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星に願いを 心に華を

もしもこの世界に神様がいるのならば
私の知る限りの、ありとあらゆる呪いをかけて苦しませてやりたい。



神様はみなに平等です。
どこかですれ違った宗教の勧誘活動をしている人は、そう言っていた。
平等?そんなはずはない。
もしそうなら、今私の身体はこんなに痣だらけじゃない。
見えないところに意図的につけられた、あるいは自分でつけた数々の傷。
治りかけているものもあれば、最近のものまで。
痛みはもう、忘れてしまった。
正しくは、いちいち痛いと感じていたら埒が明かないからだ。

− どうしてお兄ちゃんみたいにできないの、この鈍間

− 本当にお前は我が家の恥だな

− お前なんて産まなければよかった

両親から愛された記憶はない。
物心ついた頃にはもう、二つ違いの兄と比較され、劣っていると罵られ、虐げられてきた。
はっきりと覚えているのは、六歳の誕生日。
この日くらいはさすがの両親も優しくしてくれるのではと淡い期待を抱いていたけれど、現実はそう甘くはなかった。
幼稚園から帰るや否や、いつものように意味もなく罵られ、殴られ、挙句に庭の物置へと放り込まれた。
鍵をかけられ、どれだけ泣いてここから出してと叫んでも、うるさいの一言で片付けられてしまった。
結局泣き疲れていつの間にか眠ってしまい、次にぼんやりと目を覚ました時には三日目の朝だった。
幼稚園に行かないと、怪しまれるから。
世間体を気にした両親は無理矢理わたしを引きずり出すと、なんとか身なりを整えて送り出した。
その瞬間、ほっとしたのをよく覚えている。
幼稚園に行けば優しい先生もいるし、友だちもいる。
怖いことも辛いことも、何ひとつないのだ。
両親に絶望し、家に帰ればただただ従順な人形に、わたしはなった。

それから、気がつけば十年は経っていた。
まだまだ子どもの身分とはいえ、何もできなかったあの日とは違う。
わたしは真夜中に家を飛び出して、真っ暗な公園の片隅に立つ大きな木の下にいた。
手には両親と兄の顔写真を貼り付けた藁人形と五寸釘、そしてとんかち。
いわゆる、丑の刻参りというやつだ。

(あんな奴ら……呪われてしまえばいい)

これで何かが変わるかどうかはわからないけれど、何も変わらないかもしれないけれど、
わたしは渾身の力で、藁人形に釘を打ち付けた。

「……え……?どうなってるの……?」

最後の一打を振り下ろした瞬間、藁人形から突然眩しいほどの光が溢れて、あっという間にわたしを飲み込んでしまった。
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