IDOLiSH7
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一日の仕事を終えて帰ろうとした矢先。
寮の灯りがついているのが見えて、こんな遅くまで誰がと覗いて見ることにした。
もしかして、という期待も込めて。
「おー、マネージャー!お疲れ!」
リビングとして使われている共有スペースに顔を出すと、エプロン姿の三月さんがお玉片手に満面の笑みをくれた。
「こんな遅くに何を?」
「もうすぐmezzo"の二人が帰ってくるっていうからさ、夜食でもと思ってな〜」
どうせオレは明日オフだし、なんてまた笑うけれど彼も昨日は遅くまでバラエティの収録だったし今日も夕方まではダンスレッスンがあったはずだ。
それでも疲れた顔ひとつ魅せずに仲間のためを想う三月さんには本当に頭が上がらない。
「マネージャーも食うか?」
「いえ、わたしはコンビニで済ませたので……」
「ちゃんとしたもン食わないと、身体に毒だぞ!」
料理がひと段落したのか、エプロンを外しながらこちらに近づいてきて、軽くデコピンされる。
痛い、と言ったのは反射的なもので、本当は全然痛くなかった。
せめてもの抵抗でぶすっと頬を膨らませて見せるけれど、それすら楽しそうなこっち来いよなんて手招きされてしまっては、すっかり毒気も抜けてしまった。
あまり長居はしないようにと思いつつも、彼に倣ってソファに並ぶ。
ほんの1人分のスペースを空けて。
「……ん?どした?」
「……あ、あの……!もう、マネージャー……は、終わったんです、けど……」
それだけ言えば、きっと三月さんはわかってくれる。
一瞬びっくりしたように目を丸くしていたけど、ほら。
ふわりと優しく笑って、わたしの事をぎゅっと抱きしめてくれる。
「頑張り屋さんなカノジョを、めいっぱい可愛がってやるってことでいいんだな?」
重なり合う唇はわざとらしく音を立てて。
何度も何度も、触れては離れてを繰り返す。
こんな電気のついたリビングで、いつ誰が入ってくるかも分からないのに。
ただただお互いが愛おしくて、いつの間にか数えきれないほどのキスをした。
「……あんまり彼氏らしいことしてやれなくてごめんな?」
「ううん。そんなこと、ない。」
アイドルとマネージャー。
確かに普通のカップルのように表立って歩くことはできないけど。
わたしには十分すぎるくらい、たくさんの愛情をもらってるから。
「…… 千颯、愛してる。」
また、ぎゅぅっと強く抱きしめられる。
このぬくもりがあるから、わたしはいつだって世界で一番幸せな女の子になれるんだ。
寮の灯りがついているのが見えて、こんな遅くまで誰がと覗いて見ることにした。
もしかして、という期待も込めて。
「おー、マネージャー!お疲れ!」
リビングとして使われている共有スペースに顔を出すと、エプロン姿の三月さんがお玉片手に満面の笑みをくれた。
「こんな遅くに何を?」
「もうすぐmezzo"の二人が帰ってくるっていうからさ、夜食でもと思ってな〜」
どうせオレは明日オフだし、なんてまた笑うけれど彼も昨日は遅くまでバラエティの収録だったし今日も夕方まではダンスレッスンがあったはずだ。
それでも疲れた顔ひとつ魅せずに仲間のためを想う三月さんには本当に頭が上がらない。
「マネージャーも食うか?」
「いえ、わたしはコンビニで済ませたので……」
「ちゃんとしたもン食わないと、身体に毒だぞ!」
料理がひと段落したのか、エプロンを外しながらこちらに近づいてきて、軽くデコピンされる。
痛い、と言ったのは反射的なもので、本当は全然痛くなかった。
せめてもの抵抗でぶすっと頬を膨らませて見せるけれど、それすら楽しそうなこっち来いよなんて手招きされてしまっては、すっかり毒気も抜けてしまった。
あまり長居はしないようにと思いつつも、彼に倣ってソファに並ぶ。
ほんの1人分のスペースを空けて。
「……ん?どした?」
「……あ、あの……!もう、マネージャー……は、終わったんです、けど……」
それだけ言えば、きっと三月さんはわかってくれる。
一瞬びっくりしたように目を丸くしていたけど、ほら。
ふわりと優しく笑って、わたしの事をぎゅっと抱きしめてくれる。
「頑張り屋さんなカノジョを、めいっぱい可愛がってやるってことでいいんだな?」
重なり合う唇はわざとらしく音を立てて。
何度も何度も、触れては離れてを繰り返す。
こんな電気のついたリビングで、いつ誰が入ってくるかも分からないのに。
ただただお互いが愛おしくて、いつの間にか数えきれないほどのキスをした。
「……あんまり彼氏らしいことしてやれなくてごめんな?」
「ううん。そんなこと、ない。」
アイドルとマネージャー。
確かに普通のカップルのように表立って歩くことはできないけど。
わたしには十分すぎるくらい、たくさんの愛情をもらってるから。
「…… 千颯、愛してる。」
また、ぎゅぅっと強く抱きしめられる。
このぬくもりがあるから、わたしはいつだって世界で一番幸せな女の子になれるんだ。