スタンドマイヒーローズ
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「わぁ……!すごい……!」
思わず子どもみたいにはしゃいでしまうほど、目の前に広がる光景はわたしの心を踊らせた。
ほのかな光に照らされた、展望露天風呂。
頭上には満天の夜空が広がっている。
「お気に召しましたか?お姫様。」
恭しく尋ねてくる大輔さんは、悪戯っ子のような笑顔だった。
ここは貸し切り、二人だけ。
しかもお互い身を包んでいるのはバスタオル一枚だけというのもなかなか恥ずかしいものだが、場の空気にすっかり酔いしれてしまったのか、いつの間にかすんなりこの状況を受け入れている。
「とりあえず、風邪をひかないように湯船に入ろうか。」
「そ、そうですね……。」
彼にエスコートされながら、ゆっくりと湯に足を差込む。
熱いかもと覚悟はしていたが、案外ここはぬるめに設定されているらしい。
温度がわかれば、すんなりと肩まで浸かれる。
「はぁ〜……生き返りますね……。」
「本当に。たまにはあいつにも感謝だな。」
ちょくちょく顔を出してくる外交官の顔を思い浮かべて、二人して笑い合う。
この場所は、ここ最近ずっと立て込んでいた事件がようやくひと段落して、せっかくなら慰労も兼ねて行っておいでと渡部さんが特別に手配してくださったのだ。
初めは二人だけでいくのは憚られるので、マトリのみんなでならと遠慮していたのだけれど、なぜかみんな合わせたように別の予定があるだの、まだ片付けないといけない仕事があるとかで行かれないだのと、わたしの提案には首を縦に振ってくれなかった。
だから結局、わたしと大輔さんの二人で来ることとなった。
「みなさんも一緒に来られれば良かったですね。」
「そうだな……と、言いたいところだけど。」
そっと抱き寄せられる、肩。
頬が熱くなっていくのは、きっと温泉のせいだけじゃない。
「俺は二人で来られて良かったと思っているよ。」
真っ直ぐに見つめられて、動けない。
徐々に近づいてゆく二人の距離。
静かに目を閉じれば、戸惑いがちに重なる唇。
「……だい、すけ……さん……」
微かに開いた口から彼の名前がこぼれ落ちる。
同じように、彼からもわたしのそれが。
触れるだけのキスが次第に深く、そして甘くなっていく。
愛してるの代わりに、何度も何度も。
星空の下でわたしたちは、数えきれないほどの愛を交わした。
思わず子どもみたいにはしゃいでしまうほど、目の前に広がる光景はわたしの心を踊らせた。
ほのかな光に照らされた、展望露天風呂。
頭上には満天の夜空が広がっている。
「お気に召しましたか?お姫様。」
恭しく尋ねてくる大輔さんは、悪戯っ子のような笑顔だった。
ここは貸し切り、二人だけ。
しかもお互い身を包んでいるのはバスタオル一枚だけというのもなかなか恥ずかしいものだが、場の空気にすっかり酔いしれてしまったのか、いつの間にかすんなりこの状況を受け入れている。
「とりあえず、風邪をひかないように湯船に入ろうか。」
「そ、そうですね……。」
彼にエスコートされながら、ゆっくりと湯に足を差込む。
熱いかもと覚悟はしていたが、案外ここはぬるめに設定されているらしい。
温度がわかれば、すんなりと肩まで浸かれる。
「はぁ〜……生き返りますね……。」
「本当に。たまにはあいつにも感謝だな。」
ちょくちょく顔を出してくる外交官の顔を思い浮かべて、二人して笑い合う。
この場所は、ここ最近ずっと立て込んでいた事件がようやくひと段落して、せっかくなら慰労も兼ねて行っておいでと渡部さんが特別に手配してくださったのだ。
初めは二人だけでいくのは憚られるので、マトリのみんなでならと遠慮していたのだけれど、なぜかみんな合わせたように別の予定があるだの、まだ片付けないといけない仕事があるとかで行かれないだのと、わたしの提案には首を縦に振ってくれなかった。
だから結局、わたしと大輔さんの二人で来ることとなった。
「みなさんも一緒に来られれば良かったですね。」
「そうだな……と、言いたいところだけど。」
そっと抱き寄せられる、肩。
頬が熱くなっていくのは、きっと温泉のせいだけじゃない。
「俺は二人で来られて良かったと思っているよ。」
真っ直ぐに見つめられて、動けない。
徐々に近づいてゆく二人の距離。
静かに目を閉じれば、戸惑いがちに重なる唇。
「……だい、すけ……さん……」
微かに開いた口から彼の名前がこぼれ落ちる。
同じように、彼からもわたしのそれが。
触れるだけのキスが次第に深く、そして甘くなっていく。
愛してるの代わりに、何度も何度も。
星空の下でわたしたちは、数えきれないほどの愛を交わした。