ヒカルの碁
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「…結婚、するか。」
いつもと同じ、夕食後のリラックスタイムで大好きなアイドルのDVDを堪能していた時だった。
なんの前触れもなく、慎一郎さんは言い放った。
何を言っているのかわからなくて、小首を傾げながら振り向いた。
「…え?なん、ですか?」
「だから、オレたちも結婚しよう。」
今の今まで新聞に目を通していたはずの彼が、突拍子もないことを言い出したと最初は思った。
でも冗談を言うような人でもないし、わたしに向けられた瞳がまっすぐ射貫いて来て、その本気具合を物語っている。
「オレもプロになって…もう新人じゃないから、お互いに安定してきたし。」
一緒に暮らすようになってから4年になる。
そろそろどうだ、と。
ぽかんと口を開けたまま動くことができなかった。
ここは家のリビングで、BGMは推しアイドルが笑顔を振りまきながら歌っている曲。
ムードの欠片もないこの状況。
本当ならやり直し!と怒りたい場面だけれど、差し出された本物のダイヤモンドの輝きがわたしをぴしゃりと黙らせた。
「…もう、ばか…」
ぽすんと彼の胸に飛び込んで、ぽこぽこと叩く。
いろんな気持ちで頭も心もぐちゃぐちゃ。
でも最後に出てきたのはやっぱりうれしいという気持ち。
「…返品、一切効きませんからね…!」
ぎゅっと抱きしめられれば、もうめいっぱいの幸せに包まれる。
きっと、今わたしは世界で一番の幸せ者だ。
いつもと同じ、夕食後のリラックスタイムで大好きなアイドルのDVDを堪能していた時だった。
なんの前触れもなく、慎一郎さんは言い放った。
何を言っているのかわからなくて、小首を傾げながら振り向いた。
「…え?なん、ですか?」
「だから、オレたちも結婚しよう。」
今の今まで新聞に目を通していたはずの彼が、突拍子もないことを言い出したと最初は思った。
でも冗談を言うような人でもないし、わたしに向けられた瞳がまっすぐ射貫いて来て、その本気具合を物語っている。
「オレもプロになって…もう新人じゃないから、お互いに安定してきたし。」
一緒に暮らすようになってから4年になる。
そろそろどうだ、と。
ぽかんと口を開けたまま動くことができなかった。
ここは家のリビングで、BGMは推しアイドルが笑顔を振りまきながら歌っている曲。
ムードの欠片もないこの状況。
本当ならやり直し!と怒りたい場面だけれど、差し出された本物のダイヤモンドの輝きがわたしをぴしゃりと黙らせた。
「…もう、ばか…」
ぽすんと彼の胸に飛び込んで、ぽこぽこと叩く。
いろんな気持ちで頭も心もぐちゃぐちゃ。
でも最後に出てきたのはやっぱりうれしいという気持ち。
「…返品、一切効きませんからね…!」
ぎゅっと抱きしめられれば、もうめいっぱいの幸せに包まれる。
きっと、今わたしは世界で一番の幸せ者だ。