近くに見えた物と遠くから見た物の差 後編

「・・・噴上。分かってるだろうが、工藤を見張っておけ。いざとなりゃ養分を吸い取って薬で眠らせてから工藤の親に引き渡して、事が済むまでアイツの面倒は任せる事にする」
「分かってますって。どう見たって後で何かしでかすってのはあの顔を見てってのもそうですし、今までやってきたことがやってきたことだから確実に工藤は抜け出して俺がやってやるって勝手な行動を起こすだろう事は」
・・・そうして話し合いが終わり承太郎達のみになった所で承太郎は噴上へと話し掛け、噴上もすぐに頷き返す。新一の先程の様子から体の事なんか関係無いと示す為にと、絶対に単独行動を起こす事が承太郎達の目から見ていて明らかだった為に。
「まぁ両親達もこれに懲りて日本で暮らして新一を自由にしないようにと考えるならいいんでしょうけど、それを確実にするとは思えないというのが何とも・・・といった気持ちにさせられますね」
「そこら辺はもう俺達には関わりのないことだ。一応もう組織との事が終わりに近いこともある上で赤井がいることからしばらく米花町で隠れてホテル暮らしをするとのことだが、この期に及んでまた日本を離れて工藤に何かなけりゃ戻らねーってんならもうあの二人もそうだが、阿笠ってジイさんも親としても保護者としてもあまりにも無責任なクソとしか言いようがねーがそこにまで俺達は口出しをするつもりはない・・・俺達がから言わせりゃ別に関係ねー奴らにしかならねーんだからな」
「・・・そうですね。いずれもう過去に知り合っただけの他人になるだけの存在を気にするなんて無駄にしかなりませんね」
それで続いてジョルノが優作達の事についてを口にするのだが、承太郎がもういずれ関係なくなる事だとことなげに言えば確かにというよう微笑を浮かべた。もう今回の事が終われば関わりのなくなる人物達のことを気にする必要もないと・・・


















・・・そうして少しして組織との最終決戦といったような状態になる直前で新一が倒れた事に関しては、もう大したことではないというように片付けられてその身柄は優作達の元へと運ばれていった。元から脱走して自分でどうにか組織との事にケリをつけようとしていた素振りは誰の目から見ても明らかだったことから、それが承太郎達に見つかった事により眠らされて場から外された事は明らかだった為に。

それで優作達には勿論脱走はさせるなというように厳重に告げた上で新一抜きで組織の壊滅戦は行われたのだが、ハッキリ言ってこれはアッサリと終わってしまった。だがこれは当然と言えば当然であった・・・何故ならそれらの工程では全てそこに関わったスタンド使い達のおかげで労せずボス以下の面々達に攻撃をさせる暇を与えることなく麻酔銃を先に気付かせることなく撃ち込んでいき、全く争いになることなく一同を眠らせてしまっていったからであった。

この事に降谷を除いた面々は肩透かしと共にスピードワゴン財団の面子に対して脅威を感じたが、それでも敵ではなく味方ということでどうかとなることはなく以降の処置を進ませ、厄介なコードネーム達は全てひっ捕らえたという状態にし・・・日本の組織の中でも重要な施設を抑えた上で薬のデータを手にし、後は各機関に任せてもいいという段階に来たのを確認出来た所で志保と新一を呼び出して、新一の恨みがましい視線は何のそのと後は薬を作って元に戻ればそれで終わりだから後はこちらの施設で薬を作る志保から薬を受け取れと承太郎は言うのだが、そこで新一はどうして博士の家じゃないのかと言った。今まで博士の所でやってきただろうと。

だがそこで承太郎がもう薬が出来れば元に戻る事になる上で優作達もそうだが阿笠にももう『江戸川コナン』と『灰原哀』の存在について、帝丹小学校や蘭にはもう転校だとか親が迎えに来たということで後始末をしている形を取ってもらっているから、阿笠や毛利の家に今の姿形で戻るのはもう望ましくない事だ・・・というように言われて新一も納得せざるを得なかった。元の姿に戻る時が来てその後片付けをする段階に入っているのに、それを自ら台無しにするのは流石に良くないと。









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