ヒカルの碁
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子どもの頃は、クリスマスなんて楽しみで楽しみで仕方がなかった。
普段はしない家の手伝いを積極的にして良い子アピールをして、当日の夜は夕飯の後すぐに布団に入る。
サンタクロースは絶対にいると信じていたオレは、直接は叶わないもののその邂逅に胸を高鳴らせたものだ。
―そんなオレが、まさかサンタクロースになろうとは。
あの頃の自分には想像も出来なかっただろう。
時間の流れを懐かしめば、思わず苦笑がこぼれる。
そこへ、丁度千颯が改札から出てきた。
いつもよりめかし込んだ姿は間違いなく可愛い。
「ごめんね、義高。おまたせ」
「オレもさっき来たとこ」
「うそ、鼻の頭真っ赤だよ?」
がさがさカバンを漁って、まだ未開封のカイロを差し出してくる。
おいおいちょっと待て、それ貼るタイプのカイロじゃん。こんな往来のど真ん中で背中に貼れってか?
「いらねーよ。こーしてれば平気」
気持ちだけ受け取って、笑いを必死に堪えながら彼女の手を取る。
手袋越しだけど、繋いでさえいればカイロ以上にあったかい。
「レストランの時間までまだ余裕あるし、その辺のイルミネーションでもちょっと見てくか?」
「いいね!あ、でもその前にどっかでコーヒー買いたい」
自販機でもいいから、と相変わらず変に飾らない彼女。
そういう何気ないところも、好きになった理由のひとつだ。
「いいじゃん、店入ろうぜ。コーヒーくらい奢るし」
「じゃぁアレがいい!ホイップたっぷりの新作!」
子どもみたいにはしゃぐ千颯が可愛くて、つい笑みがこぼれた。
抱きしめたい衝動をなんとか抑えて、その手を握り直した。
「そろそろ行くか」
「うん!」
ポケットに忍ばせたプレゼントにそっと触れて確認してから歩き出す。
大切な想いを伝えるために、今回は奮発したのだ。
願わくば、彼女を笑顔にしてくれますように。
普段はしない家の手伝いを積極的にして良い子アピールをして、当日の夜は夕飯の後すぐに布団に入る。
サンタクロースは絶対にいると信じていたオレは、直接は叶わないもののその邂逅に胸を高鳴らせたものだ。
―そんなオレが、まさかサンタクロースになろうとは。
あの頃の自分には想像も出来なかっただろう。
時間の流れを懐かしめば、思わず苦笑がこぼれる。
そこへ、丁度千颯が改札から出てきた。
いつもよりめかし込んだ姿は間違いなく可愛い。
「ごめんね、義高。おまたせ」
「オレもさっき来たとこ」
「うそ、鼻の頭真っ赤だよ?」
がさがさカバンを漁って、まだ未開封のカイロを差し出してくる。
おいおいちょっと待て、それ貼るタイプのカイロじゃん。こんな往来のど真ん中で背中に貼れってか?
「いらねーよ。こーしてれば平気」
気持ちだけ受け取って、笑いを必死に堪えながら彼女の手を取る。
手袋越しだけど、繋いでさえいればカイロ以上にあったかい。
「レストランの時間までまだ余裕あるし、その辺のイルミネーションでもちょっと見てくか?」
「いいね!あ、でもその前にどっかでコーヒー買いたい」
自販機でもいいから、と相変わらず変に飾らない彼女。
そういう何気ないところも、好きになった理由のひとつだ。
「いいじゃん、店入ろうぜ。コーヒーくらい奢るし」
「じゃぁアレがいい!ホイップたっぷりの新作!」
子どもみたいにはしゃぐ千颯が可愛くて、つい笑みがこぼれた。
抱きしめたい衝動をなんとか抑えて、その手を握り直した。
「そろそろ行くか」
「うん!」
ポケットに忍ばせたプレゼントにそっと触れて確認してから歩き出す。
大切な想いを伝えるために、今回は奮発したのだ。
願わくば、彼女を笑顔にしてくれますように。