「・・・まぁどうにか見直されてぇってんなら言葉でどうこうとかってんじゃなく、行動で示さねーといけねーだろ。新一が帝丹大学にまで進学する気があるかどうかなんか俺は知らねーが、進学しないってんなら残りの高校一年は今までの行動を改めて真面目にしますって風に動いていく形でな」
「真面目にって・・・確かに探偵としてのこととかで先生達には迷惑をかけたかもしれないけど、新一はそれ以外じゃ普通にしてたからいいんじゃないの・・・？」
「今までの話を聞いてただろ。新一が大分探偵としての活動を優先してきたことで、先生達としちゃかなり頭を悩ませていたことを。それは探偵としての活動が多くてってのは言った通りだが、そこで探偵としての活動の為にって学校を早退だとか休むって事をしないでほしいってのもそうだが、授業をちゃんと受けてテストでもいい点を取ってほしいっていうような気持ちもあるから新一の事を気に入らない部分もあるって、お前らの授業とテストを作るのを担当していた先生達は言ってたらしいんだよ」
「・・・え？」
小五郎はそんな様子のままで新一が真面目にすることを見せるのが大事と言うが、蘭が探偵以外の時は普通だろうと戸惑いながら言ってきたことに新たな材料を言葉にして、蘭や工藤家三人はキョトンとした表情を浮かばせた。
「まぁ授業より探偵活動を優先するみたいな行動についてを今までの話から先生達が気持ち良くないってなるのは分かるだろうが、テストでもそんな風に真面目に取り組まずに平均点以上取れればいいだろうみたいな態度でクラスメイトと話してたのを少なからず聞いてたことから、いくら成績自体に問題はなくても他の問題もあってそんな新一にいい気持ちを抱かないようになってったんだとよ。頑張ってる生徒は他にもいるのにそんなある程度やれりゃいいって程度の舐め腐った態度を取るようなヤツを気に入る筈無いってな」
「「「「っ・・・！」」」」
だが続いた先生達から見ればの新一に対して悪印象を抱いても当然だろうといった小五郎の話の中身を受け、何とか擁護したいといった蘭もだが新一も優作達も何も言えないとばかりに苦々しげな顔を浮かばせるしかなかった。







・・・真面目に勉強すれば新一の能力ならテストで一番の成績を叩き出す事に関しては、新一自身もそうだが蘭達も出来るだろうとは感じていた。先の話の中身にもあったが別に帝丹は特に進学校というわけでもないし、新一程勉強限定でも対等レベルで頭がいいと言えるような存在もいないからだ。

だがそんな新一は小学校時代はまだしも中学高校といった時代でテストの成績において、一番と言えるような位置に立ったことは無かった。これは単純な話として話に出たように新一は平均点以上さえ取れればいいと思って勉強なんてろくにすることなく、何なら授業の最中ですら教科書に隠す形で推理小説を読むようなことをしていた。もう要点さえ押さえていれば特に授業なんか聞く必要はないというように何度もだ。

ただそんな風に大してまともに授業を受けていない事も多々あるのに平均点以上は普通に取れる新一のスペックの高さ自体は流石とは言えるのだが、だからこそ学校の授業やテストといった物を疎かにしていくと共に、散々迷惑をかけられてきていた教師達が気持ち良くないといった考えを浮かばせるのは当然であり・・・そんなところも新一の良さというか憎めない魅力のような物だというよう、端から見たらあばたにえくぼであることを考えてなかった新一達と教師達の認識違いが起こした物なのだと、今小五郎から突き付けられたが故に言葉を詰まらせるしか無かったのである。もうここまで来てしまったら擁護の為の否定なんて出来ないというよう。









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