過去を過去とすべきか否か 後編
シャア「・・・その思念の通りその犯罪者だったりサイコパスといったような人物達は死ぬ事はなかった。だがその苦しみの果てにその人格や思考は完全にくたびれきった物となり、最早元の人格に戻ることのない姿を見たことにより戦慄せざるを得なかったが、更にアムロ達の思念はアナハイムのように戦争を食い物にしていた者達を一気に破壊していった・・・もう二度と死の商人として再起など出来ぬよう、死なない程度に思考を破壊する形でだ・・・」
ハマーン「・・・想像を絶する話だな。だがそれだけアムロ=レイや貴様の妹は貴様らのやったことに対して負の念を持っていたということか・・・そして貴様らのアクシズ落としという地球すらも潰すまでに至った大量殺戮に対し、アムロ=レイ達のやったことが誰一人殺すことも殺させることもない平和を作り出すというあまりにも真逆でいて皮肉な結果を生み出すという物だった・・・と」
シャア「・・・奴と戦っている時に私は奴を否定してきた。人類全てに叡智を授ける事も出来ない者が何を言うというよう。だが叡智を授けられないならと強制的に力ずくで平和を与えてくるような事をするとは思わなかった私は、奴のやったことを否定しなければならないと思って行動を起こすことにした・・・確かにアムロやアルテイシア達がそのようにしたことで争い自体は起こることは無くなり、人類全てがニュータイプになることにはなった。だが私が望んだ世界はそのような物ではなかったのだから・・・」
カミーユ「・・・だったら何ですか?地球の人達やアムロさんを殺して宇宙の人達が程々にニュータイプとしての能力を持ってくれれば満足だったと言うんですか?もしそう言うのでしたらアムロさん達の怒りは間違っていないどころか、持って当然の怒りじゃないですか・・・!」
シャア「・・・カミーユの言う通りだ。今となっては私はそれくらいのフワリとした考えくらいしかなく動いていたと思うが、それでも私達が起こしたことについての責任は取らねばならぬと考えたのだ・・・そのような世界になったことで思考だったり様々にダダ漏れになったことにより誰かと付き合うだとか結婚だとか、出産といった人の世を後にも繋ぐために必要な事が様々に苦痛となって避けるようになったことにより、子どもが生まれる事が一気になくなった事態を受けたのもありだ」
ハマーン「成程・・・ニュータイプとしての感応能力の高さも相まって羞恥だったり出産の苦痛といった物が周りに伝わり、人々は恋愛もそうだが望んでもいない相手との婚姻制度など心底から拒否することになり、うまくいく筈など無かったということか」
シャア「そうなるが、人類の未来を考えればアムロ達の思念をどうにかせねばならんと考えてだ・・・ただそう考えはしてもアムロ達の思念を考えれば思念の留まる地球圏にいることは出来ず、しばらく光のない所に退散してどうにかならないかと話し合っていった・・・だが物理的な行動に関しては効果がないことは2回程で分かることになった。コロニーレーザーとアクシズ以上の小惑星に核を積み込んで地球に再び落とそうとしたことでな・・・」
二人「!?」
シャア「・・・そういうリアクションになる気持ちはわからんでもないが、アムロ達があのようになったのは地球に落ちたサイコフレームをどうにか破壊した方がいいのではとなったからだ・・・もうその時には私達を拒否するよう、地球に人が降下するような事など出来なくなっていてな。だからどうにかするには私達の意志が宿っていないコロニーレーザーを地球に近付けた上で地球を狙うか、小惑星の爆発で消し飛ばすのがいいのではとなって実行したが・・・どちらも失敗に終わった。コロニーレーザーは地球に届く前にバリアが張られたようになってレーザーは霧散してコロニーレーザーは爆発し、小惑星は大気圏突入の前に何処かに急速に逸れていってコントロールも出来ずに地球圏からも離れていく形でだ」
カミーユ「・・・アムロさん達の思念がそれらを跳ね除けた、というわけですか・・・意志が無ければという解決策を見出したつもりでも、そんなのお見通しだと言わんばかりに・・・」
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ハマーン「・・・想像を絶する話だな。だがそれだけアムロ=レイや貴様の妹は貴様らのやったことに対して負の念を持っていたということか・・・そして貴様らのアクシズ落としという地球すらも潰すまでに至った大量殺戮に対し、アムロ=レイ達のやったことが誰一人殺すことも殺させることもない平和を作り出すというあまりにも真逆でいて皮肉な結果を生み出すという物だった・・・と」
シャア「・・・奴と戦っている時に私は奴を否定してきた。人類全てに叡智を授ける事も出来ない者が何を言うというよう。だが叡智を授けられないならと強制的に力ずくで平和を与えてくるような事をするとは思わなかった私は、奴のやったことを否定しなければならないと思って行動を起こすことにした・・・確かにアムロやアルテイシア達がそのようにしたことで争い自体は起こることは無くなり、人類全てがニュータイプになることにはなった。だが私が望んだ世界はそのような物ではなかったのだから・・・」
カミーユ「・・・だったら何ですか?地球の人達やアムロさんを殺して宇宙の人達が程々にニュータイプとしての能力を持ってくれれば満足だったと言うんですか?もしそう言うのでしたらアムロさん達の怒りは間違っていないどころか、持って当然の怒りじゃないですか・・・!」
シャア「・・・カミーユの言う通りだ。今となっては私はそれくらいのフワリとした考えくらいしかなく動いていたと思うが、それでも私達が起こしたことについての責任は取らねばならぬと考えたのだ・・・そのような世界になったことで思考だったり様々にダダ漏れになったことにより誰かと付き合うだとか結婚だとか、出産といった人の世を後にも繋ぐために必要な事が様々に苦痛となって避けるようになったことにより、子どもが生まれる事が一気になくなった事態を受けたのもありだ」
ハマーン「成程・・・ニュータイプとしての感応能力の高さも相まって羞恥だったり出産の苦痛といった物が周りに伝わり、人々は恋愛もそうだが望んでもいない相手との婚姻制度など心底から拒否することになり、うまくいく筈など無かったということか」
シャア「そうなるが、人類の未来を考えればアムロ達の思念をどうにかせねばならんと考えてだ・・・ただそう考えはしてもアムロ達の思念を考えれば思念の留まる地球圏にいることは出来ず、しばらく光のない所に退散してどうにかならないかと話し合っていった・・・だが物理的な行動に関しては効果がないことは2回程で分かることになった。コロニーレーザーとアクシズ以上の小惑星に核を積み込んで地球に再び落とそうとしたことでな・・・」
二人「!?」
シャア「・・・そういうリアクションになる気持ちはわからんでもないが、アムロ達があのようになったのは地球に落ちたサイコフレームをどうにか破壊した方がいいのではとなったからだ・・・もうその時には私達を拒否するよう、地球に人が降下するような事など出来なくなっていてな。だからどうにかするには私達の意志が宿っていないコロニーレーザーを地球に近付けた上で地球を狙うか、小惑星の爆発で消し飛ばすのがいいのではとなって実行したが・・・どちらも失敗に終わった。コロニーレーザーは地球に届く前にバリアが張られたようになってレーザーは霧散してコロニーレーザーは爆発し、小惑星は大気圏突入の前に何処かに急速に逸れていってコントロールも出来ずに地球圏からも離れていく形でだ」
カミーユ「・・・アムロさん達の思念がそれらを跳ね除けた、というわけですか・・・意志が無ければという解決策を見出したつもりでも、そんなのお見通しだと言わんばかりに・・・」
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