近くに見えた物と遠くから見た物の差 前編
「工藤からすりゃ組織に近付けているからこれが正解だと思える行動と思っているのかもしれねぇ。だが俺が端から見た感想を率直に言ってしまうなら、行き当たりばったりの自己満足な上にたまたまそうなってるなんて事を一切考えてねぇんだよ。一部例外はあるが基本的に工藤がジンやら組織の連中について出会すのはこの米花町でということになるが、例えばそれが始めの遊園地でジン達と出会って以降で米花町から遠く離れた場所で工藤が関わった組織絡みの事件が同じような形で起きていたらどうなっていたか・・・想像が出来るか?」
「っ・・・確かにそう言われると感じてしまうわね・・・たまたま組織絡みの事件が工藤君の近くというか米花町近辺でばかり起きてきたけれど、もし米花町近辺でなかったなら工藤君が今程組織に近付いてたり情報を得ていたかと言われれば、その可能性はかなり低いだろうということは・・・」
それで承太郎がいかに新一が都合の良い考えやらを持っているのかを話した上で、もしもの状況についてどう思うかと志保に投げ掛ければ何とも言い難そうに頷くしかなかった。組織関連の事件が起きた時の場が遠く離れていたなら、確実に今の状況程は新一の周りに関する事態は進んでいなかっただろうと。
「これに関しちゃ米花町近隣が東都の中でも中枢に近く、様々に便利だったり何かしらちょうどいいといった風にあるからこそ組織の人間が集まりやすい部分があるから事件が起きやすく、それに伴って自分の体もあって工藤は米花町から離れるなんて選択なんざ全く無かったんだろうが・・・今言ったような状態だったとしたら工藤が組織に近付くだとか奴らを捕まえるだとかなんざ、夢のまた夢でしかなかっただろうな。それこそ一年経っても組織の足跡を辿るどころかただただ待ちぼうけの時間を食っちまうって風にだ」
「・・・そうなっていたら、彼はどんな風になっていたかしら?」
「さぁな。だが俺達はもう今年の内には奴らの壊滅に向けて動く予定だが、奴らの事に関しちゃ表立って言えねぇ事なんざ山程あるからな・・・特にボスの正体に関して発表するだけでも間違いなく日本全土が揺れるような大問題になるのは目に見えてる。だから組織は壊滅させたとしてもまず表に報道されることはなく、されたとしても表向きに発表出来る程度に不正を行った会社を摘発したといったようにオブラートに包んだもんになるだろうから、工藤にそれが組織のもんだって伝わることはねーだろうな」
「・・・ボスの正体が誰なのかは気になるところではあるけど、それが組織関連についてを大ごとにしないためには妥当な処置でしょうから、その時には工藤君はもういない組織の足跡を探そうとずっと躍起になるだけ・・・そう考えると本当に米花町近隣で組織絡みの何かが起こる上で、そこに出会す事が多いのは本当に彼の悪運が強かっただけであることを彼が理解していないというのは、今の話から私もよく感じたわ・・・」
そこから更にもし新一のいない所で事態が進んでいて組織が終わったなら・・・そう仮定していく承太郎の話に志保も新一の今の状態はいかに悪運があったからこそ成り立っているものかを感じ、弱々しく頭を横に振った。新一自身は自分の力だとか巡り合わせみたいな事を言って決して都合の悪い事は認めようとしないだろうと。
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「っ・・・確かにそう言われると感じてしまうわね・・・たまたま組織絡みの事件が工藤君の近くというか米花町近辺でばかり起きてきたけれど、もし米花町近辺でなかったなら工藤君が今程組織に近付いてたり情報を得ていたかと言われれば、その可能性はかなり低いだろうということは・・・」
それで承太郎がいかに新一が都合の良い考えやらを持っているのかを話した上で、もしもの状況についてどう思うかと志保に投げ掛ければ何とも言い難そうに頷くしかなかった。組織関連の事件が起きた時の場が遠く離れていたなら、確実に今の状況程は新一の周りに関する事態は進んでいなかっただろうと。
「これに関しちゃ米花町近隣が東都の中でも中枢に近く、様々に便利だったり何かしらちょうどいいといった風にあるからこそ組織の人間が集まりやすい部分があるから事件が起きやすく、それに伴って自分の体もあって工藤は米花町から離れるなんて選択なんざ全く無かったんだろうが・・・今言ったような状態だったとしたら工藤が組織に近付くだとか奴らを捕まえるだとかなんざ、夢のまた夢でしかなかっただろうな。それこそ一年経っても組織の足跡を辿るどころかただただ待ちぼうけの時間を食っちまうって風にだ」
「・・・そうなっていたら、彼はどんな風になっていたかしら?」
「さぁな。だが俺達はもう今年の内には奴らの壊滅に向けて動く予定だが、奴らの事に関しちゃ表立って言えねぇ事なんざ山程あるからな・・・特にボスの正体に関して発表するだけでも間違いなく日本全土が揺れるような大問題になるのは目に見えてる。だから組織は壊滅させたとしてもまず表に報道されることはなく、されたとしても表向きに発表出来る程度に不正を行った会社を摘発したといったようにオブラートに包んだもんになるだろうから、工藤にそれが組織のもんだって伝わることはねーだろうな」
「・・・ボスの正体が誰なのかは気になるところではあるけど、それが組織関連についてを大ごとにしないためには妥当な処置でしょうから、その時には工藤君はもういない組織の足跡を探そうとずっと躍起になるだけ・・・そう考えると本当に米花町近隣で組織絡みの何かが起こる上で、そこに出会す事が多いのは本当に彼の悪運が強かっただけであることを彼が理解していないというのは、今の話から私もよく感じたわ・・・」
そこから更にもし新一のいない所で事態が進んでいて組織が終わったなら・・・そう仮定していく承太郎の話に志保も新一の今の状態はいかに悪運があったからこそ成り立っているものかを感じ、弱々しく頭を横に振った。新一自身は自分の力だとか巡り合わせみたいな事を言って決して都合の悪い事は認めようとしないだろうと。
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