向けられ触れてこそ愛情は理解出来る

後書きです。新一が推理や探偵に興味のある子どもを持ったならの話はどうでしたでしょうか?



まずこの話を思い付いたきっかけがそんな子どもを持った新一が親としてどうするのかと考えたからなんですが、この話の中で出したような形になるんじゃないかと思ったんです。新一としてはそのつもりなんて無いんだろうけれど、能力もそうですが子どもらしくない利発な様子を見て、ちゃんと言葉にして褒めるだったり頭を撫でるみたいな分かりやすい事をしなくても自分は子どもとして愛してるのは分かるだろうと、そういった事をしそうにないと。



この辺りは自分の子どもだからっていう欲目というか、自分がその立場なら分かるって風に本当に思いそうだって感じるんですよね。期待の裏返しから褒めないだとか叩いて伸ばすみたいな感じで。ですが結婚してもあのままの性格っぽそうなのもですが、優作に有希子の育て方と違うのに自分は父さん達と細かいとこは違っても同じように育ててるみたいな考え方しそうなんです。それがまるっきりとまでは言わずともかなり違うことなんか考えず。



ただそういったような形で子どもと接したならどうなるかというのがこの話の中でのもしもなんですけど・・・ここに関してはもし作者さんが同じような子どもを持ったと書いたとしたなら似たようなトラブルは起こっても、最終的には仲はまた戻ってめでたしめでたしみたいな事にすると思うんです。ただ私は漫画的な感じではなく現実的に見ればこうなると考えたからこの話を作りました。



しかしいざそうして考えて話にしようとしたんですが、入口に書いたようにバッドエンドにしかならないのは目に見えていたから、ちょっと子ども側の意識を変えれる味方を出して子どもがマシな展開になるようにしようと考えたんです。そうして誰がいいのかと考えた結果として、ちゃんと考えれる頭がある上で親としての立場もあったり、新一とは親として対極の立ち位置になるだろう悟空という父親がいた悟飯になったんです。



その上で私として最も言いたいのは理屈云々からではなくよくやった、と心から言った上で頭を撫でるような事とか絶対新一はやれないだろうなということなんですよね。新一の性格的に褒めたとしても理屈めいたキザったらしい台詞回しからの言葉で、頭撫でて褒めるみたいな事なんか片隅にもないだろうなと・・・だからこそ感情的になる子ども相手だと相性が悪いと思いますし、そこを汲み取れて悟空の影響もあり子どもを褒めれる悟飯が救いになるとしたかったんですがいかがでしたでしょうか?



ただこの話で蘭が終始新一の側は何でなのかという考えになる方もおられるかと思いますが、この辺りは新一同様これだけ頭がいいんだから大丈夫だろうと高を括った結果、新一に全面的に同意しているというように見て下さい。自分の子どもでもあるんだし、新一の言っている事は分かるというように考えるようになったと。



まぁこういった新一と蘭の感じから探偵になることはともかくとしても、新一のような探偵になるのはもう止めさせるべきだと悟飯は薦めていったんですが・・・話の最後でそこだけは確定させたのは新一と同じ道は対立以外の道しかないだろうなということから、是が非でもそこだけは避けさせたいと思ったのが実った結果と思ってください。ただそれでならどういう結果になったのかハッキリしないという事に関しては、新一のような探偵にならないならこういう風な決定を下すみたいな正解があるとは思わないので、ここらへんは皆様の想像にお任せ・・・みたいな形でお願いします。



後書きは以上です。お読みいただきありがとうございました。









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