スタンドマイヒーローズ
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青春なんて、とっくの昔に通り過ぎていつの間にか終わっていたはずなのに。
わたしは今、来年高校卒業の男の子と手を繋いで夏祭りなんぞに来ている。
彼氏の自転車の後ろに乗せてもらって長い坂道を下ったり。
一つのイヤホンを分け合って音楽聴いたり。
というのはさすがにしてないけれど、彼氏と浴衣でお祭りデートなんて、いかにも絵に書いたような青春の一ページ。
なんだかくすぐったくて、そわそわする。
「どうしたの?さっきから落ち着きないけど」
「え、あ、いや……うん」
きっとカナメくんには隠したところで無駄だから、正直に告白する。
分不相応じゃないかどうかって。
「そんなの他人から見たら分かんないよ。いつものことだけど、気にしすぎ」
空いた手で軽く小突かれる。
確かにこういうのは堂々としてた方がいいのは分かってる。
分かってるんだけど……ね。
でもそんなことばかり気にしていたら、折角のお祭りが楽しめない。
それは至極勿体ない。
「あ、カナメくん!あそこに射的あるよ!勝負しよ!」
「いいよ。負けた方は罰ゲームね」
「よーし!絶対負けないから!」
青春なんて、そんなものはゴミ箱に捨ててしまおう。
わたしたちの今が楽しければ、それでいいよね。
わたしは今、来年高校卒業の男の子と手を繋いで夏祭りなんぞに来ている。
彼氏の自転車の後ろに乗せてもらって長い坂道を下ったり。
一つのイヤホンを分け合って音楽聴いたり。
というのはさすがにしてないけれど、彼氏と浴衣でお祭りデートなんて、いかにも絵に書いたような青春の一ページ。
なんだかくすぐったくて、そわそわする。
「どうしたの?さっきから落ち着きないけど」
「え、あ、いや……うん」
きっとカナメくんには隠したところで無駄だから、正直に告白する。
分不相応じゃないかどうかって。
「そんなの他人から見たら分かんないよ。いつものことだけど、気にしすぎ」
空いた手で軽く小突かれる。
確かにこういうのは堂々としてた方がいいのは分かってる。
分かってるんだけど……ね。
でもそんなことばかり気にしていたら、折角のお祭りが楽しめない。
それは至極勿体ない。
「あ、カナメくん!あそこに射的あるよ!勝負しよ!」
「いいよ。負けた方は罰ゲームね」
「よーし!絶対負けないから!」
青春なんて、そんなものはゴミ箱に捨ててしまおう。
わたしたちの今が楽しければ、それでいいよね。
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