「その辺りはコナンもそれでも探偵としてって気持ちもあるとは言ってたんですが、何かお父さんと関わらないだとかすぐに来れない時に事件が起きたらお兄ちゃんが頑張る時なんだって悟が言って、そういうことならってんでコナンも収まったんですが・・・その話し合いから数ヶ月経ってさっき言ったような学校でのこともあったんですが、何よりその生活の中で事件に出会うような事が無かったことで次第に考えるようになっていったとのことです。探偵になりたいと思っていた気持ちが揺らいでいることに加えて、今の状態で父さん達の所に戻ったら学校とか悟達の事とか普通である事の意味だったりを全部含めて、どうなのかを落ち着いて考えられなくなるんじゃないのかって」
「・・・だからコナンはまだ気持ちもですが考えがまとまってないから話をしないのはさっき言ってくれましたが、加えて言うなら出来ることならまだコナンは帰りたくはないと言っていて、毛利さんも自身もそういうことからコナンを帰さない方がいいと思っているということですか・・・」
「はい。ですからさっき言ったように言ってはいけないことと言うべきことを考えてもらった上で、新一達がコナンを連れて行かないように抑えるくらいに話をしてほしいんですが・・・」
「・・・有希子、毛利さんの言う通りにしよう。話の中身として新一達なら大丈夫と信じるにはその環境はあまりにも今のコナンにとって悩ましい状態になるのは目に見えている。ならば私達はせめて新一達が早くコナンを自分達の元に戻したいと思わせないようにするために話をするべきだ」
「・・・そうね、そうしましょう」
そうして小五郎はだからこそというように話をまとめると共に自分の望むようにしてほしいと願うような声と視線を向けると、優作も有希子も苦さを隠しきれない様子ながらもそうすると答えた。下手にコナンを追い詰めないようにするには小五郎の言うようにするしかないと感じた為に・・・



















・・・そうして優作達はその後に部屋から出て来たコナン達と話して、自分達がどうにか新一達と話をつけるからゆっくりするようにと言ってから三人の元を後にしていった。



「・・・行ったね、おじいちゃん達・・・」
「父さん達にちゃんと話してくれるとありがたいけど・・・」
「その辺りは流石にあれだけ言ったから優作さんも変に新一達っつーか蘭が刺激しないように言ってくれるさ。それくらいの分別もそうだが能力はあの人にはあるからよ」
・・・そうして三人になった場で悟とコナンが何とも言い難そうな様子で声を漏らし、小五郎は安心させるように大丈夫と漏らす。
「つっても間違いなくあの人達はさっきの話を受けてもまた海外に戻っちまって、新一達は時間が経ちゃもうコナンは大丈夫だろって言ってくる可能性は高まってくるだろうな・・・一応結果としちゃ役に立ってくれはしたが、やっぱもうあの人達を頼りになんか出来ねーって事を改めて感じちまったよ。定期的にじゃなくて不定期に帰ってくるばかりのあの人達についてはな」
だがすぐに小五郎は分かっていたことだがというよう、これからもあの二人を頼れるはずが無いと改めて口にしていく・・・新一が高校に上がる頃くらいは別に自分に迷惑がかかる訳じゃないしあの二人らしいと思っていた海外で暮らすという事に否やはなかったが、工藤家と親戚的な意味での繋がりが新一と蘭が結婚したことで出来たことで近くに優作達がいないで色々と祖父母としての立場からやることがあっても、優作達を簡単に頼るということが出来ない事からもう小五郎の中では二人の事は頼る気になれないし、頼ってはいけない存在となっていたことを再度認識して。









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