信頼と不信は紙一重の物である
「・・・ま、そこら辺に関して工藤に言って態度を改善しろなんて気にならないのは、俺達も俺達で今更工藤とちゃんとした形で仲良くなる理由なんてないのもそうだが、それで心変わりされて俺達の方に寄られるなんて勘弁って気持ちがあるからだけどな。それで工藤に寄られて俺達を巻き込む形で事件が起きるなんざ望んじゃいねぇしよ」
「あぁ、工藤君に色々言うだけなら別に可能やけどそれで面倒になる可能性もまた有り得るってことか。だから工藤君が服部君やその周囲におる娘らと今のような感じで仲良うするのを止めるつもりは花宮達にはない、と・・・」
「あぁ。だから俺らとしたら今のような感じの距離感を保ちたいんだよ。もう後は三年に上がって卒業するまでの間をどうにかうまくやり過ごせれば、大学さえ一緒にならなけりゃ工藤達との縁はまずそこで切れるだろうからってことでな」
「まぁその方がえぇやろうな。変に工藤君に変わってもらうより、その服部君やら周りの娘やらに今のままの工藤君の相手をしてもらった方が、花宮達からしたら余計なことは起こらんで済むやろうしな」
「「っ・・・」」
それでその上で自分達はもう新一についてを触れるつもりはないと理由付きで語る花宮に、今吉も納得する中で志保達は何とも言えないというような表情を浮かばせるしかなかった。色々と言いたいというか思うことはあるが、それらを口にする事は様々な意味で望まれないと二人共感じていた事により・・・
・・・それでそんな風になっていた二人だが、花宮達が話もそうだが物を食べ終わったということでもう行こうと言ったのを聞いたことで、咄嗟に気配を消して花宮達が場を離れていくのを息を殺しながら確認していった。
「・・・行った、か・・・」
「・・・聞くまでもないことだけれど、花宮君達の言っていた事に関して貴女も思う所はあるわよね?」
「・・・そりゃあれだけ聞かされたらね・・・」
そうしてもう近くに二人がいないのを確認した志保達だが、自分も思う所があると言いながら確認する志保に世良も疲れたように肯定しながら頭を横に振った。
「・・・何で言わなかったのかって気持ちも無くはないよ。でも花宮君達の気持ちを考えると、新一君に何かを言うことがどれだけ花宮君達にとって不本意な事になりかねないのかってことが有り得ると思うと、今は簡単にそんなこと言わない方がいいって思う気持ちの方が強いんだよね・・・」
「そうね、私も同じような感じよ・・・工藤君は決して自分はそんなじゃないというように言うでしょうけれど、花宮君達はその工藤君の言う事を否定するでしょうね。けど工藤君はそんな花宮君達の言う事を否定したいと思うからこそ、平行線上のやり取りがずっと続くことになるのが容易に目に浮かんだわ・・・自分はそんな存在じゃないと認めるまで工藤君が躍起になるという形でとね」
その上で世良は自分の中の天秤がどう傾いているかを話していき、志保も自分も同じだというように言いつつもしもの時のシミュレーションをした言葉を漏らす・・・まず間違いなく新一は自身にとって不名誉であることもだが、自分がいるから事件が起きてるだなんて認めはしないでそれは間違いだと主張するだろうと。
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「あぁ、工藤君に色々言うだけなら別に可能やけどそれで面倒になる可能性もまた有り得るってことか。だから工藤君が服部君やその周囲におる娘らと今のような感じで仲良うするのを止めるつもりは花宮達にはない、と・・・」
「あぁ。だから俺らとしたら今のような感じの距離感を保ちたいんだよ。もう後は三年に上がって卒業するまでの間をどうにかうまくやり過ごせれば、大学さえ一緒にならなけりゃ工藤達との縁はまずそこで切れるだろうからってことでな」
「まぁその方がえぇやろうな。変に工藤君に変わってもらうより、その服部君やら周りの娘やらに今のままの工藤君の相手をしてもらった方が、花宮達からしたら余計なことは起こらんで済むやろうしな」
「「っ・・・」」
それでその上で自分達はもう新一についてを触れるつもりはないと理由付きで語る花宮に、今吉も納得する中で志保達は何とも言えないというような表情を浮かばせるしかなかった。色々と言いたいというか思うことはあるが、それらを口にする事は様々な意味で望まれないと二人共感じていた事により・・・
・・・それでそんな風になっていた二人だが、花宮達が話もそうだが物を食べ終わったということでもう行こうと言ったのを聞いたことで、咄嗟に気配を消して花宮達が場を離れていくのを息を殺しながら確認していった。
「・・・行った、か・・・」
「・・・聞くまでもないことだけれど、花宮君達の言っていた事に関して貴女も思う所はあるわよね?」
「・・・そりゃあれだけ聞かされたらね・・・」
そうしてもう近くに二人がいないのを確認した志保達だが、自分も思う所があると言いながら確認する志保に世良も疲れたように肯定しながら頭を横に振った。
「・・・何で言わなかったのかって気持ちも無くはないよ。でも花宮君達の気持ちを考えると、新一君に何かを言うことがどれだけ花宮君達にとって不本意な事になりかねないのかってことが有り得ると思うと、今は簡単にそんなこと言わない方がいいって思う気持ちの方が強いんだよね・・・」
「そうね、私も同じような感じよ・・・工藤君は決して自分はそんなじゃないというように言うでしょうけれど、花宮君達はその工藤君の言う事を否定するでしょうね。けど工藤君はそんな花宮君達の言う事を否定したいと思うからこそ、平行線上のやり取りがずっと続くことになるのが容易に目に浮かんだわ・・・自分はそんな存在じゃないと認めるまで工藤君が躍起になるという形でとね」
その上で世良は自分の中の天秤がどう傾いているかを話していき、志保も自分も同じだというように言いつつもしもの時のシミュレーションをした言葉を漏らす・・・まず間違いなく新一は自身にとって不名誉であることもだが、自分がいるから事件が起きてるだなんて認めはしないでそれは間違いだと主張するだろうと。
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