ただ最初小五郎にそうしてほしいと頼みに行った新一だが、小五郎はそうすることを断った・・・これに関しては単純になんで自分がお前が不安に感じていることの解決の為に、わざわざ俺が自腹を切ってまで動いてやらなければならないんだというように言ってだ。

その言葉に一度は新一も引くことにしたが、そうして引いた後に生活していく内に結局というか教師達から好意的な視線を向けられたなんて思うような事はないと感じたことから、改めて優作達が久しぶりに日本に帰って来た時だったのも相まって、そこで話し込んだ上で三人で小五郎にどうにかしてほしいと頼み込んだのである。店でのお金は払うから一度新一の言うようにしてくれないか・・・本当なら私達が聞きたいところだが鬼塚先生とは話したことも会ったこともないから、毛利さんに頼むしかないと。

それでそこまですることかと小五郎はいうように言ったのだが、ここで前と違いその場にいた蘭もここまで言ってくるんだから一度くらい聞いてあげたらどうかとか、もし理不尽な理由で新一が嫌われていたら学校に言うべきだ・・・というよう明らかに新一に寄った発言を強くしてきたことにより、断る事が面倒になった小五郎は仕方無いとそうすることを引き受けたのである。こんな時の蘭を言葉だけで説得なんて難しいこともだが、新一が関わった問題は尚更にそうなることも理解していたことから。

だからそうして小五郎は鬼塚を誘い居酒屋に共に行って酒を勧めようと動いた（ここで優作達も隣の席で話を聞けるようにしようかとなったが、そこは下手に近くにいられると身構えてしまうかもしれないから報告はするから勘弁してほしいと、一人でやらせてほしいと小五郎が言ったから一人で事に挑んだ）のだが、これが殊の外あっさりと鬼塚が食いついた上で酒にあっさり酔っていって話をしていったその中身に、小五郎は自分も鬼塚を乗せる為に酒を飲んでいたのに、話の中身を受けていって酔いが覚めていったのだ。想像以上の事を話されていった上で、その中身に小五郎も少なからず関係していた為に・・・






「・・・まぁ良くない予感を感じてるだろうが、ここで話は聞きたくねぇからやっぱ止めなんてのは無しにしろよ。話の中身として俺だけで抱えたくねぇってのもそうだが、単に嫌われてるんじゃなくちゃんとした理由ってヤツがあることを理解してもらいてぇからな」
「お、お父さん・・・本当にそんな理由があるの・・・？」
「あぁ。むしろ理由を聞いて納得出来たくらいだ。先生達が新一に対して良くない気持ちを抱くのは当然だろって風にな」
「「「「っ・・・！」」」」
だが今更言うのを止めないと小五郎が言う様子に蘭は恐る恐る確認を向けるが、理解が出来たとハッキリ言い切った返しに四人は緊迫したように息を呑む。
「・・・まぁ話の中身に関しては追々話をしていくが、まず何で新一がそんな風に見られていったかについてを言ってやる。それは」



「もう新一が留年確定だって風になるくらいに休んだってのに、その休んだ期間ってヤツについてを理由も特に伝えられないまま無しにされた上で、何もそこについては触れもせず話題にもせずってしろってお達しが上から来たのもそうだが、新一自身それを当然として何もなかったみたいな風に見せてた姿に大半の先生達がふざけんなって気持ちになったって結果だとよ」



「「「「っ！？」」」」
・・・そしてそのまま小五郎は何が核心だったのかの゙答えを口にしていくと、四人は盛大に息を呑んだ。新一が特にというか、この場にいる全員が関わっている問題だったが為に。









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