スタンドマイヒーローズ
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長らく捜査をしていた案件がようやく犯人逮捕と相成って、無事にマトリの面々は久しぶりの休暇を取れる運びとなった。
そこで真っ先に休めと言われたのが千颯だった。
新人の身分で先輩や課長をさしおいて休暇は取れないと、一度は辞退したのだけれど、頑なに関さんは首を縦に振らなかった。
君には待っていてくれる人がいるんだろう?と。
そこまで言われてしまっては、千颯の方が折れるしかなくなってしまい、結局ほぼ強制的に1週間の休みを得ることになった。
ならばこの時間を無駄にするわけにはいかないので、自宅に戻って簡単な身支度を済ませてから、再び外へと繰り出す。
向かうはもちろん、あの人のところ。
「いらっしゃい。久しぶりだね」
事前に訪問の旨は伝えていたので、インターホンを押すとすぐにカナメくんは玄関で出迎えてくれる。
少し見ないうちに随分と大人びた印象になったような気がする。
「ごめんね、突然押しかけて」
「ううん。千颯さんならいつでも大歓迎だよ」
久しぶりの彼の笑顔にほっとする。
ここのところずっと張っていた気がようやく解けていくようだ。
ぱたんと玄関のドアが閉まると同時に、突然視界が真っ暗になる。
ありに唐突すぎて、それがカナメくんに抱きしめられたのだと気づくまで、数十秒もかかってしまった。
「……やっと会えた」
千颯の存在を確かめるように、カナメくんの腕の力が強くなる。
これまでも連絡は取っていたとはいえ、仕事柄随分と心配を掛けてしまったのだろう。
ごめんと、待っていてくれてありがとうの意味を込めて、そっと彼の唇に自分のそれを重ねた。
ほんの触れるだけのつもりだったのに、いつの間にか主導権はカナメくんに移っていて、呼吸ごと奪われそうなキスに変わる。
「今夜はもう、オレの好きにしていいってことだよね?」
その不敵な微笑みに、一瞬鼓動がとくんと跳ねた。
だってカナメくんが、千颯の知らない大人の男の顔をしていたから。
そこで真っ先に休めと言われたのが千颯だった。
新人の身分で先輩や課長をさしおいて休暇は取れないと、一度は辞退したのだけれど、頑なに関さんは首を縦に振らなかった。
君には待っていてくれる人がいるんだろう?と。
そこまで言われてしまっては、千颯の方が折れるしかなくなってしまい、結局ほぼ強制的に1週間の休みを得ることになった。
ならばこの時間を無駄にするわけにはいかないので、自宅に戻って簡単な身支度を済ませてから、再び外へと繰り出す。
向かうはもちろん、あの人のところ。
「いらっしゃい。久しぶりだね」
事前に訪問の旨は伝えていたので、インターホンを押すとすぐにカナメくんは玄関で出迎えてくれる。
少し見ないうちに随分と大人びた印象になったような気がする。
「ごめんね、突然押しかけて」
「ううん。千颯さんならいつでも大歓迎だよ」
久しぶりの彼の笑顔にほっとする。
ここのところずっと張っていた気がようやく解けていくようだ。
ぱたんと玄関のドアが閉まると同時に、突然視界が真っ暗になる。
ありに唐突すぎて、それがカナメくんに抱きしめられたのだと気づくまで、数十秒もかかってしまった。
「……やっと会えた」
千颯の存在を確かめるように、カナメくんの腕の力が強くなる。
これまでも連絡は取っていたとはいえ、仕事柄随分と心配を掛けてしまったのだろう。
ごめんと、待っていてくれてありがとうの意味を込めて、そっと彼の唇に自分のそれを重ねた。
ほんの触れるだけのつもりだったのに、いつの間にか主導権はカナメくんに移っていて、呼吸ごと奪われそうなキスに変わる。
「今夜はもう、オレの好きにしていいってことだよね?」
その不敵な微笑みに、一瞬鼓動がとくんと跳ねた。
だってカナメくんが、千颯の知らない大人の男の顔をしていたから。