過去を過去とすべきか否か 後編
「・・・どうやら貴方自身もそうだと思ったようですね。貴方をネオジオンの総帥にと願った人が誰なのかは分かりませんが、その人の言葉だとかで貴方はダカールでの演説は何だったのかと言えるような事を自ら選択してしまったのだと」
「まぁそう選択した理由の中にはアムロ=レイと決着を着けたいだとか決着を着けるのに都合が良かったであるとか、地球の者達に対しての失望やら何やらがあったというのもあるのだろうが・・・何度も言うがもっともらしい理由に貴様は飛び付いたのだと我らは見たのだ。貴様からして見栄えやら耳に触りのいい言葉にこれならこうしてもいいというようにとな」
「・・・何故、何故私がそんな風に思われる事になった・・・?」
「その平行世界の貴方の事も含めて、改めて貴方の事を考え直してみようってなったんです。貴方の生い立ち・・・シャア=アズナブルと名乗ることにしてザビ家に復讐をすることにした経緯も含めてを。それで出た結論が貴方は自分が最終的に正しいと思えるというか、それこそ何度も言ったようもっともらしいと言えるような選択をする傾向があると思えたんですよ。そしてそんな傾向があるからこそミネバを除いてザビ家がいなくなってしまったことで、それ以降の貴方は自分では自らの一貫した行動していたつもりなのかもしれないが・・・誰かだったり周りの影響で貴方は揺れて動いていたのだと僕達は考えたんです」
「っ、そんなことはない!」
「・・・だったらハマーンさんとの戦いの後で貴方を助けた人達の声を全く聞きもしないし話もしていなかった上で、他に何の影響も何もなく自分だけの考えから貴方は地球潰しを行ったとでも言うんですか?もし本当にそうだとしたらその事についてだけは謝りますが、代わりに貴方を心底から軽蔑します・・・文字通り貴方一人の人間のエゴだけで地球を潰したというのなら、もう僕は何を言われようが貴方の事を許すことなんて出来ませんからね・・・!」
「っ!?」
・・・更に続くカミーユとハマーンからの話にシャアは辛いという様子を浮かべていたが、流石に自分の意志は無かったとばかりの言葉には聞き捨てならないというように怒りを持って反論した・・・だがそれならとばかりにどうだったのかと二つの選択肢を挙げるカミーユの静かな怒りを伴わせていった言葉に、シャアはたまらず息を呑んだ。今まで冷たくも冷静に話を進めてきたカミーユが抑えているとはいえ、明確に怒りを向けてきたことに。
「・・・先程カミーユが言っただろう。貴様の方の自分は貴様のやったことに絶望したのだろうと。それなのにカミーユが知る結末以上の事を引き起こした上で、みっともない体たらくまでもを口にした貴様の事を好意的に思うとでも考えていたのか?」
「っ!」
そんなシャアの反応に呆れたといった表情でどういうことかと説明をするハマーンに、今更ながらにハッと気付いたとばかりに目を見開いた・・・カミーユがシャアを好意的に見れるはずが無い要素しか揃ってないということに。
・・・ハマーンもそうだがカミーユもシャアに対して悪からぬ想いを抱いてその後を追うだったり、隣にいる時期があった。だがハマーンはシャアが離れた時期があってからその想いをこじらせて素直になれなくなったのだが、カミーユは精神が崩壊するまではシャアに対して悪からぬ想いは消えてはいなかった。
だが奇跡的に精神が回復した後でシャアがやったこともそうだが、アムロと共に死んだという以外にない状態になったと聞いたカミーユが抱いた想いは、虚無感であった。シャアに対する怒りもあったが、それでもそれまでの人生で断然に頼りになるだったり親しみを持てた存在二人が共に亡くなった事を知り、心の中の結構大きな部分がポカンと空いてしまったと感じてしまったのである。
だがそれでもその時のカミーユは他にやることもあったからそれらと向き合いつつ生きてきた訳であるが、そんなカミーユの前に現れた別世界の゙シャアのあまりの酷さに怒りを覚えるのは当然だった。なんだかんだと精神が崩壊してからは直接会っていなかったのもあるから想いはそこまで変わっていなかったが、かつて抱いていた親愛の想いを答え次第では捨て去っていいと思える程に。
