かつての全ては過去のもの
・・・そしてアクアヴェイルに行ったカイル達は三つの領からなっていたアクアヴェイルの代表となっていたフェイト・リアーナ夫妻に会い、アクアヴェイルの地下にあるアクアラビリンスの中にいたジョニーにも会った。
ジョニーに会うには条件が多少厳しかった事も否めずフォルトゥナを倒した時の実力を持つカイル達でも大分苦労したが、その先にいたジョニーに会えて話が出来た事でそれらは報われた。
ジューダスに対して海底洞窟が崩れ落ちる際に居合わせていたなかったジョニーは元々の性格もありジューダスを攻めはしなかった。そしてジョニーに別れを告げてから、カイル達は一路再びアイグレッテへと向かった・・・
「そうですか、ルーさんは無事に・・・」
「はい、ベルセリアの花の事はどうもありがとうございました」
「いえ、ベルセリアの花はあの鉱物がある場所がわかっていなければ私も咲かせることは出来ませんでした。お礼ならジューダスさんに言ってください」
「僕はたまたまあの場所を知っていただけのことだ、それにお前がいなければ治せた可能性すら知らないままルーは死んでいただろう。礼はお前に言うべきだし、言わせてもらう・・・済まなかったな、迷惑をかけた」
「迷惑などではありません、私も助けられる命を助けられた事は喜ばしい事だと思っていますので気になさらないで下さい」
アイグレッテのストレイライズ神殿のフィリアの部屋、カイル達はフィリアとルーの容体についての報告を終えた。
と、フィリアは話が終わったのをきっかけに手元から手紙を取り出す。
「ジューダスさん、これを」
「これは・・・?」
自らに向けられたその手紙に疑問の視線を向けていたが、ジューダスはその手紙が誰から宛てられた物かの想像は既についていた。
「数日前についたものです、差出人は・・・マリアンさんからです」
「・・・そうか」
その答えをフィリアから聞き、ジューダスはわかるものにだけわかるような安心した声で呟く。だがいきなり知らない名が出て来た事で、カイル達のなんなのかという視線がジューダスに集まる。
「その手紙とは別に、私にも手紙が添えられていました・・・偶然、ノイシュタットで貴方達が会ってしまった事も知りました」
「・・・以前ノイシュタットに寄った時、街中にはそう長く滞在はしていなかったからな。彼女があそこに住んでいるとは思いもしなかった・・・」
・・・以前の旅の時ノイシュタットに寄ったのはスノーフリアに向かう際にフォルネウス襲撃の為に船を壊され、やむを得ずといった形でノイシュタットで船を修理するためだ。その修理が終わるまで特にやることもなかったためインチキ商人の宝探しでオベロン社廃坑に行っていて、戻って来てからも特に街中を見ることもなく船を修理し終わった後カイル達はノイシュタットを出港してスノーフリアへと向かった。
・・・マリアンがどこにいるのか知らなかった、ましてやノイシュタットにいるなどとは・・・と思っていただけに驚きも強かったとジューダスは語る。
「マリアンさんも貴方が生き返ったと知って、驚いたと手紙に書いていまし「ちょっ、ちょっと待ってください!フィリアさん!」
そこからフィリアは更にジューダスと話をしようとしたが、慌ててロニが口を開く。
「あの、フィリアさん・・・そのマリアンさんって誰なんですか・・・?そのジューダスが生き返った経緯を知ってる事もですけど、なんか『ジューダス』って名乗る前の時のジューダスを知ってるような感じがするんですが・・・」
「あ・・・」
ロニから探るようなその質問が出た事で失念していたと、フィリアはロニを見てからジューダスを見る。
「・・・フィリア、僕の視点から彼女の事を話せばいらんことを言い兼ねん。僕は宿に行って手紙を見るから、お前は彼女の事をロニ達に説明してくれ」
「あ、はい・・・わかりました・・・」
・・・今更カイル達に隠し事をする気はないが、公にしたくなかったのも事実。それにジューダスは自分から話すのはどうかと思ったのもあり、場を外すからと第三者視点からフィリアに話してもらおうと頼む。その頼みをフィリアが戸惑いながら呑むと、ジューダスは手紙を握りながらその場からすぐに退出していった。
