近くに見えた物と遠くから見た物の差 後編
「・・・思ってもない形で事実が発覚したけれど、だからこそ一層感じるようになってしまったわ。母親と姉妹ということなら日本では四親等まで離れているから結婚だったりを始めとしたことに関しては、一応は問題はないというような状態だけれど・・・貴方がその事実を知らないままにお姉ちゃんと付き合っていたことは今の反応から分かるわ。でも私からすれば複雑以外の何物でもないのよ・・・貴方の態度は気に入らないというのは勿論あるけれど、そこに加えて然程血の繋がりとして遠くない位置にいる貴方とお姉ちゃんがそんな形で付き合っていたことに対して、何とも言い難い気持ちになってね・・・」
「「「「っ・・・」」」」
志保はそのジョルノの言葉から今の自分がどういった風に感じているのかといった事を複雑でしかないと表情を歪めながら重く話していき、新一に赤井もだが周囲も何も言えないといった重い雰囲気になるしかなかった。特に赤井は取り繕うような様子を見せる事も出来ず、苦い顔を浮かばせる以外に出来ずだ。
・・・志保が言ったが確かに赤井と明美の関係に関しては法律上では結婚が許されるくらいには血縁の関係は離れているから、一見はこの問題に関しては何かおかしいと言えるような物ではない。だがそれはあくまで法律上の事であって、人の気持ちは単純な物ではない。
現に赤井という当事者は勿論になるがジョディ達はおろか、赤井の味方に立ちたいといったスタンスを崩さない新一までもがまさかの事実を前に、そんなこと関係無いだろうといった言葉を返せなかった。これは親戚関係という血の繋がりが近い存在だと分かってしまうと、理屈よりも感情的な物として親しい者とくっつくのは当然という気持ちにならないのが普通なのである。現に親戚同士で結婚となった時に歓迎する者もいるが、そうなった時に今までの顔が何だったのかとなるくらいに嫌悪を示す者もいるといったような賛否両論な例もあるのだ。血が近いからこそ認められない気持ちになるのは。
そしてその上で当事者の片方の実の妹という志保の立場から見てみれば、先に赤井の事をよく思っていなかったのもあってどれだけ複雑であり受け入れ難いものであるのか・・・それが今の様子から分かったから赤井や新一ですら何も言えなくなったのである。
「・・・お姉ちゃんが貴方と私達が親戚だと気付いていたのかそうでないのかについては今となっては分からないわ。もし気付いていなかったらその事を知らないままだっただけよかったって思うしかないけれど、もし事実を知っていたとしてもその事実を知ったのがいつかどうかでお姉ちゃんの心境だとかは色々変わってくると思うの」
「そこですが赤井が赤井という名前だと組織で明らかになったのは赤井が組織を抜け出した前後といったくらいですから、赤井がヘマをするなどしていなかったらそこで名前を知ったのではないかと思いますが・・・もし志保さんが考えていたような仮説に明美さんが辿り着いていたとしたなら、その心中が穏やかではなかったのは容易に想像が出来ますね。二人の出会いの経緯は赤井が組織に潜り込んだ時の逸話として組織内では知られた話で僕も耳にした事はありますから、明美さんが組織の人間であることだけを知る形で赤井は接触して恋人関係になって、赤井が抜けた時に赤井の名を知ってもしかしてと思い至る・・・当事者ではない僕が考えてもゾッとする以外にありませんよ」
「「「「っ・・・」」」」
そんな雰囲気の中で明美がどうなのかというように志保が続けていく中、降谷が補足をした上で自身の目からの考えを口にしてそっと頭を振る様子に、志保や承太郎達を除いた面々はまた重く言葉を詰まらせるしかなかった。降谷の言うよう明美がいかに思うのかを考えると、とても内心穏やかでいられるはずは無いと感じて。
.
「「「「っ・・・」」」」
志保はそのジョルノの言葉から今の自分がどういった風に感じているのかといった事を複雑でしかないと表情を歪めながら重く話していき、新一に赤井もだが周囲も何も言えないといった重い雰囲気になるしかなかった。特に赤井は取り繕うような様子を見せる事も出来ず、苦い顔を浮かばせる以外に出来ずだ。
・・・志保が言ったが確かに赤井と明美の関係に関しては法律上では結婚が許されるくらいには血縁の関係は離れているから、一見はこの問題に関しては何かおかしいと言えるような物ではない。だがそれはあくまで法律上の事であって、人の気持ちは単純な物ではない。
現に赤井という当事者は勿論になるがジョディ達はおろか、赤井の味方に立ちたいといったスタンスを崩さない新一までもがまさかの事実を前に、そんなこと関係無いだろうといった言葉を返せなかった。これは親戚関係という血の繋がりが近い存在だと分かってしまうと、理屈よりも感情的な物として親しい者とくっつくのは当然という気持ちにならないのが普通なのである。現に親戚同士で結婚となった時に歓迎する者もいるが、そうなった時に今までの顔が何だったのかとなるくらいに嫌悪を示す者もいるといったような賛否両論な例もあるのだ。血が近いからこそ認められない気持ちになるのは。
そしてその上で当事者の片方の実の妹という志保の立場から見てみれば、先に赤井の事をよく思っていなかったのもあってどれだけ複雑であり受け入れ難いものであるのか・・・それが今の様子から分かったから赤井や新一ですら何も言えなくなったのである。
「・・・お姉ちゃんが貴方と私達が親戚だと気付いていたのかそうでないのかについては今となっては分からないわ。もし気付いていなかったらその事を知らないままだっただけよかったって思うしかないけれど、もし事実を知っていたとしてもその事実を知ったのがいつかどうかでお姉ちゃんの心境だとかは色々変わってくると思うの」
「そこですが赤井が赤井という名前だと組織で明らかになったのは赤井が組織を抜け出した前後といったくらいですから、赤井がヘマをするなどしていなかったらそこで名前を知ったのではないかと思いますが・・・もし志保さんが考えていたような仮説に明美さんが辿り着いていたとしたなら、その心中が穏やかではなかったのは容易に想像が出来ますね。二人の出会いの経緯は赤井が組織に潜り込んだ時の逸話として組織内では知られた話で僕も耳にした事はありますから、明美さんが組織の人間であることだけを知る形で赤井は接触して恋人関係になって、赤井が抜けた時に赤井の名を知ってもしかしてと思い至る・・・当事者ではない僕が考えてもゾッとする以外にありませんよ」
「「「「っ・・・」」」」
そんな雰囲気の中で明美がどうなのかというように志保が続けていく中、降谷が補足をした上で自身の目からの考えを口にしてそっと頭を振る様子に、志保や承太郎達を除いた面々はまた重く言葉を詰まらせるしかなかった。降谷の言うよう明美がいかに思うのかを考えると、とても内心穏やかでいられるはずは無いと感じて。
.
