IDOLiSH7
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ライブを数時間後に控えた楽屋への通路。
慌ただしく行き交うスタッフの間をなんとかすり抜けて、ひとつのドアを軽くノックする。
返事が聞こえたら、ゆっくりとノブを捻って中へ。
「あ……いらっ、しゃい……」
煌びやかな衣装に身を包んだ壮五さんは、精一杯笑顔を貼り付けているけれど、顔面蒼白で今にも倒れてしまいそうだった。
また胃に穴を開けているのでは、と一瞬嫌な想像が過ぎる。
「壮五さん、大丈夫ですか?」
「う、うん、平気……だ、よ?」
目が笑ってない。
肩も小刻みに震えている。
IDOLiSH7の、そしてmezzo"の逢坂壮五としてステージには何度も立ってきたけれど、これほどまでに彼が緊張している理由をわたしは知っているから、その手をぎゅぅっと握って、額を合わせた。
「壮五さん、わたしすっごく楽しみです。」
今日のライブで新曲を披露する。
壮五さんが、いまの僕にできるものを全て詰め込んだと、完成した時に珍しく満足気に話していたあの曲。
確かに今までの彼のイメージとは違う雰囲気かもしれないけれど、とても素敵な曲だから、わたしははやくファンのみんなにも聴いてもらいたい。
わたしだけが独り占めするのはもったいない。
「壮五さんの気持ちがいっぱい詰まったあの曲、きっと好きになって貰えますから」
自信持ってください。
そう伝えようとした言葉は、最後まで音にならなかった。
思いっきり抱きしめられて、声を出すのを忘れてしまったから。
「……ありがとう。」
苦しいほどに強く抱きしめられて、思わず息すら止まりそうだったけれど。
震えていた彼の肩がゆっくりと落ち着いていくのがわかったから、何も言わないでおいた。
貴方の言葉が、想いが、伝わらないはずがない。
だから、大丈夫。
慌ただしく行き交うスタッフの間をなんとかすり抜けて、ひとつのドアを軽くノックする。
返事が聞こえたら、ゆっくりとノブを捻って中へ。
「あ……いらっ、しゃい……」
煌びやかな衣装に身を包んだ壮五さんは、精一杯笑顔を貼り付けているけれど、顔面蒼白で今にも倒れてしまいそうだった。
また胃に穴を開けているのでは、と一瞬嫌な想像が過ぎる。
「壮五さん、大丈夫ですか?」
「う、うん、平気……だ、よ?」
目が笑ってない。
肩も小刻みに震えている。
IDOLiSH7の、そしてmezzo"の逢坂壮五としてステージには何度も立ってきたけれど、これほどまでに彼が緊張している理由をわたしは知っているから、その手をぎゅぅっと握って、額を合わせた。
「壮五さん、わたしすっごく楽しみです。」
今日のライブで新曲を披露する。
壮五さんが、いまの僕にできるものを全て詰め込んだと、完成した時に珍しく満足気に話していたあの曲。
確かに今までの彼のイメージとは違う雰囲気かもしれないけれど、とても素敵な曲だから、わたしははやくファンのみんなにも聴いてもらいたい。
わたしだけが独り占めするのはもったいない。
「壮五さんの気持ちがいっぱい詰まったあの曲、きっと好きになって貰えますから」
自信持ってください。
そう伝えようとした言葉は、最後まで音にならなかった。
思いっきり抱きしめられて、声を出すのを忘れてしまったから。
「……ありがとう。」
苦しいほどに強く抱きしめられて、思わず息すら止まりそうだったけれど。
震えていた彼の肩がゆっくりと落ち着いていくのがわかったから、何も言わないでおいた。
貴方の言葉が、想いが、伝わらないはずがない。
だから、大丈夫。