IDOLiSH7
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少し早く仕事が終わった日は、事務所を出てまず彼女に連絡を入れる。
『今から帰ります』
すると数十分後に可愛らしいスタンプと共に今日の夕食のメニューが送られてくるから、
それに合わせたスイーツを探しながら駅へ。
時には途中下車をして、お目当てのものが手に入れば真っ直ぐ帰路につく。
彼女と一緒に暮らし始めてもう2年が過ぎた。
やっぱり自分の帰る場所に明かりが灯っているというのはいつになっても嬉しい。
心なしか足取りも軽くなって、ポケットから取り出したお揃いのキーホルダーのついた鍵でドアを開ける。
「壮五さん、おかえりなさい。」
「うん、ただいま。」
見計らっていたように、いつも彼女は玄関で出迎えてくれる。
お土産のケーキだよと右手に持っていた箱を渡せば、ぱっと華が咲いたように笑う。
それが愛おしすぎてつい、今日も額にただいまのキスを落とす。
気恥ずかしそうに俯くけれど、まんざらでもないと思っていることをボクは知っている。
* * *
彼女の作った夕食を囲んで、他愛もない話で笑い合う。
今日は環くんが待ち時間に王様プリンを4つも食べてしまったとか。
近所の野良ネコがまたうちのベランダで日向ぼっこしてたとか。
食後はボクの買ってきたケーキと、彼女の淹れた紅茶をお供に、
2人で座るには少し大きすぎるソファでのんびり過ごす。
三月くんが司会のバラエティ番組や、大和さんが主演のドラマだったりがテレビで流れていることが多いけど、
時々mezzo"のDVDを観ようといわれるのは、まだ恥ずかしいからたまにしか見ない。
ひとしきり見終わったあとは、さっと風呂を済ませて並んでベッドに寝転がる。
腕の中に彼女を閉じ込めると、同じシャンプーの香りが鼻腔をくすぐった。
「……電気、消そっか」
リモコンの操作ひとつで、部屋の中がぼんやりと明るい夕焼け電球の灯りに包まれる。
もう一度ぎゅっと彼女を抱きしめて、ふにゃりとほほ笑む唇にキスをひとつ。
そういえば、明日は久しぶりのオフだ。
それに、彼女も。
悪戯を思いついた子どものように口端を持ち上げて。
「もう少しだけ……夜更かししようか。」
さっきよりもうんと深くて甘い口づけを、そっと愛しい彼女へ贈った。
『今から帰ります』
すると数十分後に可愛らしいスタンプと共に今日の夕食のメニューが送られてくるから、
それに合わせたスイーツを探しながら駅へ。
時には途中下車をして、お目当てのものが手に入れば真っ直ぐ帰路につく。
彼女と一緒に暮らし始めてもう2年が過ぎた。
やっぱり自分の帰る場所に明かりが灯っているというのはいつになっても嬉しい。
心なしか足取りも軽くなって、ポケットから取り出したお揃いのキーホルダーのついた鍵でドアを開ける。
「壮五さん、おかえりなさい。」
「うん、ただいま。」
見計らっていたように、いつも彼女は玄関で出迎えてくれる。
お土産のケーキだよと右手に持っていた箱を渡せば、ぱっと華が咲いたように笑う。
それが愛おしすぎてつい、今日も額にただいまのキスを落とす。
気恥ずかしそうに俯くけれど、まんざらでもないと思っていることをボクは知っている。
* * *
彼女の作った夕食を囲んで、他愛もない話で笑い合う。
今日は環くんが待ち時間に王様プリンを4つも食べてしまったとか。
近所の野良ネコがまたうちのベランダで日向ぼっこしてたとか。
食後はボクの買ってきたケーキと、彼女の淹れた紅茶をお供に、
2人で座るには少し大きすぎるソファでのんびり過ごす。
三月くんが司会のバラエティ番組や、大和さんが主演のドラマだったりがテレビで流れていることが多いけど、
時々mezzo"のDVDを観ようといわれるのは、まだ恥ずかしいからたまにしか見ない。
ひとしきり見終わったあとは、さっと風呂を済ませて並んでベッドに寝転がる。
腕の中に彼女を閉じ込めると、同じシャンプーの香りが鼻腔をくすぐった。
「……電気、消そっか」
リモコンの操作ひとつで、部屋の中がぼんやりと明るい夕焼け電球の灯りに包まれる。
もう一度ぎゅっと彼女を抱きしめて、ふにゃりとほほ笑む唇にキスをひとつ。
そういえば、明日は久しぶりのオフだ。
それに、彼女も。
悪戯を思いついた子どものように口端を持ち上げて。
「もう少しだけ……夜更かししようか。」
さっきよりもうんと深くて甘い口づけを、そっと愛しい彼女へ贈った。