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ジョニーに会うには条件が多少厳しかった事も否めずフォルトゥナを倒した時の実力を持つカイル達でも大分苦労したが、その先にいたジョニーに会えて話が出来た事でそれらは報われた。
ジューダスに対して海底洞窟が崩れ落ちる際に居合わせていたなかったジョニーは元々の性格もありジューダスを攻めはしなかった。そしてジョニーに別れを告げてから、カイル達は一路再びアイグレッテへと向かった・・・
「そうですか、ルーさんは無事に・・・」
「はい、ベルセリアの花の事はどうもありがとうございました」
「いえ、ベルセリアの花はあの鉱物がある場所がわかっていなければ私も咲かせることは出来ませんでした。お礼ならジューダスさんに言ってください」
「僕はたまたまあの場所を知っていただけのことだ、それにお前がいなければ治せた可能性すら知らないままルーは死んでいただろう。礼はお前に言うべきだし、言わせてもらう・・・済まなかったな、迷惑をかけた」
「迷惑などではありません、私も助けられる命を助けられた事は喜ばしい事だと思っていますので気になさらないで下さい」
アイグレッテのストレイライズ神殿のフィリアの部屋、カイル達はフィリアとルーの容体についての報告を終えた。
と、フィリアは話が終わったのをきっかけに手元から手紙を取り出す。
「ジューダスさん、これを」
「これは・・・?」
自らに向けられたその手紙に疑問の視線を向けていたが、ジューダスはその手紙が誰から宛てられた物かの想像は既についていた。
「数日前についたものです、差出人は・・・マリアンさんからです」
「・・・そうか」
その答えをフィリアから聞き、ジューダスはわかるものにだけわかるような安心した声で呟く。だがいきなり知らない名が出て来た事で、カイル達のなんなのかという視線がジューダスに集まる。
「その手紙とは別に、私にも手紙が添えられていました・・・偶然、ノイシュタットで貴方達が会ってしまった事も知りました」
「・・・以前ノイシュタットに寄った時、街中にはそう長く滞在はしていなかったからな。彼女があそこに住んでいるとは思いもしなかった・・・」
・・・以前の旅の時ノイシュタットに寄ったのはスノーフリアに向かう際にフォルネウス襲撃の為に船を壊され、やむを得ずといった形でノイシュタットで船を修理するためだ。その修理が終わるまで特にやることもなかったためインチキ商人の宝探しでオベロン社廃坑に行っていて、戻って来てからも特に街中を見ることもなく船を修理し終わった後カイル達はノイシュタットを出港してスノーフリアへと向かった。
・・・マリアンがどこにいるのか知らなかった、ましてやノイシュタットにいるなどとは・・・と思っていただけに驚きも強かったとジューダスは語る。
「マリアンさんも貴方が生き返ったと知って、驚いたと手紙に書いていまし「ちょっ、ちょっと待ってください!フィリアさん!」
そこからフィリアは更にジューダスと話をしようとしたが、慌ててロニが口を開く。
「あの、フィリアさん・・・そのマリアンさんって誰なんですか・・・?そのジューダスが生き返った経緯を知ってる事もですけど、なんか『ジューダス』って名乗る前の時のジューダスを知ってるような感じがするんですが・・・」
「あ・・・」
ロニから探るようなその質問が出た事で失念していたと、フィリアはロニを見てからジューダスを見る。
「・・・フィリア、僕の視点から彼女の事を話せばいらんことを言い兼ねん。僕は宿に行って手紙を見るから、お前は彼女の事をロニ達に説明してくれ」
「あ、はい・・・わかりました・・・」
・・・今更カイル達に隠し事をする気はないが、公にしたくなかったのも事実。それにジューダスは自分から話すのはどうかと思ったのもあり、場を外すからと第三者視点からフィリアに話してもらおうと頼む。その頼みをフィリアが戸惑いながら呑むと、ジューダスは手紙を握りながらその場からすぐに退出していった。
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