領域を踏み荒らす者に渡す報い

「・・・さぁ、毛利さんの所に行ってお前の両親とも話してこい・・・ちなみに言っておくが毛利さんはお前が新一だった場合は絶対にお前を受け入れないと言っていたし、お前の両親にそう伝えるとも言っていた。それでも尚毛利さんの元にいてそいつらを追いたいと言うなら、直接毛利さんもそうだがお前の両親を説得しろ。それで毛利さんが納得出来るようなら俺達も仕方無くだが、お前の事は黙ってここにいるのを認めてやる」
「っ・・・分かった・・・」
そして結果は見えていると言った冷やかな目付きと言葉で小五郎の元へ行けと言うルルーシュに、新一は半ば諦めたように頷き部屋を後にして行く。
「・・・さて、後は毛利さん次第だな」
「そうだな・・・取りあえず盗聴器を消しますよ、毛利さん」
それで部屋から新一がいなくなったのを見てカミーユがルルーシュに話しかけ、その声に答えつつテーブルの上に置かれていたリモコンに手を伸ばして一声かけた後に中から電池を取り出す。
「しかし盗聴器なんてよく作れたな、カミーユ」
「機械弄りは前から得意だったからな。それに電気屋というかジャンクショップにはそういった部品はいくらでもあるから、リモコンっぽくした盗聴器なんかそんなに難しく無かったさ」
それで盗聴機が役目を終えた所でルルーシュが盗聴器についてを感心するように言い、大したことではないとカミーユは笑顔を浮かべる・・・前世の知識として巨大な起動兵器を設計出来たカミーユからすれば、盗聴器を作ることなどそれこそ容易い事と言えたために。
「ただ後は毛利さんがいかに新一に話をするかだけだが・・・あの様子なら少し時間がかかりそうだな」
「その辺りは毛利さんに任せるべきだろう。どうせあいつは当事者ではない俺達の言葉じゃ諦めきれないだろうから、毛利さん自身から言ってもらうしかないからな。そして毛利さんは決して新一を受け入れないと言っていたからな・・・時間はかかるだろうが、一応両親にも事はバレているんだ。取りあえずは大丈夫だろうが時間はかかるだろうから、俺達は事が済むまでは待機しておくぞ」
「あぁ」
しかしこれでもすぐに事態は解決しないだろうとカミーユが微妙そうに漏らすが、待つしかないと言うルルーシュに頷く。そうするしかないとカミーユ自身分かっていて言っているために。


















・・・そうして小五郎達の話が終わるのを待っていたルルーシュ達。時間にして数時間が経つ。
「・・・戻ったぞ」
「遅かったですね、毛利さん」
「話が長くなったってのもあるが、新一を阿笠博士の元に送ってきた・・・ここに置いといてもしまた蘭が来た場合が色々面倒だってのもあったし、下手に置いといたらまた俺に頼むから俺の所にいさせてくれなんて言い出すのは目に見えていたからな」
「だから阿笠さんの所に置いてきた、ですか・・・新一は一応諦めたのでしょうが、どういう過程に結果になったんですか?」
それで戻ってきた小五郎にルルーシュが声をかけて話を進め、一応新一が諦めた事を聞いた上で過程と結果についても聞く。









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