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「まぁそう選択した理由の中にはアムロ=レイと決着を着けたいだとか決着を着けるのに都合が良かったであるとか、地球の者達に対しての失望やら何やらがあったというのもあるのだろうが・・・何度も言うがもっともらしい理由に貴様は飛び付いたのだと我らは見たのだ。貴様からして見栄えやら耳に触りのいい言葉にこれならこうしてもいいというようにとな」
「・・・何故、何故私がそんな風に思われる事になった・・・?」
「その平行世界の貴方の事も含めて、改めて貴方の事を考え直してみようってなったんです。貴方の生い立ち・・・シャア=アズナブルと名乗ることにしてザビ家に復讐をすることにした経緯も含めてを。それで出た結論が貴方は自分が最終的に正しいと思えるというか、それこそ何度も言ったようもっともらしいと言えるような選択をする傾向があると思えたんですよ。そしてそんな傾向があるからこそミネバを除いてザビ家がいなくなってしまったことで、それ以降の貴方は自分では自らの一貫した行動していたつもりなのかもしれないが・・・誰かだったり周りの影響で貴方は揺れて動いていたのだと僕達は考えたんです」
「っ、そんなことはない!」
「・・・だったらハマーンさんとの戦いの後で貴方を助けた人達の声を全く聞きもしないし話もしていなかった上で、他に何の影響も何もなく自分だけの考えから貴方は地球潰しを行ったとでも言うんですか?もし本当にそうだとしたらその事についてだけは謝りますが、代わりに貴方を心底から軽蔑します・・・文字通り貴方一人の人間のエゴだけで地球を潰したというのなら、もう僕は何を言われようが貴方の事を許すことなんて出来ませんからね・・・!」
「っ!?」
・・・更に続くカミーユとハマーンからの話にシャアは辛いという様子を浮かべていたが、流石に自分の意志は無かったとばかりの言葉には聞き捨てならないというように怒りを持って反論した・・・だがそれならとばかりにどうだったのかと二つの選択肢を挙げるカミーユの静かな怒りを伴わせていった言葉に、シャアはたまらず息を呑んだ。今まで冷たくも冷静に話を進めてきたカミーユが抑えているとはいえ、明確に怒りを向けてきたことに。
「・・・先程カミーユが言っただろう。貴様の方の自分は貴様のやったことに絶望したのだろうと。それなのにカミーユが知る結末以上の事を引き起こした上で、みっともない体たらくまでもを口にした貴様の事を好意的に思うとでも考えていたのか?」
「っ!」
そんなシャアの反応に呆れたといった表情でどういうことかと説明をするハマーンに、今更ながらにハッと気付いたとばかりに目を見開いた・・・カミーユがシャアを好意的に見れるはずが無い要素しか揃ってないということに。
・・・ハマーンもそうだがカミーユもシャアに対して悪からぬ想いを抱いてその後を追うだったり、隣にいる時期があった。だがハマーンはシャアが離れた時期があってからその想いをこじらせて素直になれなくなったのだが、カミーユは精神が崩壊するまではシャアに対して悪からぬ想いは消えてはいなかった。
だが奇跡的に精神が回復した後でシャアがやったこともそうだが、アムロと共に死んだという以外にない状態になったと聞いたカミーユが抱いた想いは、虚無感であった。シャアに対する怒りもあったが、それでもそれまでの人生で断然に頼りになるだったり親しみを持てた存在二人が共に亡くなった事を知り、心の中の結構大きな部分がポカンと空いてしまったと感じてしまったのである。
だがそれでもその時のカミーユは他にやることもあったからそれらと向き合いつつ生きてきた訳であるが、そんなカミーユの前に現れた別世界の゙シャアのあまりの酷さに怒りを覚えるのは当然だった。なんだかんだと精神が崩壊してからは直接会っていなかったのもあるから想いはそこまで変わっていなかったが、かつて抱いていた親愛の想いを答え次第では捨て去っていいと思える程に。
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