近くに見えた物と遠くから見た物の差 後編

「それでまず何を話すかについてだが、資料によれば二人を小さくした薬に関しての解毒薬に関しては元の薬のデータがあれば作れる可能性はあるんだな?」
「えぇ、それは。ただそんな物を作ることは許されないとこの場にいる人達が私達を止めに入ったら、こちらはもうどうしようもないけれどね」
「そこに関してはそちらというより、工藤新一・・・お前がこの場にいる面々からして不都合な行動を起こさないとちゃんと約束出来るがどうかにかかってくるだろうな」
「なっ・・・お、俺・・・!?」
そうして承太郎がまずはと薬を作れる可能性についてを聞いて志保が率直に答えると、それは新一にかかるとの言葉に何故と驚きを大いに露わにする。
「・・・FBIからの資料を拝見すると共に、お前のそれまでの活動やらからの行動パターンを俺は推測してみた。だからこそ言わせてもらうが、俺は組織との事が済んで元の体に戻ったとしても組織を解体したということは明かさないということもだが、身近な人間には厄介な事件を追っていたという理由も実は違ったんだというように周囲に説明するようにすると約束出来ないなら、俺は薬のデータを確保して解毒薬を作らせることには賛成しないどころかむしろ反対させてもらう」
「なっ・・・ど、どういうことだよそれって!?」
だが承太郎が続けたこうしろとの条件が守れないなら薬を作らせないとの言葉に、新一は驚きと共に抗議の声を上げるが赤井やジョディ達も何を言っているのかと目を大きく見開いていた。
「簡単に言うならまず組織に関してはとてもじゃねーが、そのまま組織を壊滅させただなんて報道出来るもんじゃねーからだ。特にボスに関しては先に話をして正体を共有したが、コイツがボスだったと明かすだけでもとんでもないスキャンダルになるのは目に見えている上に、他にも組織の構成員を明かすだとかやってきたことをぶちまけるなどすれば日本だけでなく、海外も相当な混乱に満ちる事が予想出来るからな」
「・・・それは否定出来ないどころか、むしろ有り得る可能性としか思えないわね。日本も日本でそうだけど、アメリカを始めとした各国にも拠点があったことを考えると世界的な問題になる事は十分に・・・」
「でしょうね。そして日本はその渦中の中心になるのは目に見えていますが、その時に事実を明かした新一君も新一君でその周囲が相当に騒がしくなるのは目に見えていますが・・・その時には僕達も僕達で相当に組織関連の後始末で忙しくなっているのは想像出来ますからどうにかしてほしいと言われてもどうにも出来ない可能性は高いですし、何より僕達と違って個人で動いている新一君ではもう言いたいことは言ったんだから離れてくれなんて騒いでいる人達に言った所で、はいそうしますなんて潮が引くように収まる事はないでしょうね」
「っ・・・つまり世界的に混乱が起きることもそうだけど、それを明かしたってなったら俺も俺で面倒にしかならないのが想像が出来るから、組織については明かさないようにしろってことなのか・・・」
「「「「っ・・・」」」」
それでまずはと組織をどうにかしたと明かしたならの簡単なシミュレーションをする承太郎の言葉を受け、CIAの代表として場にいる水無も公安の代表として場にいる降谷も納得といった言葉を漏らし、新一が苦々しく理解したという様子になる中で赤井達も何とも言えないといった顔になるしかなかった。何の考えもなしに新一が組織についてを明かしたなら待っていたかもしれない地獄の状況についてを考えたことにより。









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