領域を踏み荒らす者に渡す報い
「・・・んじゃ、俺はちょいと事務所の方に引っ込んでる。終わったら教えてくれ」
「はい、分かりました」
「え・・・え・・・?」
ただそこで小五郎が新一を一瞥した後でさっさと退出していき、それを当然と見送る二人の様子に戸惑いを浮かべる。
「・・・さて、これで状況は整った。改めて話をしようか・・・江戸川コナン、いや工藤新一」
「っ!?」
・・・そしてルルーシュは新一に向き直り、カミーユと共に先程までの優しげな空気をまとわず厳めしい表情を浮かべながら告げて新一を驚かせた。自分達はコナンではなく新一だと知っているとハッキリ告げて。
「言い逃れはしたければすればいい。だが先に言っておくが、こちらには証拠は揃っているぞ・・・まず一つは工藤夫妻に毛利さんから連絡してもらったが阿笠さんにもそうたが、夫婦のどちらの家の親戚関連に江戸川という名字の人物がいるかどうか知ってるかを聞いてもらったが・・・そんな名字の親戚はおろか知り合いがいたとしても、今までに会ったことはないとのことだそうだ」
「っ!?」
「何故と言いたそうな顔をしているな・・・まぁ色々とお前が怪しいと思ったから毛利さんの事を説得して連絡してもらったが、結果は今聞いての通りだとの事・・・つまり阿笠さんに江戸川という親戚は存在していないとは確定したとは言わなくとも、少なくとも数年内に工藤さん達が会ったことがないレベルの間柄であることは確定しているということだ」
「っ・・・!」
まずはとばかりに一つの理由を新一の両親への電話を挙げ、更に補足を足すルルーシュの言葉に新一は言葉を出せなかった。反論の言葉など一切出来ないとばかりに。
・・・これがルルーシュとカミーユのいない世界線だったなら小五郎の元には蘭がいて、コナンの事を疑いもせずに事務所に置いていただろう。小五郎自体は色々と気を揉んだりするだろうがだ。そして工藤夫妻に連絡を取ることもなかっただろう。
しかしこの世界線にいるルルーシュは新一の親である工藤夫妻に連絡を取ってもらうことを選んだ・・・コナンであると言い張るであろう新一の真意を暴くため、そして色々と準備不足の穴だらけでここに来た新一を追い詰める為にだ。そしてその材料はまだルルーシュの手元にある・・・
「勿論それだけで怪しいだとかそれが証拠だなどと言っている訳ではない。そしてその証拠と、さっきまで毛利さんがいなかった理由だが・・・『江戸川コナン』という存在が本当にいるのか、それを俺の依頼で調べてきてもらっていたんだ」
「なっ・・・!?」
「言っただろう、お前の事を怪しいと思っていたと。だがそうして怪しいと思いはしても、証拠がなければどうにもならないと思い毛利さんに調べてきてもらった・・・その結果が、今さっきの毛利さんの言葉だ」
「そ、それってどういうこと・・・?」
「簡単に言うなら戸籍だ。『江戸川コナン』という名前で小学生前後の子どもがいるかを調べてもらったが・・・江戸川という名字はまだしも、コナンという名前は失敗だったな。毛利さんは時間がかかるかもしれないとは言っていたが、俺の予想通り滅多にない名前を使ったことが戸籍にない人物だということを早く判明させる一因となったようだ。このご時世あまりない名前をつけることは日本では珍しくはなくなってはいるが、それでもまだマイノリティな物だから分別はそこまで時間はかからないだろうとの俺の読みは当たったな」
「っ・・・!?」
そして証拠は確かにあると小五郎の行動の意味についてにその証拠は戸籍・・・そう言ったルルーシュの冷笑に、新一は冷や汗をかきながら息を呑むしか出来なかった。
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「はい、分かりました」
「え・・・え・・・?」
ただそこで小五郎が新一を一瞥した後でさっさと退出していき、それを当然と見送る二人の様子に戸惑いを浮かべる。
「・・・さて、これで状況は整った。改めて話をしようか・・・江戸川コナン、いや工藤新一」
「っ!?」
・・・そしてルルーシュは新一に向き直り、カミーユと共に先程までの優しげな空気をまとわず厳めしい表情を浮かべながら告げて新一を驚かせた。自分達はコナンではなく新一だと知っているとハッキリ告げて。
「言い逃れはしたければすればいい。だが先に言っておくが、こちらには証拠は揃っているぞ・・・まず一つは工藤夫妻に毛利さんから連絡してもらったが阿笠さんにもそうたが、夫婦のどちらの家の親戚関連に江戸川という名字の人物がいるかどうか知ってるかを聞いてもらったが・・・そんな名字の親戚はおろか知り合いがいたとしても、今までに会ったことはないとのことだそうだ」
「っ!?」
「何故と言いたそうな顔をしているな・・・まぁ色々とお前が怪しいと思ったから毛利さんの事を説得して連絡してもらったが、結果は今聞いての通りだとの事・・・つまり阿笠さんに江戸川という親戚は存在していないとは確定したとは言わなくとも、少なくとも数年内に工藤さん達が会ったことがないレベルの間柄であることは確定しているということだ」
「っ・・・!」
まずはとばかりに一つの理由を新一の両親への電話を挙げ、更に補足を足すルルーシュの言葉に新一は言葉を出せなかった。反論の言葉など一切出来ないとばかりに。
・・・これがルルーシュとカミーユのいない世界線だったなら小五郎の元には蘭がいて、コナンの事を疑いもせずに事務所に置いていただろう。小五郎自体は色々と気を揉んだりするだろうがだ。そして工藤夫妻に連絡を取ることもなかっただろう。
しかしこの世界線にいるルルーシュは新一の親である工藤夫妻に連絡を取ってもらうことを選んだ・・・コナンであると言い張るであろう新一の真意を暴くため、そして色々と準備不足の穴だらけでここに来た新一を追い詰める為にだ。そしてその材料はまだルルーシュの手元にある・・・
「勿論それだけで怪しいだとかそれが証拠だなどと言っている訳ではない。そしてその証拠と、さっきまで毛利さんがいなかった理由だが・・・『江戸川コナン』という存在が本当にいるのか、それを俺の依頼で調べてきてもらっていたんだ」
「なっ・・・!?」
「言っただろう、お前の事を怪しいと思っていたと。だがそうして怪しいと思いはしても、証拠がなければどうにもならないと思い毛利さんに調べてきてもらった・・・その結果が、今さっきの毛利さんの言葉だ」
「そ、それってどういうこと・・・?」
「簡単に言うなら戸籍だ。『江戸川コナン』という名前で小学生前後の子どもがいるかを調べてもらったが・・・江戸川という名字はまだしも、コナンという名前は失敗だったな。毛利さんは時間がかかるかもしれないとは言っていたが、俺の予想通り滅多にない名前を使ったことが戸籍にない人物だということを早く判明させる一因となったようだ。このご時世あまりない名前をつけることは日本では珍しくはなくなってはいるが、それでもまだマイノリティな物だから分別はそこまで時間はかからないだろうとの俺の読みは当たったな」
「っ・・・!?」
そして証拠は確かにあると小五郎の行動の意味についてにその証拠は戸籍・・・そう言ったルルーシュの冷笑に、新一は冷や汗をかきながら息を呑むしか出来なかった。
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