IDOLiSH7
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「ここは…もっと…うん、これでいこう」
譜面に向かいながらギターをかき鳴らして自問自答。
密かにずっと温めていた音楽がようやく形になった気がする。
ヘッドホンを外してふうと息をつく。
ちょうどそのタイミングで部屋のドアがノックされた。
「…壮五さん、いま大丈夫ですか?」
ひょっこり顔を覗かせてくる彼女。
その表情を見る限りマネージャーとして来たわけではなさそうだった。
どうぞと招き入れると、遠慮がちに来てドアを閉める。
「新曲、ですか?」
上手くいけばねなんて誤魔化してみるけれど、これは世に出すつもりはない。
「…聴いて、もらえますか?」
「いいんですか?」
貴女に聴いてもらいたくて作った曲だから、とはさすがに恥ずかしくて言えなかった。
代わりにヘッドホンを渡して、再生ボタンを押す。
彼女の反応はどうだろう。
気にしないふりをしつつも、気になってしまう。
ちらちら横目で見ながら、残りの再生時間を追った。
ゼロになってもしばらくは動かない彼女に、ごくりと不安の息を飲む。
「ど、どうかな…?」
恐る恐る聞いてみると、ゆっくりヘッドホンを外した彼女は満面の笑みを向けてきた。
「壮五さん!とっても素敵です!」
興奮したように、サビの音運びが良かったとかAメロの歌詞が印象的だったとか乾燥を並べてくれる。
それはどれも僕がこだわった場所だったから素直に嬉しかった。
だから言える気がした。
「もらって、くれますか?」
この曲を、僕の想いを。
あなたに、とどけ。
譜面に向かいながらギターをかき鳴らして自問自答。
密かにずっと温めていた音楽がようやく形になった気がする。
ヘッドホンを外してふうと息をつく。
ちょうどそのタイミングで部屋のドアがノックされた。
「…壮五さん、いま大丈夫ですか?」
ひょっこり顔を覗かせてくる彼女。
その表情を見る限りマネージャーとして来たわけではなさそうだった。
どうぞと招き入れると、遠慮がちに来てドアを閉める。
「新曲、ですか?」
上手くいけばねなんて誤魔化してみるけれど、これは世に出すつもりはない。
「…聴いて、もらえますか?」
「いいんですか?」
貴女に聴いてもらいたくて作った曲だから、とはさすがに恥ずかしくて言えなかった。
代わりにヘッドホンを渡して、再生ボタンを押す。
彼女の反応はどうだろう。
気にしないふりをしつつも、気になってしまう。
ちらちら横目で見ながら、残りの再生時間を追った。
ゼロになってもしばらくは動かない彼女に、ごくりと不安の息を飲む。
「ど、どうかな…?」
恐る恐る聞いてみると、ゆっくりヘッドホンを外した彼女は満面の笑みを向けてきた。
「壮五さん!とっても素敵です!」
興奮したように、サビの音運びが良かったとかAメロの歌詞が印象的だったとか乾燥を並べてくれる。
それはどれも僕がこだわった場所だったから素直に嬉しかった。
だから言える気がした。
「もらって、くれますか?」
この曲を、僕の想いを。
あなたに、とどけ。