「私も世良さんからのメールで結構問題な行動とかについては目を通したけど、そういった子どもらしい考え方からの発言や行動はどうしたって目に付いたんだよ。まぁ事件に出会ったからには解決しないとってなるのは一先ず良しとはしても、出掛ければ毎度毎度って頻度になってしまうのはちょっとって思うのが普通だろうに、むしろそういった事件に出会うごとに集中してそっちに向かっていってしまう・・・そしてそんなことが終わって事件の解決っていう探偵としても人としても正しいことが出来たって満足して終わりで締め括る工藤君に対して、いつまでもそんな関係が続く毛利さんが不満を持つのも当然って形になるのさ」
「・・・だから関係を変えるにはその、セックスが必要だって言うのかい・・・？」
「この場合は毛利さんがセックスを持ち掛けるかどうかじゃなく、工藤君が考え方を変えられない事が問題なんだよ。工藤君としては自分は探偵としても人としても正しいことをしてるのにって思ってる上で、そこに充実感を感じるからこそ自分が変わろうなんて気はないようにしか見えない・・・むしろ付き合う前の時間も含めた上でちゃんと恋人になったからこそ工藤君は思うんだよ。俺の事は分かってて付き合うってなった筈なのに、なんでそんなことを言うんだって風になると共に関係の停滞に悪化は自分のせいじゃなく、これが自分達の関係として普通の事と見てほしいのにって気持ちから、毛利さんが悪いとは言葉としては言わなくても心の底では蘭の分からず屋って風に思うって形でね」
「「「っ・・・！」」」
マリが更に子供らしさについて自分も感じたと話す中で世良がなら解決策はセックスなのかと恥ずかしげに問うのだが、蘭がそうすることではなく新一の考え方が問題であってどういう風に考えているのかを推測していくその声に、三人はハッとした上で否定の言葉が出て来ないという様子を浮かばせた。その言葉に納得といった気持ちが大いに上回ったからだ。






・・・実例は様々あるが、今回の問題の根幹は新一が自分が正しいと思った上で蘭が合わせないからこうなるんだという考えから来るものだというようにマリは見た。世良から送られてきたメールの中身を確認していき、事件に出会してはデートが新一の推理ショーになることやデートになる前に新一が事件に出会して中止になるといったことが主となる中身を見てだ。

ただ理屈としてだけ言うなら新一のその行動は人として見るなら正しいのだ。人が困っているのを助ける、もっと言うなら新一でしか解決出来ないような難解な事件を解決する為に動くことについてはだ。

しかしそこで恋愛だとかデートという点に関してをおざなりにしてしまったことにより、蘭との関係が悪くなってしまっているのだ。こうなってしまったのは仕方無いだろうというようにだ。

そしてそんな部分に拍車をかけているのが恋人関係に正式になってしまった部分だとマリは考え、三人は納得してしまったのである。新一の性格的に自分や周りで起きる事件の事を分かってて付き合うとしたのだから、それを反故するようなことを言う蘭の方に責任があるのだから引かないという考え方になるだろう事に。









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