信頼と不信は紙一重の物である

「まぁ工藤君がそういったように女の子との縁があんのは話を聞いてよう分かったわ。けどサッカーの事も含めても工藤君は男と友情を育もうとしとらんの?何か話に聞いとる感じとして彼女さんに一途でそんな男と友情育むより、女にモテたいみたいなタイプでもないって感じやろうから、そんな男友達がいらんって訳や無いと思うんやけど・・・」
「そこんとこに関しては今までもちょこちょこと話しはしてたけれど、男だけでなく女も含めてこれが一番クラスメイトが工藤を遠ざけてるって要因があんだよ。これが決定的って言えるような要因がな」
「「っ・・・」」
だが志保達が衝撃を受ける中で今吉からの更なる疑問に、花宮がこれが核心だと言わん答えがあるといったように返した事に二人はハッとして意識を切り替え、話を聞くように集中しようと顔を引き締める。そんな重要そうな事を聞かずにはいられないと。
「んで、何なんその要因って?」
「これに関しちゃ以前から言われちゃいたが、工藤が休学から戻ってきてからの様子からやっぱりってなったんだよ・・・」



「口じゃ何だかんだ色々と言いはするが、結局のとことして工藤が一番イキイキしてんのは事件やら推理やらの時で、サッカーはまだ他よりマシ程度で工藤からすりゃそういったもんがないなら、口ではともかく実際のとこは物足りねぇからクラスの奴らとは当たり障りのないことくらいしか話す気にならねぇし、交流も深くしようなんて思えねぇんだろうってな」



「「っ!?」」
・・・そして今吉からの問い掛けにこれが答えというよう口にした花宮の言葉に、志保達は驚きを浮かばせた。クラスメイトが感じている事であるとは言え、新一自身が距離を離しているとのことに。
「これに関しちゃあんたも関西出身だから名前くらいは聞いてるだろうが、西の高校生探偵って言われてる服部って奴の存在がかなり大きいんだよ」
「服部・・・あぁ、服部平次君やったっけ。ワシも聞いたことはあるけど、その服部君の存在がどう影響しとるん?」
「まず今さっき言った女しか周りにいないってことに関しちゃあれは学校内に限ったことだ。工藤が戻ってきてから聞こえてくる会話の中で時たま服部が東都に来るだとか、逆に大阪に行くだとかみたいに交流してるなんてこともあるみたいに言ってたんだが・・・普通に考えりゃ友達が来たり友達のとこに行ったりする時に事件なんか起きるなんか歓迎出来るはずじゃねぇことだろ?でも工藤達から聞こえてくる話の感じだとそんなことなんか一切ないばかりか、むしろその後日談を笑いながら話すことばかりなんだよ。他のクラスの奴らには見せないし話もしないような楽しげな様子でな」
「・・・それがホントならそう聞くと、クラスメイトからすれば今までの自分らとの付き合いは何だったんかなんてもん通り過ぎとるレベルにまで来るやろな。話の感じだと休学しとる間か復学するってなった時に服部君と知り合いになったみたいな感じなんやろうけど、幼稚園からの付き合いのもんもおっても数ヶ月程度の付き合いの服部君とそんな風になったって言うんなら、工藤君が本当に求めとった友達は自分と同類の人間やったってことになるんやろうからな」
「勿論工藤本人に聞けばそんなつもりはないと言うだろうが、俺らが探偵だとか推理関係に関しちゃ当たり障りない反応しかしねぇもんだから、服部だとかと探偵や推理関係で話が出来るって事に明らかに饒舌になってイキイキしてるのを見てるから、工藤からすりゃ話しやすいって思うのは間違いなく服部達の方だろうが・・・そんな姿があったからこそ俺達は元々だが、工藤も工藤で俺らの事を遠巻きにしてたんだって感じたんだよ。それこそ今吉さんが言ったように自分と同類じゃないし毛利達と違って事件に関わろうとしない俺達の事は、どんだけ口では服部達のような感じじゃないから巻き込めないみたいな感じだと否定しようが、服部達に比べりゃ友達としちゃランクは下がるんだろうってな」
「「っ・・・!」」
それで服部に関してを出しつ話をしていく花宮が今吉との会話の中でまとめ上げた新一の感じについてを聞いて、志保達は否定出来ないと苦く声を押し殺すしかなかった。むしろ話を聞いて一部の隙もないと納得してしまったが為に。









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