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星に願いを 心に華を

どれくらいの時間、私は光に包まれていたんだろう。
ぼんやりと瞼を持ち上げると、見ず知らずの公園が視界いっぱいに広がった。

「ここは……?」

滑り台やブランコ、ジャングルジムに砂場。
至って普通の遊具が設置されている、なんの変哲もない公園だけれど、私はここに見覚えはない。
呆然とその場に立ち尽くしていると、しばらくして視界の端に黄色い袖がひらひら風に靡いていることに気がついた。
そちらに視線を向けると、私と同じように立ち尽くしてあんぐりと口を開けたままの青年がいた。
地に届くかと思うほど力なく伸びた黄色いトレーナーに短パン、足元はスリッパという常人にはあまり理解しがたい姿のその人は、空と私を見比べるように何度も何度も首を上下している。

「……え……と、あー……」

困惑している彼の答えを待ちながら、私は次の言葉を考えていた。
こんなに特徴的な人がもし近所にいたならばきっとどこかしらで話題になっているだろう。
だが、私の知る限りそんな人はどこにもいなかった。
だから少なくともここは私の知らない街なのだろう。
それだけわかれば、今はそれでよかった。

「……あの、お願いがあります」

しばらくの間でいいので、私を家に匿ってもらえませんか。
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