信頼と不信は紙一重の物である
「まぁそこんとこについて運動能力を手に入れたこと自体はえぇとしても、それでサッカーで得られた経験や運動能力が役に立つものなんかどうかというのもそうやけど、その運動能力を発揮するような時ってのは揉め事やら何やらが起きた時の解決の為のもんなんやろうとは予測はつくわ・・・けどそれなら普通柔道なり空手なりのいわゆる武道を身に付けるのが、運動能力を身に着けると共にそんな揉め事を解決する際に最適な物なんやないの?少なくともサッカーが武道より揉め事の際に役に立つとか必須レベルの選択とはワシには思えんどころか、普通は絶対に選ばんアホな選択肢としか思えへんのやけど・・・」
「「っ・・・!」」
だが今吉が何故わざわざサッカーを選んだのかと心底からおかしいと言わんばかりの声を花宮に向けると、志保達も確かにといったようにハッとした。普通に考えてみればサッカーが揉め事の際に武道より役に立つから、身に付けようなんて思う筈がないのは傍から見れば当然の事だと。
「さぁな。その辺りはクラスの奴らも聞いたことはねぇからな。ただ工藤自身はさもサッカーやってて正解だったってばかりに事件が起きて、現場にあったものを蹴ってぶつけて犯人をダウンさせたって鼻高々みたいな話を何度もしてきたから、アイツからすりゃ正解以外の何物でもなかったんだろうが・・・俺から言わせてもらえば他の奴らには出来ないやり方で犯人を鎮圧してるって優越感に浸る為ってのもあるだろうが、工藤自身は馬鹿にしてるつもりはないにしても心のどこかで俺は普通の警察官が犯人ともみくちゃになって取り押さえるみたいな泥臭い事をしたくないから、サッカーボールを蹴るように物をぶつけた犯人を一撃で崩れ落ちていかせるのが自分のカッコいいスタイリッシュなやり方だ・・・みたいに結論を出したんだろうなと俺は感じたよ。でなけりゃそんなやり方で犯人を倒したなんて度々自信満々に言うはずなんてねぇしな」
「・・・えっと、そんな風に蹴ったもんが当たらなかったり蹴るもん自体がなかった場合とかって考えとらんのかもやけど、そもそも物を正確な場所に蹴るのが投げるのよりどれだけ難しいのかとか、投げた方が断然マシとかみたいなことは考えとらんの?」
「ねぇだろうな。工藤は失敗したことなんかねぇって風に自信満々な態度を崩したことはねぇから、何かしら蹴るものはどこかしらから見付けて百発百中って形でぶち当ててきたんだろ。まぁその辺りで蹴った物を正確にぶち当てるコントロールやら人をダウンさせる威力に関しちゃサッカー部の経験が活きたとは認めてやってもいいが、それが通用しなかった場合とかそもそも蹴るものが無かった場合の事についちゃ全く考えてねぇだろうってのは感じるよ。今までこれでうまく行ってきたんだからそんな最悪の場合の事なんか考えるつもりもねぇし、何らかの護身術やら武道を習うことなんかこれからも頭に全く過ることすらねぇんだろうってのもな」
「・・・うまく物事が行き過ぎとるからそんなことを考える事すらないって事か・・・」
「「っ・・・!」」
花宮はそんな声にこれが新一の考え方だというように話をしていって今吉は何とも言い難いといった声を漏らすしか無かったが、志保達はその話に更に衝撃を受けて苦い顔を浮かべるしかなかった。あまりにも新一らしいと言える話の中身であり理解出来る物であったのだが、だからこそその新一の姿勢を改めて花宮達の言葉から考えてみると・・・あまりにも自分本意であってご都合主義も甚だしくて、擁護したいという気持ちはあってもそれが出来ないという気持ちになるくらいになった為に。
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「「っ・・・!」」
だが今吉が何故わざわざサッカーを選んだのかと心底からおかしいと言わんばかりの声を花宮に向けると、志保達も確かにといったようにハッとした。普通に考えてみればサッカーが揉め事の際に武道より役に立つから、身に付けようなんて思う筈がないのは傍から見れば当然の事だと。
「さぁな。その辺りはクラスの奴らも聞いたことはねぇからな。ただ工藤自身はさもサッカーやってて正解だったってばかりに事件が起きて、現場にあったものを蹴ってぶつけて犯人をダウンさせたって鼻高々みたいな話を何度もしてきたから、アイツからすりゃ正解以外の何物でもなかったんだろうが・・・俺から言わせてもらえば他の奴らには出来ないやり方で犯人を鎮圧してるって優越感に浸る為ってのもあるだろうが、工藤自身は馬鹿にしてるつもりはないにしても心のどこかで俺は普通の警察官が犯人ともみくちゃになって取り押さえるみたいな泥臭い事をしたくないから、サッカーボールを蹴るように物をぶつけた犯人を一撃で崩れ落ちていかせるのが自分のカッコいいスタイリッシュなやり方だ・・・みたいに結論を出したんだろうなと俺は感じたよ。でなけりゃそんなやり方で犯人を倒したなんて度々自信満々に言うはずなんてねぇしな」
「・・・えっと、そんな風に蹴ったもんが当たらなかったり蹴るもん自体がなかった場合とかって考えとらんのかもやけど、そもそも物を正確な場所に蹴るのが投げるのよりどれだけ難しいのかとか、投げた方が断然マシとかみたいなことは考えとらんの?」
「ねぇだろうな。工藤は失敗したことなんかねぇって風に自信満々な態度を崩したことはねぇから、何かしら蹴るものはどこかしらから見付けて百発百中って形でぶち当ててきたんだろ。まぁその辺りで蹴った物を正確にぶち当てるコントロールやら人をダウンさせる威力に関しちゃサッカー部の経験が活きたとは認めてやってもいいが、それが通用しなかった場合とかそもそも蹴るものが無かった場合の事についちゃ全く考えてねぇだろうってのは感じるよ。今までこれでうまく行ってきたんだからそんな最悪の場合の事なんか考えるつもりもねぇし、何らかの護身術やら武道を習うことなんかこれからも頭に全く過ることすらねぇんだろうってのもな」
「・・・うまく物事が行き過ぎとるからそんなことを考える事すらないって事か・・・」
「「っ・・・!」」
花宮はそんな声にこれが新一の考え方だというように話をしていって今吉は何とも言い難いといった声を漏らすしか無かったが、志保達はその話に更に衝撃を受けて苦い顔を浮かべるしかなかった。あまりにも新一らしいと言える話の中身であり理解出来る物であったのだが、だからこそその新一の姿勢を改めて花宮達の言葉から考えてみると・・・あまりにも自分本意であってご都合主義も甚だしくて、擁護したいという気持ちはあってもそれが出来ないという気持ちになるくらいになった為に。
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