近くに見えた物と遠くから見た物の差 後編
「・・・何を驚いてやがる、工藤新一。これに関しちゃ俺よりお前の方が絶対にそうしてもらわなきゃならねぇと考えているべき事柄の筈だぞ」
「ど、どういうことだよ・・・おっちゃんに話をするのもだけど、探偵を辞めるべきってどうしてそんなことになるんだ・・・!?」
「・・・どうやら全く組織をどうにかして体が元に戻った後での毛利小五郎のその後の事についちゃ考えてなかったか、あるいは全部終わりゃ毛利小五郎は元の一探偵に戻るだけだとでも思ってたってとこか・・・やれやれだぜ」
承太郎はその中で新一が驚くのはおかしいと言うが、全く理解出来ていないといった様子の返しに呆れたように帽子のツバに手を置いた。
「・・・俺もそうだがこの場にいる他の財団の職員もお前の事をFBIから情報を受けてから考えたんだが、そこで俺達は『江戸川コナン』を演じていた工藤新一がいなくなった毛利小五郎が名探偵でいられなくなるのはまず確実と見た上で、それで仕事が失敗し続ければ毛利小五郎やその娘が心無い声に晒される可能性は大いに有り得ると感じた」
「な、何だって!?」
「・・・その反応の時点で自分が毛利小五郎の元を離れたらどうなるかなんてことを考えちゃいなかったって言ってるようなもんになるが、そこに関しちゃ一先ずは置いといてやる。ここで起きる可能性のある問題はお前というより、『江戸川コナン』はどこに行ったのかという事が話題になる事なんだよ。毛利小五郎が活躍していた時には必ずと言っていい程に近くにいた『江戸川コナン』は何だったのか・・・ってな」
「っ!?」
しかしそれでも自分が話さなければならないというよう承太郎が口にしていったのは、小五郎や蘭に将来的に起こることもだが・・・『江戸川コナン』についてが話題に上がる可能性があると言われ、新一は先に言われた事以上に驚き絶句した。
「・・・確かにそう言われると、そうなる可能性は否定は出来ないでしょうね。むしろおじさんが工藤君がいなくなって事件が解決出来ないって状態が続けば続く程、そういった可能性は高まっていくんじゃないかしら。『江戸川コナン』という存在は何だったのかってね」
「あぁ、俺達が危惧しているのはそういった事になるが・・・話によれば江戸川家は工藤家の親類だというように周りには話してるってことだから、そうなったら間違いなく工藤家の面々に追及の声やら取材やらが来るのは避けられねぇだろう。だがこの話をする前だったらお前は組織の事を話して事実を知ってもらおうとでも考えていただろうが、ここで話したことから組織の事は表沙汰に出来ねぇのは理解した筈だ」
「・・・だからそうなるのを避けるためには、もうおっちゃんに探偵を辞めてもらうくらいしか手はないと・・・?」
「娘に関してまでは事実を明かすことはしなくてもいいかもしれねぇが、最低でも毛利小五郎には事実を明かすのは絶対条件になるだろう。だがそもそもを言うならお前が毛利小五郎という存在を実力に見合わない人物に仕立て上げたこともそうだが、いずれいなくなるはずの『江戸川コナン』という存在までもをメディアに載せる形で有名にしちまったお前がやったことなんだがな・・・こういった不安要素についてを考えざるを得なくなった事に関してはな」
「ぅっ・・・」
志保もその『江戸川コナン』という存在がもたらす可能性の危険さを感じたというように漏らし、承太郎がその中身を受けた上で続けた話に新一はたまらず気まずげに下を向いて小さく声を詰まらせるしか出来なかった・・・自分の目的の為というのもそうだが、自分がこうしたいという気持ちもあったから動いた事がどれだけの影響を及ぼしたのかを、ようやくここに来て理解せざるを得なくなってしまった事に。
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「ど、どういうことだよ・・・おっちゃんに話をするのもだけど、探偵を辞めるべきってどうしてそんなことになるんだ・・・!?」
「・・・どうやら全く組織をどうにかして体が元に戻った後での毛利小五郎のその後の事についちゃ考えてなかったか、あるいは全部終わりゃ毛利小五郎は元の一探偵に戻るだけだとでも思ってたってとこか・・・やれやれだぜ」
承太郎はその中で新一が驚くのはおかしいと言うが、全く理解出来ていないといった様子の返しに呆れたように帽子のツバに手を置いた。
「・・・俺もそうだがこの場にいる他の財団の職員もお前の事をFBIから情報を受けてから考えたんだが、そこで俺達は『江戸川コナン』を演じていた工藤新一がいなくなった毛利小五郎が名探偵でいられなくなるのはまず確実と見た上で、それで仕事が失敗し続ければ毛利小五郎やその娘が心無い声に晒される可能性は大いに有り得ると感じた」
「な、何だって!?」
「・・・その反応の時点で自分が毛利小五郎の元を離れたらどうなるかなんてことを考えちゃいなかったって言ってるようなもんになるが、そこに関しちゃ一先ずは置いといてやる。ここで起きる可能性のある問題はお前というより、『江戸川コナン』はどこに行ったのかという事が話題になる事なんだよ。毛利小五郎が活躍していた時には必ずと言っていい程に近くにいた『江戸川コナン』は何だったのか・・・ってな」
「っ!?」
しかしそれでも自分が話さなければならないというよう承太郎が口にしていったのは、小五郎や蘭に将来的に起こることもだが・・・『江戸川コナン』についてが話題に上がる可能性があると言われ、新一は先に言われた事以上に驚き絶句した。
「・・・確かにそう言われると、そうなる可能性は否定は出来ないでしょうね。むしろおじさんが工藤君がいなくなって事件が解決出来ないって状態が続けば続く程、そういった可能性は高まっていくんじゃないかしら。『江戸川コナン』という存在は何だったのかってね」
「あぁ、俺達が危惧しているのはそういった事になるが・・・話によれば江戸川家は工藤家の親類だというように周りには話してるってことだから、そうなったら間違いなく工藤家の面々に追及の声やら取材やらが来るのは避けられねぇだろう。だがこの話をする前だったらお前は組織の事を話して事実を知ってもらおうとでも考えていただろうが、ここで話したことから組織の事は表沙汰に出来ねぇのは理解した筈だ」
「・・・だからそうなるのを避けるためには、もうおっちゃんに探偵を辞めてもらうくらいしか手はないと・・・?」
「娘に関してまでは事実を明かすことはしなくてもいいかもしれねぇが、最低でも毛利小五郎には事実を明かすのは絶対条件になるだろう。だがそもそもを言うならお前が毛利小五郎という存在を実力に見合わない人物に仕立て上げたこともそうだが、いずれいなくなるはずの『江戸川コナン』という存在までもをメディアに載せる形で有名にしちまったお前がやったことなんだがな・・・こういった不安要素についてを考えざるを得なくなった事に関してはな」
「ぅっ・・・」
志保もその『江戸川コナン』という存在がもたらす可能性の危険さを感じたというように漏らし、承太郎がその中身を受けた上で続けた話に新一はたまらず気まずげに下を向いて小さく声を詰まらせるしか出来なかった・・・自分の目的の為というのもそうだが、自分がこうしたいという気持ちもあったから動いた事がどれだけの影響を及ぼしたのかを、ようやくここに来て理解せざるを得なくなってしまった事に。
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