近くに見えた物と遠くから見た物の差 前編
「・・・あの、不躾な頼みだということは理解しています。ですが私を助けていただけたのなら、私の妹である志保も助けてはいただけないでしょうか?」
「・・・アンタの、妹?」
明美はそこから意を決したというよう妹を助けて欲しいと願い出ると、承太郎は眉を寄せる。
「私には妹がいるんですが、その妹も組織に所属しているというか所属させられている状態にあります。そしてさせられているという言葉の通り、私も志保も望んで組織に所属しているわけではなくていつかは自由になりたいというように監視下の中で密かに話した事もあったんですが・・・おそらくなどという言葉を使うまでもなく私を始末すると選択したことで、志保も始末するかそれに近いことをする可能性がありますけど、あの娘自身も私が死んだとなれば例え命は助かっても心の支えがないまま組織に酷い扱いを受けて死ぬまで働かされるのは容易に想像が出来ます・・・」
「・・・だからそうなる前にアンタの妹を助けてくれってことか」
「はい、私に出来ることなら何でもしますからお願いします承太郎さん・・・志保を助けるようにしてください・・・!」
そこから妹がどんな存在かを語った上で明美は真剣に頼むと頭を下げる様子に、承太郎は帽子のツバを指でつまみツバで視線を隠すように下げる。
「・・・分かった。その代わり情報を提供してくれ。アンタの事についてはジン達がアンタを始末にかかると聞いてからしか知らないんでな。アンタの妹についてを知らなきゃ俺達としてはどうとも動きようがねぇからな」
「っ!ありがとうございます、動いてもらえるならいくらでもお話します・・・!」
そして承太郎が出した答えにバッと頭を上げて明美は笑顔を浮かべ、改めて勢いよく頭を下げた。心強い協力を得られた事もだが、これで志保共々組織から解放されるという喜びと共に。
・・・それから明美は承太郎や戻ってきたジョルノ達に他のスピードワゴン財団の面々と顔を合わせた上で志保についてを話し、以降はもう『宮野明美』としての名前や立場は使わない方がいいということから、戸籍を用意するまでは基本的に外に出ない上で出るにしても目立たない時間だったり変装をしてということを厳命され、それらを了承した。明美としても自分を救ってくれた上で志保も助け出してくれる承太郎達に迷惑をかけるわけにはいかないと考えた為に。
それで明美は少しの時間を待つことになるのだが、そうしていた所に予想外の報せが届いた・・・
「・・・志保が、そんなことになてるなんて・・・」
「こっちとしてはアンタの妹が組織の施設を脱出して阿笠って爺さんに保護される前に俺達が保護したかった所だったんだが、タッチの差で間に合わなくてな。それで仕方ねぇから噴上にしばらく妹の経過観察を頼むと任せると、今言ったようにアンタの妹が作った薬をジンに飲まされた江戸川コナン・・・いや、工藤新一が飲まされた薬を自身も飲んだ上で体が小さくなって組織から逃げ出したことを工藤新一と話し合い、その結果として爺さんのとこにいるようにするってことで収まったのを確認したってことだ」
「・・・何でそんな流れになっちゃったの・・・?」
・・・また承太郎と一対一の形で話し合う財団の人間に支給されるスーツに身を包んだ明美だが、承太郎からの話を受けて困惑する以外になかった。予想なんて出来る筈のない事態を前にして。
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「・・・アンタの、妹?」
明美はそこから意を決したというよう妹を助けて欲しいと願い出ると、承太郎は眉を寄せる。
「私には妹がいるんですが、その妹も組織に所属しているというか所属させられている状態にあります。そしてさせられているという言葉の通り、私も志保も望んで組織に所属しているわけではなくていつかは自由になりたいというように監視下の中で密かに話した事もあったんですが・・・おそらくなどという言葉を使うまでもなく私を始末すると選択したことで、志保も始末するかそれに近いことをする可能性がありますけど、あの娘自身も私が死んだとなれば例え命は助かっても心の支えがないまま組織に酷い扱いを受けて死ぬまで働かされるのは容易に想像が出来ます・・・」
「・・・だからそうなる前にアンタの妹を助けてくれってことか」
「はい、私に出来ることなら何でもしますからお願いします承太郎さん・・・志保を助けるようにしてください・・・!」
そこから妹がどんな存在かを語った上で明美は真剣に頼むと頭を下げる様子に、承太郎は帽子のツバを指でつまみツバで視線を隠すように下げる。
「・・・分かった。その代わり情報を提供してくれ。アンタの事についてはジン達がアンタを始末にかかると聞いてからしか知らないんでな。アンタの妹についてを知らなきゃ俺達としてはどうとも動きようがねぇからな」
「っ!ありがとうございます、動いてもらえるならいくらでもお話します・・・!」
そして承太郎が出した答えにバッと頭を上げて明美は笑顔を浮かべ、改めて勢いよく頭を下げた。心強い協力を得られた事もだが、これで志保共々組織から解放されるという喜びと共に。
・・・それから明美は承太郎や戻ってきたジョルノ達に他のスピードワゴン財団の面々と顔を合わせた上で志保についてを話し、以降はもう『宮野明美』としての名前や立場は使わない方がいいということから、戸籍を用意するまでは基本的に外に出ない上で出るにしても目立たない時間だったり変装をしてということを厳命され、それらを了承した。明美としても自分を救ってくれた上で志保も助け出してくれる承太郎達に迷惑をかけるわけにはいかないと考えた為に。
それで明美は少しの時間を待つことになるのだが、そうしていた所に予想外の報せが届いた・・・
「・・・志保が、そんなことになてるなんて・・・」
「こっちとしてはアンタの妹が組織の施設を脱出して阿笠って爺さんに保護される前に俺達が保護したかった所だったんだが、タッチの差で間に合わなくてな。それで仕方ねぇから噴上にしばらく妹の経過観察を頼むと任せると、今言ったようにアンタの妹が作った薬をジンに飲まされた江戸川コナン・・・いや、工藤新一が飲まされた薬を自身も飲んだ上で体が小さくなって組織から逃げ出したことを工藤新一と話し合い、その結果として爺さんのとこにいるようにするってことで収まったのを確認したってことだ」
「・・・何でそんな流れになっちゃったの・・・?」
・・・また承太郎と一対一の形で話し合う財団の人間に支給されるスーツに身を包んだ明美だが、承太郎からの話を受けて困惑する以外になかった。予想なんて出来る筈のない事態を前にして。
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