ヒカルの碁
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「その格好・・・・・・なに?」
おろしたてのワンピースに身を包んだわたしを見て、慎一郎さんはひどく怪訝そうな顔をする。
「あれ?言ってませんでしたっけ?今日、合コンだって・・・・・・」
友だちに誘われてどうしても断れなかった、どう考えても頭数合わせのためだけに呼ばれた合コン。
とはいえ、場所が都内でも有名なレストランだと言われれば適当な格好で行くわけにもいかず、
一応パーティドレスに見える紺色のワンピースを選んだ。
今日の予定が決まった直後に、慎一郎さんの了承も取ったつもりでいたのだけれど。
「・・・・・・聞いた、かな?」
「多分、言いましたよ?」
慎一郎さんという彼氏がいるのだから、言わずにこっそり合コンに行くなんてことをするわけがない。
それは彼も納得していてくれているみたいで、これ以上は何も言わなかった。
そうこうして、ひとしきり支度を終えて家を出ようとした矢先。
ソファに座る慎一郎さんがおいでと手招きしてくる。
「ん?どっか変ですか?」
「ううん、ずっごく可愛いよ」
ぎゅっと抱きしめられて、オレのためじゃないのが妬ける、
なんて言うものだから思わず頬に熱が帯びる。
「あんまり遅くなるなよ?」
「一次会だけですぐ帰ってくるつもりですけど・・・・・・」
「じゃぁ、終わったら連絡して。迎えにいくから」
大きく頷くと、満足そうに笑ってくれた。
そして、わたしの頸にそっと手を回して逃さないようにして、深い深いキスをした。
唐突のことすぎて身動ぎするけれど、決して離れることを許してはくれない。
頭がくらくらして酸欠になるまで貪るような口付けを受けて、もうどうしようもなく顔が熱い。
そろそろ本当に家を出ないといけない時間なのに。
「・・・・・・もうっ、慎一郎さんの、ばかっ!」
「オレ以外の男と遊びに行くんだから、これくらいはいいだろ?」
悪戯っ子みたいに笑うなんて、わたしの方が離れ難くなってしまう。
それを必死で、だめだだめだと振り払う。
「そ、それじゃ・・・・・・行ってきます!」
急いで荷物を引っ掴んで、なるべく振り返らないようにしながら
慣れないピンヒールを鳴らして駅まで急いだ。
夕方の風が早く火照った顔を冷やしてくれれば良いのに。
おろしたてのワンピースに身を包んだわたしを見て、慎一郎さんはひどく怪訝そうな顔をする。
「あれ?言ってませんでしたっけ?今日、合コンだって・・・・・・」
友だちに誘われてどうしても断れなかった、どう考えても頭数合わせのためだけに呼ばれた合コン。
とはいえ、場所が都内でも有名なレストランだと言われれば適当な格好で行くわけにもいかず、
一応パーティドレスに見える紺色のワンピースを選んだ。
今日の予定が決まった直後に、慎一郎さんの了承も取ったつもりでいたのだけれど。
「・・・・・・聞いた、かな?」
「多分、言いましたよ?」
慎一郎さんという彼氏がいるのだから、言わずにこっそり合コンに行くなんてことをするわけがない。
それは彼も納得していてくれているみたいで、これ以上は何も言わなかった。
そうこうして、ひとしきり支度を終えて家を出ようとした矢先。
ソファに座る慎一郎さんがおいでと手招きしてくる。
「ん?どっか変ですか?」
「ううん、ずっごく可愛いよ」
ぎゅっと抱きしめられて、オレのためじゃないのが妬ける、
なんて言うものだから思わず頬に熱が帯びる。
「あんまり遅くなるなよ?」
「一次会だけですぐ帰ってくるつもりですけど・・・・・・」
「じゃぁ、終わったら連絡して。迎えにいくから」
大きく頷くと、満足そうに笑ってくれた。
そして、わたしの頸にそっと手を回して逃さないようにして、深い深いキスをした。
唐突のことすぎて身動ぎするけれど、決して離れることを許してはくれない。
頭がくらくらして酸欠になるまで貪るような口付けを受けて、もうどうしようもなく顔が熱い。
そろそろ本当に家を出ないといけない時間なのに。
「・・・・・・もうっ、慎一郎さんの、ばかっ!」
「オレ以外の男と遊びに行くんだから、これくらいはいいだろ?」
悪戯っ子みたいに笑うなんて、わたしの方が離れ難くなってしまう。
それを必死で、だめだだめだと振り払う。
「そ、それじゃ・・・・・・行ってきます!」
急いで荷物を引っ掴んで、なるべく振り返らないようにしながら
慣れないピンヒールを鳴らして駅まで急いだ。
夕方の風が早く火照った顔を冷やしてくれれば良いのに。