過去を過去とすべきか否か 前編
「・・・とまぁこういうわけで私もジュドーに救われた部分もあったのだが、それでも一応全てが忠義からというだけではないにしても私に付いてくれた者達に対する申し訳なさもある・・・だから聞くがその後のネオジオンはどうなった?」
「っ・・・その後のネオジオン、ですか・・・」
それで自分の事をまとめた上で今度はネオジオンの事を聞きたいとハマーンが問い掛けるのだが、そこでカミーユはたまらず複雑さを滲ませながら顔を歪めた。
「・・・やはりネオジオンの末路は良くない物だったか」
「・・・いえ、そういうわけじゃありません。むしろまだネオジオンについては終わりじゃないんです」
「・・・何?また何かネオジオンは行動を起こしたのか?」
「・・・はい。そしてその行動を起こした代表が誰かと言うと」
「シャア=アズナブルです」
「っ!?」
・・・ハマーンはネオジオンのその後が良くない物とある程度予感していたといった様子だったが、カミーユからの答えに驚愕し目を大きく見開いた。
「・・・驚くのも無理はありません。実際僕も貴女との戦いで死んだと思われていた大尉がシャア=アズナブルとサングラスを外して軍服に身を包み、ネオジオン総帥と自分を称して演説をしていたのをモニターで見た時は酷く驚きましたから・・・」
「・・・本当に生きていたというのか、シャア・・・」
カミーユは続けてそれが嘘ではないと当時の苦いという気持ちを思い浮かばせながら話していき、ハマーンも嘘ではないのだというように重く受け止める。
・・・アクシズから連邦軍の内部に潜入してエゥーゴに入ったシャアと紆余曲折を経て敵対する事になったハマーンは、最後の最後までシャアに自分の元に戻るようにと呼び掛けた。だがその言葉を全て否定していった事により、ハマーンはシャアを殺す事を選ばざるを得なくなり攻撃を仕掛け・・・もう死んだと判断出来る程の爆発の中に消えたのを見て、ハマーンはシャアへの気持ちを残しつつも自分がハッキリあの場で殺したと確信していた。
そしてエゥーゴ側もシャアは死んだというように判断した上で、以降はエゥーゴに戻って来る事が無かった為に死亡は確定したというように発表することになったのだが・・・シャアは死んでいなかったばかりか、ネオジオンの゙総帥となって現れたのである。
「・・・貴女の様子から大尉が生きていた事に複雑な気持ちになっているのは分かります。ただそうして出て来た大尉がやったことはとても僕としては許せる物ではありませんでした」
「・・・何をしたというんだ?」
「・・・簡単に言うならフィフス・ルナという小惑星を地球に落とし、更にはアクシズを地球に落とそうとしたんですよ・・・」
「っ!?」
だがまたカミーユから複雑極まりないといった様子から出て来たシャアの行動の中身に、ハマーンはたまらず息を呑んだ・・・少なからずシャアの事を知っているハマーンだが、そんなシャアが取るような行動だとは思えないあまりにも過激な行動だったために。
.
「っ・・・その後のネオジオン、ですか・・・」
それで自分の事をまとめた上で今度はネオジオンの事を聞きたいとハマーンが問い掛けるのだが、そこでカミーユはたまらず複雑さを滲ませながら顔を歪めた。
「・・・やはりネオジオンの末路は良くない物だったか」
「・・・いえ、そういうわけじゃありません。むしろまだネオジオンについては終わりじゃないんです」
「・・・何?また何かネオジオンは行動を起こしたのか?」
「・・・はい。そしてその行動を起こした代表が誰かと言うと」
「シャア=アズナブルです」
「っ!?」
・・・ハマーンはネオジオンのその後が良くない物とある程度予感していたといった様子だったが、カミーユからの答えに驚愕し目を大きく見開いた。
「・・・驚くのも無理はありません。実際僕も貴女との戦いで死んだと思われていた大尉がシャア=アズナブルとサングラスを外して軍服に身を包み、ネオジオン総帥と自分を称して演説をしていたのをモニターで見た時は酷く驚きましたから・・・」
「・・・本当に生きていたというのか、シャア・・・」
カミーユは続けてそれが嘘ではないと当時の苦いという気持ちを思い浮かばせながら話していき、ハマーンも嘘ではないのだというように重く受け止める。
・・・アクシズから連邦軍の内部に潜入してエゥーゴに入ったシャアと紆余曲折を経て敵対する事になったハマーンは、最後の最後までシャアに自分の元に戻るようにと呼び掛けた。だがその言葉を全て否定していった事により、ハマーンはシャアを殺す事を選ばざるを得なくなり攻撃を仕掛け・・・もう死んだと判断出来る程の爆発の中に消えたのを見て、ハマーンはシャアへの気持ちを残しつつも自分がハッキリあの場で殺したと確信していた。
そしてエゥーゴ側もシャアは死んだというように判断した上で、以降はエゥーゴに戻って来る事が無かった為に死亡は確定したというように発表することになったのだが・・・シャアは死んでいなかったばかりか、ネオジオンの゙総帥となって現れたのである。
「・・・貴女の様子から大尉が生きていた事に複雑な気持ちになっているのは分かります。ただそうして出て来た大尉がやったことはとても僕としては許せる物ではありませんでした」
「・・・何をしたというんだ?」
「・・・簡単に言うならフィフス・ルナという小惑星を地球に落とし、更にはアクシズを地球に落とそうとしたんですよ・・・」
「っ!?」
だがまたカミーユから複雑極まりないといった様子から出て来たシャアの行動の中身に、ハマーンはたまらず息を呑んだ・・・少なからずシャアの事を知っているハマーンだが、そんなシャアが取るような行動だとは思えないあまりにも過激な行動だったために。
.