あるべき形とは何かを見失う者達と見定める者達

・・・そうして特命係や小野田達はこの件に関してはまた何か起きればその時にとなったのだが、そこからの新一の周辺は前と違う形で騒がしくなることになった。

まず毛利親子に関してだが蘭はほとんどは言いたいことは分かるとは言ったものの、新一に関してどうにかならないかというように懇願していたがもうそこは蘭自身もまずい立場にある事や、下手に新一に甘くして同じような事どころかそれこそ蘭みたいに戦える人物がいなければ最悪な状態が生まれかねない・・・そう小五郎から言われてようやく蘭もが諦めざるを得なくなり、帰って以降は蘭はともかく小五郎は新一との距離を空けるようにした。勿論露骨にそういったようにしようとは見せなかったが、伊丹の話からもう変に新一と下手に距離を近くして巻き込まれてはよくないと思ってだ。

その上で優作に有希子夫妻は元々は新一が高校に入る際に新一次第ではあるが新一を日本に置いて海外生活を行おうとしていたが、もうその選択はしないしそう考えていたとも言わない事にした。これはマスコミの報道の事で新一の退院の際に警視庁で話された内容も含めてどうするかを話し合ったのだが、その時に新一が自分一人に責任があるんだからというように場に立って言うからとしようとしたことが起因していた・・・そんな事を新一がそうしたいからと新一一人でさせてしまえば、確実に後に載る記事に優作達は何をやっているのかと言われた上で新一が俺が言ったからで、後から擁護しようとすればする程ドツボにはまるのは目に見えていたからだ。

だから優作達はそういったことを説明した上で退院時にマスコミに新一と共に話をして家に帰るのだが、夜になって新一も寝た頃合いになった時に優作達は話し合ったのである。海外移住の事は言わないということもだが下手に新一を残してしまってまた同じような事か、あるいはそれ以上の事を起こす可能性は警察の動きもあって否定出来ない・・・だから新一の行動の抑制だったり教育を大学を出るか、最低でも高校卒業まではしようという中身をだ。

そしてそこから先に起きた事に関しては酷な事になるだろうが、もう新一が起こしたことなのだから新一一人で責任を取る形にしようとなった・・・これに関しては今の時点でも新一は自分でやったことだからというように責任についてを口にはしているが、実態としてまだハッキリ探偵という身分どころかバイトとして働いて金を稼いだことすら無い未成年という存在なのだ。そんな未成年という存在が何かをやらかした時に自分に責任があると口にした所で、金を払えと言われてそれでしか解決出来ないとなったら、新一が取れる手段など親である優作達を頼って払う以外にない。

だからそうなったなら優作達も金を払うことは仕方無いとは思うようにはするが、出来る限りはそういったことがないようにする為に動くだったり新一にも色々教える予定ではあるが・・・高校卒業するならその時で大学卒業するならその時と、もう後は大人だったり自立した一人の人間として頑張れと送り出すように言う中で新一に一片の非もないと言うような状況ならともかく、そうでないなら出来る限りは自分で頑張れというように伝える予定でもあった。それが責任と言葉にするならばこその責任の取り方であり、軽々しく自分でやりたいと言う新一が受けるべき試練なのだと二人は思う形にするようにすると。









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