近くに見えた物と遠くから見た物の差 前編

・・・宮野明美はジンから放たれた銃弾を受けて、致命傷を負って地面に倒れた。そしてジンが離れていくのを感じながら、自分の命はあと少しで終わるとうっすらと感じていた。
「・・・ちょいと待ってな。本当ならアンタを今すぐにでも運び出したい所だが、予定してない客も来たんでな。だから後で迎えに来よう」
「・・・え・・・?」
そんな時にふと聞き覚えのない声が明美の耳に聞こえて肩辺りに何か触れた感覚がするが、何とか顔を動かしても周りに誰かがいる様子がなく戸惑いに声を漏らすしかなかった。


















・・・そこから然程時間を置かずにコナンが明美の元に姿を現した為、その声の正体の事を気にするよりもと最期に言えるだけの事を言って息を引き取り・・・時間が経って警察署の霊安室へとその遺体は運び込まれた・・・



「・・・ん、ううん・・・って、えっ・・・!?」
・・・そして霊安室に明美の遺体が収められてしばらくした時に、遺体となった筈の明美が眠りから覚めた時のように動き出し、途端に何かに気付いた事にバッと体を起こした。
「・・・嘘・・・私、生きているの・・・銃で撃たれてもう助からないって思ってたのに、どうして普通に動けてるの・・・!?」
そこで明美は自分の体をペタペタと手で触りながら、何で生きているのかと心底から動揺しながら漏らしていく。
‘ガチャ’
「・・・目覚めたか」
「え・・・貴方達は・・・?」
そんな中で霊安室の扉が開き、入ってきた三人の男達に明美は動揺しつつ誰なのかと問い掛ける。
「詳しく説明するのは後でにするが、簡単に言うならアンタを助けに来たんだ」
「え・・・その声はあの時の・・・」
「聞こえていたのかもだが、覚えていたか・・・まぁそこはとにかく俺達は組織についてを追っている者だ」
「っ!」
それで答えたのは真ん中の白を基調にしたコートに帽子を着用した男で明美はその声に覚えがと漏らすが、そこで返ってきた言葉にたまらず身を揺らした。組織を追っているとの言葉に。
「落ち着きな。俺達はアンタが組織から始末されることを知って、アンタが死なねぇようにと動く事にしたんだ。まぁあんなことをされてもまだアンタが組織に忠誠を誓うと共に、生き恥を晒すくらいなら死を選ぶとかってんなら話はまた別になるがな」
「っ・・・そんなことはしないわ・・・元々組織に忠誠を誓って所属していたわけでもないし、あんな形で殺されそうになったのだから・・・」
「ならいいが、取り敢えず俺に付いてきてくれ。一応まだしばらくはここには人が来ないようにとはしているが、あまり時間をかけ過ぎると人目につかずにアンタを連れて行くのが難しくなるんだがどうだ?」
「・・・分かりました。付いていきますが、貴方達の名前をまずは教えてもらえませんか?貴方達の事をどう呼べばいいか分かりませんから・・・」
「分かった。俺は空条承太郎だ」
「俺は噴上裕也だ」
「僕はジョルノ=ジョバァーナです。ジョルノと呼んでください」
「空条さんに噴上さんにジョルノさんですか・・・」
そんな明美に落ち着いた様子で話をしていく帽子の男に明美は覚悟を決めたように頷いた後、三人に名前を尋ねるとすぐに名前を言ってきた為に覚えたというように小さく漏らす。









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