救う者と救われるもの 第十八話
白銀の世界に創世歴の遺産を元に作られた空を羽ばたく翼が空に舞う。同じ創世歴の遺産の外殻大地の核とも言える、セフィロトへと向かう為に・・・
誰も一言もアルビオール内で言葉を発しはしない、だが余計な言葉は必要ない。全員の心は表現こそ違えど、セフィロトにたどり着く事を目的としている。
心を一つに・・・空に飛び立ったアルビオールはノエルの操縦のおかげで数時間も経った所で、アブソーブゲートへとたどり着く。
「ノエル、すぐに戻ってくるから」
「はい。ですが無理はしないでくださいね?」
「うん、行ってくる!」
焦らないで下さいと心配しながら声をかけるノエルに、首を縦に振り心掛けたと述べるとアブソーブゲートの方に体を向け歩きだす。そのルークの後を追うようにジューダス達も歩きだす。ノエルはルーク達の後ろ姿を右手を胸の前において握りこぶしを作りながら、目をつぶる。
ノエルの願いも背に、アブソーブゲートの中へルーク達は侵入していく・・・幻想的な光、今とは比べ物にならない技術をふんだんに駆使し作られた内装にまた彩りを添える。だがその光景は第七音素があってこそ成り立ち、その技術すらも人類の存続の為に役目を終了させねばならない。ルーク達はただひたすらに下へ向かうべく、下に移動するための譜陣を通りどんどん先に行く。
・・・だがルークにもまた、予想出来ない事態が起こり内心では戸惑いがあった。戸惑いとは言っても嬉しい誤算の類いであるが。
それは以前ヴァンを止める為に初めてアブソーブゲートに来た時、崩落の影響での地震で脆くなった部分でパーティーが分断された地点でその地が崩れ落ちなかった事だ。
もちろんルークもその地点に着いた時警戒はしてはいたが、崩落の影響もなかったので足場が崩れる事はなかったが。故にルーク達はさしたタイムロスもなく、下へ順調に向かえた。むしろスピードアップすら出来た状態で。
予想以上に早い制御板への到着。早速ルークは譜陣から出た瞬間、制御板の近くに駆け寄る。
「えっと・・・・・・リングの操作を・・・・・・よし!これで後はラジエイトゲートでリングを操作すれば一斉に外殻大地の降下が出来るようになった!」
制御板へラジエイトゲートに降下の合図を送れば一斉に外殻大地の降下が始まるように設定をし終えたルークは、勢いをつけて制御板に向けて下ろしていた頭を上げる。段階が一つ消えたその顔は若干ではあるが清々しさも感じれる。
「よし。後はラジエイトゲートだ、急ぐぞ」
「うん!」
今日で全て片付けねばならないから、ジューダスの余韻を楽しむ暇すら惜しいという次への段階に向かう言葉にルークも元気よく返す。急ぐ面々はルークの声に同様に頷くと全員譜陣へと向かい、上へ上がる。
「・・・あっ!ルークさん!」
予想外に早く出て来た事に、外でルーク達を待っていたノエルが驚いた表情を見せる。
「ノエル!すぐにアルビオールを動かしてくれ!」
「・・・はい!」
しかしそんな驚きも急ぎだと熟知しているノエルはルークからの走りながらの声に、返事を返しながらもすぐさまアルビオールに乗り込む。
ルーク達も走って来た勢いのまま、アルビオールに乗り込んでいく。
「座ってください皆さん!すぐに離陸します!」
全員入った事を確認するなり一言そう叫び、ノエルは計器を動かしていく。全員座るまで待つような様子を見せないノエルに、急いで椅子に座っていく。
そして全員ほぼ同時に席に着いたと同時に、アルビオールの中に飛び立つ時に感じる浮遊感が全員に襲いくる。
すぐに飛び立てるよう暖められていたアルビオールは残るセフィロト、ラジエイトゲートへとその翼にルーク達を乗せていく・・・
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誰も一言もアルビオール内で言葉を発しはしない、だが余計な言葉は必要ない。全員の心は表現こそ違えど、セフィロトにたどり着く事を目的としている。
心を一つに・・・空に飛び立ったアルビオールはノエルの操縦のおかげで数時間も経った所で、アブソーブゲートへとたどり着く。
「ノエル、すぐに戻ってくるから」
「はい。ですが無理はしないでくださいね?」
「うん、行ってくる!」
焦らないで下さいと心配しながら声をかけるノエルに、首を縦に振り心掛けたと述べるとアブソーブゲートの方に体を向け歩きだす。そのルークの後を追うようにジューダス達も歩きだす。ノエルはルーク達の後ろ姿を右手を胸の前において握りこぶしを作りながら、目をつぶる。
ノエルの願いも背に、アブソーブゲートの中へルーク達は侵入していく・・・幻想的な光、今とは比べ物にならない技術をふんだんに駆使し作られた内装にまた彩りを添える。だがその光景は第七音素があってこそ成り立ち、その技術すらも人類の存続の為に役目を終了させねばならない。ルーク達はただひたすらに下へ向かうべく、下に移動するための譜陣を通りどんどん先に行く。
・・・だがルークにもまた、予想出来ない事態が起こり内心では戸惑いがあった。戸惑いとは言っても嬉しい誤算の類いであるが。
それは以前ヴァンを止める為に初めてアブソーブゲートに来た時、崩落の影響での地震で脆くなった部分でパーティーが分断された地点でその地が崩れ落ちなかった事だ。
もちろんルークもその地点に着いた時警戒はしてはいたが、崩落の影響もなかったので足場が崩れる事はなかったが。故にルーク達はさしたタイムロスもなく、下へ順調に向かえた。むしろスピードアップすら出来た状態で。
予想以上に早い制御板への到着。早速ルークは譜陣から出た瞬間、制御板の近くに駆け寄る。
「えっと・・・・・・リングの操作を・・・・・・よし!これで後はラジエイトゲートでリングを操作すれば一斉に外殻大地の降下が出来るようになった!」
制御板へラジエイトゲートに降下の合図を送れば一斉に外殻大地の降下が始まるように設定をし終えたルークは、勢いをつけて制御板に向けて下ろしていた頭を上げる。段階が一つ消えたその顔は若干ではあるが清々しさも感じれる。
「よし。後はラジエイトゲートだ、急ぐぞ」
「うん!」
今日で全て片付けねばならないから、ジューダスの余韻を楽しむ暇すら惜しいという次への段階に向かう言葉にルークも元気よく返す。急ぐ面々はルークの声に同様に頷くと全員譜陣へと向かい、上へ上がる。
「・・・あっ!ルークさん!」
予想外に早く出て来た事に、外でルーク達を待っていたノエルが驚いた表情を見せる。
「ノエル!すぐにアルビオールを動かしてくれ!」
「・・・はい!」
しかしそんな驚きも急ぎだと熟知しているノエルはルークからの走りながらの声に、返事を返しながらもすぐさまアルビオールに乗り込む。
ルーク達も走って来た勢いのまま、アルビオールに乗り込んでいく。
「座ってください皆さん!すぐに離陸します!」
全員入った事を確認するなり一言そう叫び、ノエルは計器を動かしていく。全員座るまで待つような様子を見せないノエルに、急いで椅子に座っていく。
そして全員ほぼ同時に席に着いたと同時に、アルビオールの中に飛び立つ時に感じる浮遊感が全員に襲いくる。
すぐに飛び立てるよう暖められていたアルビオールは残るセフィロト、ラジエイトゲートへとその翼にルーク達を乗せていく・・・
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