曇りを晴らした先に道化の探偵は覚醒する

「認めてくれたか・・・んじゃあのガキはナニモンだ?ちゃんと何なのか説明しねぇなら今言ったよう、マスコミにでも何でもぶちまけるぞ」
「わ、分かった・・・ただ信じられないとは思うが、ワシは本当の事だけ話すからまずはそれを聞いてくれ・・・」
小五郎はやっとかというようにしながら次はとコナンは何なのかと問い掛け、阿笠はポツリポツリと話し出す。コナンが何者なのかについてを・・・


















・・・それで阿笠から話を聞いていった小五郎だが、その中身を受けて唖然としていく以外になかった。阿笠の話によればいきなり事件を追うためにどこかに行ってしまった新一が、実はどこかに行く前に出会った事件で出会った容疑者を追い掛けたらその人物達に襲われて殺されかけ、トドメとして毒が検出されないという怪し気な薬を呑まされたと思ったら・・・体が小さくなって今のコナンとしての体になってしまってコナンと名乗ることにしたとの事だった。

そこまで聞いただけでも小五郎は頭を抱える以外になかったが、それで何とか隣の工藤邸に戻ってからの流れを聞いていってからより一層頭を抱えると共に頭が痛くなる事になった・・・ウチに来るようにと娘の蘭が騙された上で連れてきた事に関しては、自分も調子に乗ってろくに考えもせず受け入れたから自分も悪かった事は重々承知している。

だがその前段階・・・話を聞いた阿笠が新一の気持ちを聞いたのもあるからだろうが自分以外にその事実を話すなと言ったこともそうだが、その男達を追うために小五郎の元に行くのが都合がいいだろうと言った上で自分や蘭に何も言わないまま、利用する形で済ませようと動いていたことには心底から頭が痛くなったのだ。






「・・・はぁぁ・・・」
「も、毛利君・・・す、すまんとは思っとるんじゃ・・・ただ新一はその男達を追うのを止めようという様子を見せなかったこともだが、下手に事実を知る者を増やして何か起こされてはならんと考えて・・・」
「だから俺達に何も言わずに行って新一がその男達を捕まえて元に戻るまで俺のとこにいさせようとしたってんだろうが・・・百歩譲って新一が自分でやりてぇっていうの゙はまぁあいつの気持ちだからでいい。ただいくらなんでもこの事に関しちゃ優作さん達くらいには話しとくべきだろ・・・俺達に話をしない云々はここじゃ置いとくにしても、あの人達は都合によるがいつ帰ってくるかもわかんねーから話をしとかないとややこしそうってのもあるけど、優作さんを頼ればどうにか状況を良くするくことも出来たかもしれないってのによ」
「そ、それは・・・優作君達に関してなのだが、ちょっと話させてくれ・・・」
・・・阿笠から事実を聞いて心底からのタメ息を吐く小五郎。そんな姿に阿笠はすまないという言葉を口にしていき、小五郎は色々一先ずは置いておくと新一の親である優作達に話すべきではと口にするのだが、そう聞いてまた口にしにくそうに話をし出す・・・優作や自分達が新一と何があったのかを・・・


















・・・そうして阿笠から実は優作達は一度日本に帰って来て新一がいないことから阿笠に何があったのかを聞いた上で、新一に対して起こした行動についてもだがそれで出した結論についてを聞いて、小五郎はまた頭を抱えるしかなかった。何故なら阿笠に優作達は新一にその男達を追うことの危険性を伝える為に一芝居打ったということはまだしも、それで話し合いをした結果として・・・新一が自分で奴らを追うという強い意志を見せたことから優作達は新一のやりたいという気持ちになり、そして今までのように動けばいいとまた海外に戻ったとのことに。









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