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魂の帰還〜動き出す運命の歯車〜

ビーデルが初めて家に来てから数日後、悟飯は現在、ビーデルと悟天に舞空術を教えている。


今日、鈴花とチチは先日、ブルマから連絡があった通り、これからブルマとショッピングに行く予定だ。

今、鈴花とチチは集合場所に向かっているところだ。
集合場所は西の都にある大きなショッピングモールだ。
今は母と娘は町中を歩いている。



「まぁ・・・あの子きれい・・・。」

「俺、あんなにきれいな子はじめて見た。」

「将来、とんでもない美人さんになるわね。」

「あの子、モデルさんかしら?」

「着ている服もとても似合ってるわ。お人形さんみたい。」


と、町中を歩いていると知らない人がみんな鈴花を見ている。
それは毎回のことなのでもう慣れてしまったことだが鈴花は自分に町にいる人たちの大勢の視線を感じ下を向いて歩いていた。
鈴花はそういうところいは鈍感なため自分が美人だということに自覚がない為余計に恥ずかしかった。

恥ずかしがっている娘とは逆にチチはとても上機嫌だった。


チチ(当然だべ!!オラと悟空さの子だ!!かわいくねぇわけねぇべ!!)

鈴花(たくさんの視線を感じます・・・は・・恥ずかしい・・・//////)



今日の鈴花の服装はフリフリのロリータファッションだった。
これは完全にチチの趣味だ。
鈴花の整った顔立ちによく合っていてまるで本当の人形みたいだった。

鈴花達が少し歩くと集合場所のショッピングモールが見えてきてそこにはすでにブルマがいた。
鈴花達に気付いたブルマは手を振る。


チチ「待っただか?ブルマさ。」

ブルマ「いいえ、私もついさっき着いたばかりよ。」


鈴花「こんにちは。ブルマさん。」

鈴花は丁寧にお辞儀をしながらブルマに挨拶をした。


ブルマ「こんにちは。鈴花ちゃん。」


ブルマ「あら、鈴花ちゃんその服よく似合ってるわ!!いつもの清楚系のファッションもいいけどやっぱりこういうファッションもいいわよ!!いいな~私も鈴花ちゃんみたいなかわいい女の子がほしい!!!孫くんも絶対喜ぶわ!!こんなにきれいな子が自分の娘だと知ったら。」


チチ「ブルマさ、悟空さこういうことには特に鈍いからわからないだよ。」


ブルマ「確かにそうよね!でもいくら鈍い孫くんでも鈴花ちゃんを見たらわかるわよ!!鈴花ちゃんは並の美人さじゃないし。」


チチ「やんだ~~~照れるだよ!!ブルマさ!!」

と、母達は盛り上がっている。
だが、当の本人の鈴花は自分は美人だという自覚がないため、ぽかんと母達の話を聞いていた。


ブルマ「それじゃあ、そろそろ行きましょうか?鈴花ちゃんの好きそうなお店があるわ。まずはそこに行きましょう!!」


3人は店に向かい、歩き出す。


チチ「♪♪♪」



ブルマ「なんだかチチさん、嬉しそうね。そうよね~孫くんに7年ぶりに会えるんですものね。」


チチとブルマの話を鈴花は黙って聞いている。



チチ「それも嬉しいけんどみんな鈴花ちゃんのことを見てるだ。」



鈴花「???」


こうしている間にもすれ違う人々はみんな鈴花のことをきれいな子、超美人、かわいい子とか言いながら見ていた。


ブルマ「確かに鈴花ちゃんのかわいさは普通じゃないしね。でもチチさんの気持ち私もわかるわ。もしもあたしに鈴花ちゃんみたいなかわいい女の子がいて褒められたらあたしだって嬉しくなるわ。」


鈴花(・・?よくわかりません。自分の容姿については考えたこともないですし・・・そもそもブルマさんはわたしのことを美人と言ってくださってますが私にはわからないです。)

二人が話している間に鈴花はそんなことを考えていたことはチチとブルマは知らなかった。
そう、鈴花のそういう鈍感なところは完全に父親似である。


ブルマ「あ!着いたわ!!ここよ!ここよ!鈴花ちゃんの好きそうなお店!!」


鈴花「素敵なお洋服がたくさんですね。」


チチ「確かに鈴花ちゃんの好きそうな服がいっぱいありそうだな。でも、オラは鈴花ちゃんには今着ている服のようなかわいいお姫様みたいなフリフリがいっぱいの服を着てほしいだよ!!」

お店は鈴花が好きそうな清楚系の子供服がたくさんあった。


ブルマ「じゃあ、さっそく見に行きましょ!!」


三人は店内に入り、服を見始める。








チチ「鈴花ちゃん、これなんてどうだ?」


チチが持ってきたのはパーティー用のフリフリのドレスだった。


鈴花「お母さん、これはさすがに天下一武道会には着ていけないですよ。」

鈴花は表情を変えずにさらっと返した。
そんな母と娘のやり取りを見ていたブルマは笑った。


ブルマ「鈴花ちゃん、これなんてどうかしら?」


ブルマが手に取って見せたのは清楚な雰囲気の純白のロングワンピースだった。


鈴花「とても素敵です。」


チチ「いいだな!!鈴花ちゃんさっそく試着してみるだ。」


鈴花はブルマからワンピースを受け取り、試着室に入る。
鈴花は試着室に入ると着ている服を脱ぎ、白いワンピースに着替える。
着替え終わった鈴花は試着室の扉を開けた。


純白のワンピースに着替えた鈴花を見たチチとブルマは目を輝かせた。


チチ「すっごくいいだよ~~!!!まるで本当の天使みたいだべ!!」

ブルマ「すっごくいいじゃない!!私ってやっぱりセンスいいわね!!とっても似合っているわよ!!鈴花ちゃん。」


鈴花「そうですか?じゃあこれにします。」

鈴花は改めてワンピースを着た自分を見た。
鏡に映っている自分をみて、ワンピースはよく似合っていた。
鈴花もワンピースを気に入った。


純白のワンピースを着た鈴花まるで本島の女神のように美しかった。



ブルマ「これを着ている鈴花ちゃんを見たトランクスを早く見たいわ!!うふふ!!」

チチもブルマを見ながら笑っていた。


鈴花「??なぜ、ここにトランクスの名前が出てくるのです?」

トランクスの名前が出てきたのを疑問に思った鈴花は思わず聞いた。

ブルマ「鈴花ちゃん、そういうところは孫くんに似たわね。」


チチ(鈴花ちゃん、・・鈍い、鈍すぎるだ・・・。)


そう、トランクスは鈴花に初めて会ったその瞬間、鈴花に恋をしたのだ。
俗に言う一目惚れってやつだ。

鈴花は普段、感情を表に出さず、全く笑わないが鈴花と遊ぶうちにトランクスは彼女の心の優しさ、美しさに気づいた。
外見の美しさだけではなく鈴花のそういうところもトランクスは好きな要因の一つだった。








トランクス「へっくしゅん!!!!・・・俺、風邪かな。」


このときトランクスが自宅でくしゃみをしていることは鈴花達、3人は知る由もなかった。


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