するなって笑いながら言ってただろうし、あの人の胡散臭さは私からしたらあまりにも酷いと思えたからとても信用もだけれど、好きになんかとてもなれなかっただろうとね・・・』
「だろうな。だが工藤達はそれが最善だと近くにいたアンタの気持ちや考えすらも押し通す形で行動した。そんな近くにいる人の気持ちを考えねぇ奴がろくに知りもしねぇ他人の気持ちなんか考えられる訳もねぇってことだ」
承太郎はそこでもしも何も知らなかったらといった時の事を志保に問うと、苦々しくも肯定する以外にないといった答えが返ってきた事に呆れ気味にだからこそ新一達の現在があると口にする。
「赤井はまぁ他のFBIに水無も含めてもう日本に来れるような事は無くなったから、例え気持ちを復活させるようなことが出来てももう何も出来ずに影で終わる話だからいいだろう。しかし工藤に関して言えばもう世間が『江戸川コナン』の事を話題にした上で組織の事は言うなとペナルティも含めて口止めしたからには、アイツが取れる手段は多くはねぇ。精々考えられるのは毛利小五郎の娘からも含めての追及の目や声に貝のように体を縮こまらせる形で我慢するか、それこそ本当にほとぼりが冷めるまで海外なりに逃げ出すかのどちらかくらいだろうな」
『確かにそれくらいでしょうけれど、彼がこのまま黙っているくらいなら例え楠田陸道の事を言われようともと爆発する可能性はないのかしら?』
「無いわけじゃねぇが、そうなったら俺達に各機関はやりたくない火消しをするためにしばらく動く事になるだろうが、集団で動く分俺達は断然楽だ。だが工藤は公安も俺達も約束を破ったアイツを守る義理はねぇから、どうしたって個人で動く事になるから相当にキツい事になるのは目に見えているということ以上に・・・もしそうすれば毛利小五郎に更なる迷惑をかけたことに、その娘がどういった反応をするか分からないことに加え、何より両親も工藤を手助けしていた事実から社会的地位やら何やらが台無しになり家族全員がろくなことにならないのは目に見えている。だから流石に今回の事については阿笠辺りがもう両親にどうするかと連絡していてもおかしくはないだろうが、そうなのかどうなのかはもうこっちが関与することじゃねーから知ったことじゃないがな」
『そうすれば馬鹿を見るどころかその後の人生そのものが工藤家全員という形でお先真っ暗になりかねない・・・流石に工藤君も自分の事だからそこまでには思い至るでしょうから、二の足を踏んで終わりになってどちらかを選ばざるを得ないって所になるということね』
「そうなるだろうな」
その上で赤井はまだしも新一がどうなるかについては大方二択だというよう選択肢についても承太郎は上げるが、それでもと志保が聞いてきた最悪の可能性については他ならぬ新一や優作達が一番ダメージを受けるなんて程度で済むような話ではない・・・そう返したことで結局は二択に落ち着かざるを得ないのだと志保も理解し、承太郎も肯定し返す。
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『・・・まずそうだっただろうことは想像は私にもつくわ。工藤君は工藤君で私に事実を報せもしないのに警戒するなって笑いながら言ってただろうし、あの人の胡散臭さは私からしたらあまりにも酷いと思えたからとても信用もだけれど、好きになんかとてもなれなかっただろうとね・・・』
「だろうな。だが工藤達はそれが最善だと近くにいたアンタの気持ちや考えすらも押し通す形で行動した。そんな近くにいる人の気持ちを考えねぇ奴がろくに知りもしねぇ他人の気持ちなんか考えられる訳もねぇってことだ」
承太郎はそこでもしも何も知らなかったらといった時の事を志保に問うと、苦々しくも肯定する以外にないといった答えが返ってきた事に呆れ気味にだからこそ新一達の現在があると口にする。
「赤井はまぁ他のFBIに水無も含めてもう日本に来れるような事は無くなったから、例え気持ちを復活させるようなことが出来てももう何も出来ずに影で終わる話だからいいだろう。しかし工藤に関して言えばもう世間が『江戸川コナン』の事を話題にした上で組織の事は言うなとペナルティも含めて口止めしたからには、アイツが取れる手段は多くはねぇ。精々考えられるのは毛利小五郎の娘からも含めての追及の目や声に貝のように体を縮こまらせる形で我慢するか、それこそ本当にほとぼりが冷めるまで海外なりに逃げ出すかのどちらかくらいだろうな」
『確かにそれくらいでしょうけれど、彼がこのまま黙っているくらいなら例え楠田陸道の事を言われようともと爆発する可能性はないのかしら?』
「無いわけじゃねぇが、そうなったら俺達に各機関はやりたくない火消しをするためにしばらく動く事になるだろうが、集団で動く分俺達は断然楽だ。だが工藤は公安も俺達も約束を破ったアイツを守る義理はねぇから、どうしたって個人で動く事になるから相当にキツい事になるのは目に見えているということ以上に・・・もしそうすれば毛利小五郎に更なる迷惑をかけたことに、その娘がどういった反応をするか分からないことに加え、何より両親も工藤を手助けしていた事実から社会的地位やら何やらが台無しになり家族全員がろくなことにならないのは目に見えている。だから流石に今回の事については阿笠辺りがもう両親にどうするかと連絡していてもおかしくはないだろうが、そうなのかどうなのかはもうこっちが関与することじゃねーから知ったことじゃないがな」
『そうすれば馬鹿を見るどころかその後の人生そのものが工藤家全員という形でお先真っ暗になりかねない・・・流石に工藤君も自分の事だからそこまでには思い至るでしょうから、二の足を踏んで終わりになってどちらかを選ばざるを得ないって所になるということね』
「そうなるだろうな」
その上で赤井はまだしも新一がどうなるかについては大方二択だというよう選択肢についても承太郎は上げるが、それでもと志保が聞いてきた最悪の可能性については他ならぬ新一や優作達が一番ダメージを受けるなんて程度で済むような話ではない・・・そう返したことで結局は二択に落ち着かざるを得ないのだと志保も理解し、承太郎も肯定し返す。
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