あるべき形とは何かを見失う者達と見定める者達
「まぁ亀山君に関しては時間が解決する事ですが、目暮班に関してはどうなっているんですか?」
「あぁ、そっちに関してはお前が来る前に終わったと大河内君から連絡を受けたよ。目暮班に関してはもう米花町付近というか、工藤君に関連する事件の担当から外れてもらうことにしたと告げたことについてはね・・・最初はその事について不満から抗議の声を上げたらしいが、特命係についてを工藤君に漏らしていたのを聞いていた事を言った上で、警察の内部事情を中学生に簡単に明かしたことは許容出来る問題じゃないと言ったら、かなり動揺して言い訳をしようとしていたらしい。工藤君になら言っても問題ではないというようにね」
「ただ警察内部の事情を警察官ではない工藤君に軽々しく明かすのはよろしくないことである・・・そういったような事を言って目暮警部の反論の芽を潰していったといった辺りですか」
「大方そんなところだと聞いているよ。そして今回の件があったことに関してを話した上で次の担当の地区に入って以降、もう工藤君に事件関連の事で報告やら助けを求めることはするなと告げて頷かせたそうだ。この辺りは次にそんなことをしたと発覚したなら次はこれ以上の処置を取ると言ったこともだが、今回の件は流石に工藤君との交流があっても仕方無いで済ませるような事が出来ないと思ったから、もう事件が起きても彼を頼る事は選ばないと言ったそうだ」
「流石に工藤君を庇いたいと思っている目暮警部達でも、そう言わざるを得なかったということですか」
「だろうね。ただこれで工藤君を擁護するだろう面々はもう警察の中では表向きにいなくなっただろうから、これで終わりだ。後は親や知り合い達に何かを言われても同じような事をするようだったらもうどうしようもないだろうけれどね」
それで次だと目暮達についてを聞く杉下に小野田はこうなったと新一についても述べていき、これで終わりだろうと微笑を浮かべつつ漏らす。新一が何か起こしても起こさなくともと。
「・・・ただ改めて言わせてもらうが、よくこんなやり方に賛成してくれたね杉下。前のお前ならこんな回りくどいやり方に賛同してくれなかったと思うんだけどね」
「・・・確かに前の僕なら亀山君と一緒に話をしに行こうとしていたでしょうが、今回の工藤君に関しては話を聞いていって痛い目を見なければどうしようもないのではと考えたんです。工藤君の感じからして特命係である僕の話など聞けるかと言葉だけは頷いて流すだろう上で、今回のような事が起きなければ心変わりはしないだろうと」
「だから放って置くしかないと考えたということか」
「えぇ。この辺りに関してせめて先に話すくらいしておきたかったと亀山君が言っていて僕もそういった思いはありましたが、結局の所として今回のような事は遅かれ早かれ起きたことだったろうと感じたんです・・・だからこそ夫妻に工藤君の抑制に舵を取ってもらう為の話を真摯にしようと考えたのです。間接的にとは言えそれで止まるならそれで良しとし、それでも同じような事を起こすならもういいと思うようにしようと」
「そうか・・・まぁそういうことならいいさ。もう次が起きたら僕が美和子さんに頼む必要もなく工藤君にマスコミが殺到して、自分が事件を解決するための都合のいい活動なんか出来なくなるだろうから、もうそんなことが起きないならそれはそれでいいと思う形でね」
しかし小野田は杉下にらしくないというように口にするのだが、杉下自身もらしくないと思いつつも新一自身がどうにか考えを変えるには自分がどうこうしても意味はないと考えたからとの答えに、ならいいと返しつつ後は新一次第と口にする。次があればその時が新一の終わりの時だろうと。
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「あぁ、そっちに関してはお前が来る前に終わったと大河内君から連絡を受けたよ。目暮班に関してはもう米花町付近というか、工藤君に関連する事件の担当から外れてもらうことにしたと告げたことについてはね・・・最初はその事について不満から抗議の声を上げたらしいが、特命係についてを工藤君に漏らしていたのを聞いていた事を言った上で、警察の内部事情を中学生に簡単に明かしたことは許容出来る問題じゃないと言ったら、かなり動揺して言い訳をしようとしていたらしい。工藤君になら言っても問題ではないというようにね」
「ただ警察内部の事情を警察官ではない工藤君に軽々しく明かすのはよろしくないことである・・・そういったような事を言って目暮警部の反論の芽を潰していったといった辺りですか」
「大方そんなところだと聞いているよ。そして今回の件があったことに関してを話した上で次の担当の地区に入って以降、もう工藤君に事件関連の事で報告やら助けを求めることはするなと告げて頷かせたそうだ。この辺りは次にそんなことをしたと発覚したなら次はこれ以上の処置を取ると言ったこともだが、今回の件は流石に工藤君との交流があっても仕方無いで済ませるような事が出来ないと思ったから、もう事件が起きても彼を頼る事は選ばないと言ったそうだ」
「流石に工藤君を庇いたいと思っている目暮警部達でも、そう言わざるを得なかったということですか」
「だろうね。ただこれで工藤君を擁護するだろう面々はもう警察の中では表向きにいなくなっただろうから、これで終わりだ。後は親や知り合い達に何かを言われても同じような事をするようだったらもうどうしようもないだろうけれどね」
それで次だと目暮達についてを聞く杉下に小野田はこうなったと新一についても述べていき、これで終わりだろうと微笑を浮かべつつ漏らす。新一が何か起こしても起こさなくともと。
「・・・ただ改めて言わせてもらうが、よくこんなやり方に賛成してくれたね杉下。前のお前ならこんな回りくどいやり方に賛同してくれなかったと思うんだけどね」
「・・・確かに前の僕なら亀山君と一緒に話をしに行こうとしていたでしょうが、今回の工藤君に関しては話を聞いていって痛い目を見なければどうしようもないのではと考えたんです。工藤君の感じからして特命係である僕の話など聞けるかと言葉だけは頷いて流すだろう上で、今回のような事が起きなければ心変わりはしないだろうと」
「だから放って置くしかないと考えたということか」
「えぇ。この辺りに関してせめて先に話すくらいしておきたかったと亀山君が言っていて僕もそういった思いはありましたが、結局の所として今回のような事は遅かれ早かれ起きたことだったろうと感じたんです・・・だからこそ夫妻に工藤君の抑制に舵を取ってもらう為の話を真摯にしようと考えたのです。間接的にとは言えそれで止まるならそれで良しとし、それでも同じような事を起こすならもういいと思うようにしようと」
「そうか・・・まぁそういうことならいいさ。もう次が起きたら僕が美和子さんに頼む必要もなく工藤君にマスコミが殺到して、自分が事件を解決するための都合のいい活動なんか出来なくなるだろうから、もうそんなことが起きないならそれはそれでいいと思う形でね」
しかし小野田は杉下にらしくないというように口にするのだが、杉下自身もらしくないと思いつつも新一自身がどうにか考えを変えるには自分がどうこうしても意味はないと考えたからとの答えに、ならいいと返しつつ後は新一次第と口にする。次があればその時が新一の終わりの時だろうと。
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