探偵の想う矜持に力は更なる暴に砕かれる

「・・・その気持ちには私も同意しますが、今の私達からすれば重要なのは日本政府に早く許可をもらい死刑囚達を早く片付ける事になるんですが・・・正直、そのフィクサーが邪魔をするだろうというようにしか思っていません。自分の思うような展開にするためにも射殺なんてことで終わらせるつもりはないと」
「だがそれでも俺達としてはその許可を得るまでは東京に来て待機するしかないというように話し合ったが、その中で出て来たのがあのボウヤは放っておけば確実に死刑囚の元に直行しかねない・・・ということの危惧だった為、フィクサーに関連することは黙る形にして制止をかけようとなったのです。ボウヤの性格上死刑囚にもそうですが話の中身から、フィクサーにどうしてというように抗議をしに行くだろう光景が見えたからこそ」
「あぁ・・・新一ならそういったことをしそうってのは確かに想像出来るな・・・」
そんな小五郎に水無と赤井がフィクサーについてや新一の取るだろう行動についてを話していくと、また何とも言えないといったように納得するしかなかった。新一が正義感を燃やして突撃しようとする光景が小五郎にも想像出来たことから。
「・・・フィクサーについてはともかく、死刑囚についての問題は確実に蘭ちゃんには何も言わないようにお願いします。流石に新一も蘭ちゃんを危険に晒してでも動くとは思えませんが、話を聞いたら新一を手伝いたいし自分なら立ち向かえるというように思って動く可能性は有り得ると思いますので・・・」
「それは分かってますが、本当に新一を無理矢理にでも止めるつもりはないんですか?流石に牢屋に入れるのは無理にしても、今ならアメリカに連れて行った方が新一も安全だと思いますが・・・」
「・・・先程の話でも言いましたが、かつて新一は組織を追うためにと毛利さん達を何も言わずに利用してきました。この事について私達が新一を止めなかったことも良くなかったとは今は理解していますが、新一は組織をどうにかするには必要な事だったと自分の気持ちや行動も認めてほしいといった主張をしていました。ですからこそそういった事をしようとしたら、新一は私達にそんなことはしないから大丈夫と笑顔で言うでしょう」
「・・・でもそれで本当に何もしないまま新ちゃんが終わらせるかどうかって言われると、今となっては新ちゃんは何かをするだろうなって感じちゃう気持ちの方が今となっては強くなってる。だからこれを最後の試しの機会と思おうって優作さんと話し合ったの・・・もしこれでもまだ新ちゃんが自分がこうしたいんだからって事で動く事にするのならもう新ちゃんを信用しないことにするのもだけれど、それで死刑囚の誰かに殺されたり取り返しのつかない傷が出来ても新ちゃんが選んだんだからって・・・」
「・・・そう、か・・・」
そしてだからこそ新一について親としての立場から色々と考えていった・・・そう優作と有希子の二人と話していって、小五郎も小さく納得するしかなかった。自分達の責任があると強く感じた上で、次に何か起こしたり新一の身に危険があれば覚悟はしているのだという悲痛な様子に・・・





















・・・そんな風に優作達が重い雰囲気に包まれる中、当の新一であるが・・・もう既に行動を起こして家から出ていた。死刑囚達を追うために。








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