救う者と救われるもの 第三話
‘‘カッ’’
「えっ!?」
「なっ!?」
ルークが説明を始めようとしたその瞬間、ローレライからもらった指輪がいきなり光だした。
「クッ・・・!!」
その光に目を細め、何事かといぶかしむジューダス。するとその光が指輪から離れて、瞬く間にジューダスは光球に包み込まれてしまった。
「一体・・・何が起こったんだ・・・?」
その光球を眺め、そして指輪を見つめ呟くルーク。ただただ目の前で起こった事に呆然としか出来なかった。
一方光に包まれたジューダスは何もない真っ白な光景の中を異次元空間にいた時のように漂っていた。
「何だこれは・・・」
先程までいた場所からは想像もつかない、どこか夢を見たような錯覚に陥った気分になっていた。
すると唐突にジューダスの頭に痛みが襲いはじめた。
「ウッ・・・クッ・・・」
いきなりの頭痛に顔をしかめて苦しむジューダス。何事かと思っていたジューダスだったが、痛みと同時に頭の中にある映像が鮮明に刻みこまれていった。
「これは・・・あの男の記憶・・・?」
ジューダスの脳内に浮かびつつある映像、それは他ならぬルークの経験した記憶。そしてルークがこれから説明しようとしたものそのものである。
「そうか・・・そういう事か・・・」
流れ込んだ映像が終わり、頭痛が引くと同時に全てを理解したジューダス。
すると突然、急速に夢から覚めるような感覚がジューダスに襲いかかってきた。
「・・・事情は説明し終わった、という事か」
この感覚の意味、それがこの空間からの脱却なのだと理解したジューダスは敢えて荒がうことなく目をつむり、それを受け入れた。
一方ルークはこの状況をどうにか出来ないかと、四苦八苦して考えていた。
ルークがどうにかしようとしていると光球は突然ジューダスから離れていき、指輪へと戻っていった。すると、そこには最初からルークとジューダスの二人だけで、何も起こっていないようになっていた。
「い・・・一体何があったんだ・・・?」
突然起きた現象は何だったのかジューダスに確認をとるルーク。
「・・・その指輪はお前の意思で使ったんじゃないのか?」
「えっ?」
「・・・その反応からしてお前が意図して使ったのではないようだな」
ふぅ、と息をつき頭に手を沿えるジューダス。ルークはふきだしがあればクエスチョンマークが頭の上についているというのがお似合いと言える程、怪訝な顔をしている。
「その指輪から発した光は僕にお前の過去を見せてくれた。昨夜いたあのタタル渓谷からエルドラントに至るまでのお前の軌跡をな」
その言葉にルークは心底驚いていたが、尚ジューダスは話を続けた。
「お前の過去を見たおかげで僕の聞きたい事は殆んどなくなってしまった。後聞きたい事はこれだけだ」
「貴様はどんな未来を望む」
.
「えっ!?」
「なっ!?」
ルークが説明を始めようとしたその瞬間、ローレライからもらった指輪がいきなり光だした。
「クッ・・・!!」
その光に目を細め、何事かといぶかしむジューダス。するとその光が指輪から離れて、瞬く間にジューダスは光球に包み込まれてしまった。
「一体・・・何が起こったんだ・・・?」
その光球を眺め、そして指輪を見つめ呟くルーク。ただただ目の前で起こった事に呆然としか出来なかった。
一方光に包まれたジューダスは何もない真っ白な光景の中を異次元空間にいた時のように漂っていた。
「何だこれは・・・」
先程までいた場所からは想像もつかない、どこか夢を見たような錯覚に陥った気分になっていた。
すると唐突にジューダスの頭に痛みが襲いはじめた。
「ウッ・・・クッ・・・」
いきなりの頭痛に顔をしかめて苦しむジューダス。何事かと思っていたジューダスだったが、痛みと同時に頭の中にある映像が鮮明に刻みこまれていった。
「これは・・・あの男の記憶・・・?」
ジューダスの脳内に浮かびつつある映像、それは他ならぬルークの経験した記憶。そしてルークがこれから説明しようとしたものそのものである。
「そうか・・・そういう事か・・・」
流れ込んだ映像が終わり、頭痛が引くと同時に全てを理解したジューダス。
すると突然、急速に夢から覚めるような感覚がジューダスに襲いかかってきた。
「・・・事情は説明し終わった、という事か」
この感覚の意味、それがこの空間からの脱却なのだと理解したジューダスは敢えて荒がうことなく目をつむり、それを受け入れた。
一方ルークはこの状況をどうにか出来ないかと、四苦八苦して考えていた。
ルークがどうにかしようとしていると光球は突然ジューダスから離れていき、指輪へと戻っていった。すると、そこには最初からルークとジューダスの二人だけで、何も起こっていないようになっていた。
「い・・・一体何があったんだ・・・?」
突然起きた現象は何だったのかジューダスに確認をとるルーク。
「・・・その指輪はお前の意思で使ったんじゃないのか?」
「えっ?」
「・・・その反応からしてお前が意図して使ったのではないようだな」
ふぅ、と息をつき頭に手を沿えるジューダス。ルークはふきだしがあればクエスチョンマークが頭の上についているというのがお似合いと言える程、怪訝な顔をしている。
「その指輪から発した光は僕にお前の過去を見せてくれた。昨夜いたあのタタル渓谷からエルドラントに至るまでのお前の軌跡をな」
その言葉にルークは心底驚いていたが、尚ジューダスは話を続けた。
「お前の過去を見たおかげで僕の聞きたい事は殆んどなくなってしまった。後聞きたい事はこれだけだ」
「貴様はどんな未来を望む」
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