向けられ触れてこそ愛情は理解出来る

・・・そこから小五郎を経由して新一達に連絡をし、しばらく自分の所で二人を預かる旨についてを話した。と言っても三人の間で話したことについての話の中身の核とも言えるコナンが爆発した理由関連については話すことはせず、しばらくの間は自分が二人の面倒を見た方がいいと買って出る形にした。

これはコナンに後に話した中身も関わってくるが、それらも含めての経緯を話したとして新一達の性格を考えればこの問題についてそんなくらいの事なら言えばやったのにと、それこそ何の気も無しにコナンを褒めるといったことをするだろう・・・そういった行動が却って問題をややこしくすると見てのことだ。

だから小五郎はほとぼりが冷めるまでは二人をうちで預かるというように言い、新一達もそれならということでコナン達は小五郎の元で暮らすことになるのだが・・・しばらくということから精々一ヶ月くらいかと思われていたが、時間は数ヶ月進んでもう新一達やコナン達から工藤の家に戻れだとか戻りたいというようなことはなく時間は経つことになり、そこに工藤側の祖父母である優作達が帰ってきた。






「・・・そんなことがあってコナン達はここに来て、新一達はそのまま仕事をしていって今に至るというわけです」
「だから二人は今は工藤の家に帰るつもりはないというよう、ここにいるわけですか・・・」
・・・小五郎の住処の居間にて。
小五郎から少し優作達と三人だけで話をしたいという事からコナン達は別室で過ごす中、対面上に座る二人に新一達の間で起きたことの説明を終えた小五郎に対して優作もだが有希子も複雑さを滲ませた顔に変わっていた。
「・・・ねぇ小五郎ちゃん、どうして二人を新ちゃん達の所に帰そうとしないの?さっき会った感じだと二人は別に平気そうな顔をしてたし、新ちゃん達とのことはもうほとぼりは冷めたんじゃないの?」
「・・・その事に関しちゃ悟の言葉を受けて、今コナンが新一達のとこに帰るのはあんまり良くねーって思ったからだよ。ただ帰ったとこでまた新一とぶつかったような事が起きるってことが目に浮かぶってことから、そんなことにならないようにってな」
「えっ・・・どういうこと?」
「・・・あんまり言うつもりはなかったけど、この前の事についてを話すよ。有希子ちゃんもだけど優作さんも聞かずに済ませるなんて出来ないって感じになりそうだからな・・・」
ただ有希子は二人を戻してほしいと言う様子を変えず、小五郎は仕方無いというよう三人の間だけで話したことを話すと返す。聞かずにいられないといった様子を隠せない二人の姿を見て・・・



















・・・そうして新一達には話をしていない三人の間で話し合った時の事を小五郎は話した。



「・・・って訳で悟の言葉からしばらくほとぼりを冷ますって意味でもしばらくこっちで暮らすようにしたんです」
「・・・それは・・・」
「・・・悟ちゃんや小五郎ちゃんの言いたいことは分かるけど、こういったことって新ちゃん達に話さないといけない事じゃないの?そういうことは新ちゃん達の態度をどうにかって言うなら、尚更ちゃんと言わないといけないことだと思うのだけれど・・・」
・・・そうして先に話したことを言い終わる小五郎に優作は何とも言いがたげにする中、有希子はちゃんと話をした方がいいことじゃと口にした事に、小五郎はそっと首を横に振った。









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