ヒカルの碁
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まだ外は暗い。
月明かりくらいしか頼れるものはない。
起きる時間までかなりの猶予があるらしい。
欠伸ひとつ噛み殺して、もう一度瞼を閉じようとした時、
隣でもぞもぞと身動ぎするのを確認した。
「・・・起こした?」
眠たそうに寝返りを打ち、少し掠れた声で微笑む慎一郎さん。
優しく頭を撫でてくれるのが気持ちいい。
大丈夫と頷けば、またゆるゆると腰に腕を回されて、抱きしめられる。
昨夜の熱でまだ少し汗ばんだ彼の肌に頬が触れた。
規則正しい心音が安心を連れてくる。
ふと、首筋に微かな熱を感じた。
慎一郎さんの唇が触れた、熱。
「ごめん、つい・・・」
触れたくなって、なんて拒むことのできないずるい文句。
「もう・・・くすぐったい」
「千颯が可愛いことするから」
またひとつ、首元に唇を落とされた。
今度はさっきよりも甘くて微かな痺れを伴っている。
彼のモノ、という証が刻まれた証拠。
胸元や背中にも散々つけたくせに、まだ足りないみたい。
舌を這わせてラインをなぞったり、そっと耳たぶに触れたり。
耐えきれずに小さく声をこぼすと、慎一郎さんは満足そうに微笑んだ。
それはひとつの合図のようなものでもあって。
視線が交われば、頷くしかない。
両の手でそっと彼の頬を包み、優しくしてくださいとだけ声に乗せた。
もちろん、乱暴になんてされたことは一度もないけれど。
今宵何度重なったかわからない唇は、今が一番熱を帯びている。
混ざり合う唾液の音がひどく煽情的で、取り戻したはずの理性をいとも簡単に破壊していく。
幸せという名の快楽に再び溺れて、息が出来ない。
それでもなお、この時間が永遠であればいいと願わずにはいられなかった。
月明かりくらいしか頼れるものはない。
起きる時間までかなりの猶予があるらしい。
欠伸ひとつ噛み殺して、もう一度瞼を閉じようとした時、
隣でもぞもぞと身動ぎするのを確認した。
「・・・起こした?」
眠たそうに寝返りを打ち、少し掠れた声で微笑む慎一郎さん。
優しく頭を撫でてくれるのが気持ちいい。
大丈夫と頷けば、またゆるゆると腰に腕を回されて、抱きしめられる。
昨夜の熱でまだ少し汗ばんだ彼の肌に頬が触れた。
規則正しい心音が安心を連れてくる。
ふと、首筋に微かな熱を感じた。
慎一郎さんの唇が触れた、熱。
「ごめん、つい・・・」
触れたくなって、なんて拒むことのできないずるい文句。
「もう・・・くすぐったい」
「千颯が可愛いことするから」
またひとつ、首元に唇を落とされた。
今度はさっきよりも甘くて微かな痺れを伴っている。
彼のモノ、という証が刻まれた証拠。
胸元や背中にも散々つけたくせに、まだ足りないみたい。
舌を這わせてラインをなぞったり、そっと耳たぶに触れたり。
耐えきれずに小さく声をこぼすと、慎一郎さんは満足そうに微笑んだ。
それはひとつの合図のようなものでもあって。
視線が交われば、頷くしかない。
両の手でそっと彼の頬を包み、優しくしてくださいとだけ声に乗せた。
もちろん、乱暴になんてされたことは一度もないけれど。
今宵何度重なったかわからない唇は、今が一番熱を帯びている。
混ざり合う唾液の音がひどく煽情的で、取り戻したはずの理性をいとも簡単に破壊していく。
幸せという名の快楽に再び溺れて、息が出来ない。
それでもなお、この時間が永遠であればいいと願わずにはいられなかった。